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シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

CD 『ドン=キホーテ』&『死と変容』 アシュケナージ(指揮)マイスキー(Vc) チェコ・フィル

『ドン=キホーテ』&『死と変容』 アシュケナージ(指揮)マイスキー(Vc) チェコ・フィル

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年11月20日

    本盤はダイレクトカットによるSACD盤であるが、私の財力からするとあまりにも高額であり、おそらくは今後も未聴であると思われる。以下に記すレビューは、現在は廃盤であり中古CD店でしか手に入らないが、かつて発売されていたシングルレイヤーによるSACD盤についてのレビューであることを冒頭に記しておきたい。当該盤は、SACDの音質の素晴らしさ、とりわけオクタヴィアによる初期のSACD盤(シングルレイヤーによるSACD盤)の極上の高音質を堪能することが可能な名SACDであったと言える。したがって、後述のように演奏内容もさることながら、先ずは、その音質の素晴らしさについて言及しておきたい。数年前には殆ど絶滅の危機に瀕していたSACDであるが、2010年よりユニバーサルがシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化シリーズ開始したことや、EMIが2011年よりSACDに参入したことによって、急速に息を吹き返しつつあると言える。ネット配信が隆盛を極める中で、パッケージメディアの最後の砦はSACDと考えるところであり、今後とも、大手メーカーが引き続きSACDの発売を積極的に行っていただくことを強く要望しておきたいと考える。アシュケナージによるR・シュトラウスによる管弦楽曲集については、他にもチェコ・フィルとともに演奏を行った、交響詩「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」や交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」等をおさめた盤(1998年)が発売(マルチチャンネル付きのシングルレイヤーによるSACD盤で発売)されており、それは素晴らしい名演であったが、本盤の演奏もそれに勝るとも劣らない名演と評価したいと考える。アシュケナージは指揮者としてもピアニストとしても一流の存在であるが、その評価については賛否両論があると言える。楽曲の聴かせどころのツボを心得た演奏をするとともに、表情づけなどの巧みさにおいても申し分がないアシュケナージであるが、とある影響力の大きい某音楽評論家を筆頭に、アシュケナージを貶す者からすれば、かかる芸風は、楽曲の内容への追及度が甘いとか、はたまた甘口で厳しさが足りないなどと言った批判に繋がるものと考えられるところだ。確かに、アシュケナージの芸風に不向きな楽曲があるのは事実であろう。ベートーヴェンやブラームスの交響曲などの演奏においては、アシュケナージの演奏の場合、美しい演奏ではあるが今一つ踏み込み不足の感が否めないと言えるところだ。しかしながら、ラフマニノフやチャイコフスキーなどの交響曲や協奏曲などにおいては、他の大指揮者や大ピアニストとも互角に渡り合えるだけの名演を成し遂げており、私としては、アシュケナージの芸風を甘口などと言って、その一切を否定してしまうという見解には全く賛成し兼ねるところである。それはさておき、本盤におさめられたR・シュトラウスの管弦楽曲についても、アシュケナージの芸風に適合する楽曲と言えるのではないだろうか。本演奏の特徴を一言で言えば、楽曲の魅力をダイレクトに表現した自然体の演奏ということになるのではないかと考えられる。本演奏においては、特別な個性などは全く存在していない。奇を衒うことなど一切排して、ただただ音楽そのものを語らせる演奏に徹しているとさえ言える。前述のような、楽曲の聴かせどころのツボを心得た語り口の巧さも見事に功を奏しており、表情づけの巧みさや各楽器セクションのバランスの良い鳴らし方なども相まって、R・シュトラウスによるこれらの各楽曲の美しさ、魅力を、安定した気持ちで心行くまで満喫することが可能な演奏に仕上がっているとも言えるだろう。加えて、チェコ・フィルの弦楽合奏をはじめとした豊穣な音色や、特に、交響詩「ドン・キホーテ」におけるマイスキーによる人間味溢れるチェロ演奏が、演奏全体に独特の潤いと温もりを付加するのに大きく貢献していることも忘れてはならない。いずれにしても、かつて発売されていたシングルレイヤーによるSACD盤は、演奏内容が優れていることに加えて、シングルレイヤーによるSACDによる極上の鮮明な高音質録音であることに鑑みれば、これまでの様々な指揮者によるR・シュトラウスの管弦楽曲集の中でも上位を占める名盤であると高く評価したいと考える。

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    シャモシャムリン  |  北海道  |  不明  |  2008年03月21日

    チェコフィルの芳醇で奥行きのある音色が見事。シュトラウスの華麗なオーケストレーションの魅力を余すことなく伝えている。得にドン・キホーテの中盤から後半にかけて、さまざまな音楽的要素と因果を見事にコントロールしつくしたアシュケナージのタクトの妙!めったに聴けるものじゃありません。

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