ﾉﾉ  |  大阪  |  不明  |  2007年07月08日

物語のｸﾗｲﾏｯｸｽは一応は物語を完結させているが､そこに至るまでの流れがやや強引､違和感を感じないといえば嘘になる｡ 例えば、あまりにも自己中心的な主人公、それを平然と許容する周囲の人々、主人公に無条件の好意を寄せるﾋﾛｲﾝ、それらが普通に存在しているおかしな世界だ。いくらｱﾆﾒといえども、人間描写について現実の常識では考えられないことが余りにも多すぎるように思える。 ただし、これがこの作品独特の『個性』でもあり、最大の強みでもある。たとえるなら､小学生や中学生がする空想にありがちな身勝手さ､ごくごく自己中心的な世界観をそのままｱﾆﾒにしたようなものだ。そして現実世界の常識はあまり重要ではないと考えればいくぶんは救われる。 大人にとってはどこか懐かしく、子供にとっては間違いなく共感できよう。これほど自身の内面を掘り返す作品は他にはないだろう。 万人向けの『完璧な』作品ではないが、少なくとも『中途半端な』作品ではない。ｱﾆﾒにしか出来ないことを成し遂げた新海監督に、大きな拍手を！

 

S-VHS  |  神奈川県  |  不明  |  2009年07月13日

DVDで鑑賞「秒速５センチ〜Blu-ray」の映像美が気に入ったので、こちらを買ってみました。DVD画像でも特に不満はなく綺麗だと思いました。内容ですが、人間の意識と無意識の間の別の空間がなだらかんだら宇宙が見る夢、こんなんに興味があれば面白いろと思います。解答も示されないので自由に空想できます。「秒速５センチ〜」に繋がってるとかね。

 

笑窪  |  宮崎県  |  不明  |  2006年06月24日

特殊な世界背景ですが､今現在を中高校生として生きている世代にとっては､共感できる部分があるのではないでしょうか？そうでない世代にとっても､遠い昔を思い出すような｡『ほしのこえ』でも思いましたが少人数で制作されたとは思えないｸｵﾘﾃｨの高い作品｡

 

うさりん  |  大阪  |  不明  |  2005年02月03日

少人数制作にも関わらず、その作品のクオリティは正直ジブリを越えています。 演出とストーリー展開にクセがあるので、好き嫌いが分かれる可能性もありますが、日々の生活の中で「孤独」を感じた事のある人には、共感できる部分が多いのでは無いでしょうか。アニメ作品内で一番のお勧めです。