ドヴォルザーク: 交響曲第8番、序曲『謝肉祭』、スーク:セレナード ターリヒ&チェコ・フィル
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2011年06月27日
ターリッヒ/CPOのドヴォルザーク交響曲第8番は本盤の1935年ターリッヒ52歳の時のもの・・・演奏タイム@9’51A10’18B6’48C9’25・・・と後年1951年録音物(同@8’46A9’25B6’35C9’48)の二通りのものが知られております。本盤のものはSPからの復刻なのですが音状態は良好で今では演奏数多くあるこの曲のスタンダードな印象でもって私は聴いております。第1楽章はやや早めの運びであっさり味の傾向ですが終わりの活発さが印象的。割と語る様に進んだ第2楽章を経て続く第3楽章は全体バランスからすればたっぷりと情緒をかけて旋律線を大きく歌わせております。充分引っ張りつつバックのピチカートも美しいです。最終楽章は楽しい舞曲風で単純な繰り返しの中でも中盤の盛り上げ方は上手いです。聴き飽きしない演奏であります。1938年録音のスーク「セレナード」(同@5’59A5’32B9’01C6’50)は曲としてちょっとした交響曲の貫禄がありますが中々爽やかな草原を吹き渡る風を思わせる曲であります。私自身このターリッヒの演奏しか聴いておりませんので比較した感想は言えないのですが素晴らしいですね。ドヴォルザークの「謝肉祭」は1935年録音でタイムが8’51なのですが民族的な舞曲のリズムを鋭く刻むことによって、きりっとした演奏に仕立て上げることに成功しました。何れも今では沢山の演奏盤が出ていますが当時のチェコの香りが多分残された佳演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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