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ベルリオーズ(1803-1869)

CD 幻想交響曲 カラヤン&ベルリン・フィル(1974−75)

幻想交響曲 カラヤン&ベルリン・フィル(1974−75)

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年11月26日

    カラヤンの幻想交響曲は次の演奏盤がありますが普通聴けるものとしては前の三盤かと思います。1954年PHO(タイム@14’43A6’23B16’46C4’50D10’44)、1964年BPO(同??@14’17A6’07B16’50C4’38D10’26)、1975年BPO(同@14’27A6’20B16’45C4’38D10’47)、1977年BPO(同@13’42A6’12B16’23C4’33D11’58)、1987年BPO(同@14’13A6’23B16’55C4’41D11’11or@14’37A6’42B17’03C5’02D11’37)、1975年カラヤン67歳頃絶頂期の演奏録音である本盤、第1楽章「夢と情熱」やや肉厚さを予感させオペラの間奏曲の雰囲気を醸し出します。「間」を取りながらエコーも効かせ華麗にアプローチ。中盤攻めて行く箇所は流石上手いもので最後エピソード的な〆はゆっくりとしています。第2楽章「舞踏会」重いバックにサポートされワルツは息遣いが聴こえるようです。結び目は速めに・・・。第3楽章「野の風景」はややベッタリした感触でその分厚さ故この楽章で味わいたい憂鬱さは乏しいようで要は語り過ぎ。しかし最後の管とティンパニーの遣り取りは緩慢さを武器に不気味さを強調してそれなりに納得してしまいます。第4楽章「断頭台への行進曲」はドスを効かせてスタートさせ本体展開は割りと軽く経過。入り込まず何か一線を隔した感じとなり迫って来ないのも頼りないです。最終楽章「ワルプルギスの夜」はちょっと不自然なエコーのある鐘が気にはなります。全体重々しい運びはBPOサウンドが拍車をかけます。後半叫声と聖歌が不気味に入り混じりクライマックスへ雪崩れ込みますがやっぱり何か突き放した印象は拭えませんでした。好き嫌いは別にしてカラヤンの上手さは認めざるをえない様です。素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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