英仏百年戦争 集英社新書
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Tan2 | 神奈川県 | 不明 | 2021年06月26日
有名な「ジャンヌ・ダルク」の歴史的な事実を知りたくて、この本を手に取りました。それを知りたかったきっかけは、フランス六人組の作曲家オネゲルのオラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」の歌詞がチンプンカンプンだったこと。フランス貴族、イギリス王たちのトランプゲームの中で、賭けの対象としてジャンヌの引き渡しが決まったり、ジャンヌの宗教裁判の裁判官や判事がブタや羊だったり。 なるほど、イギリス王といってもイングランドを領地に持つフランス貴族だし、貴族どうしで「なあなあ」(掛けトランプのようなもの)で領地を決めようと思っているところに、ガチで「神のお告げだ!」といってしゃしゃり出て来た田舎娘がいたら、その扱いに困るでしょう。利用できるだけ利用した後は、教会勢力と結託して「魔女」に仕立て上げて一件落着。 それを「フランスの救世主」と祭り上げたのは、フランス革命後に「国民国家」としての求心力を作り上げようとしたナポレオンの陰謀だったようです。 フランスの様々な地方の領主とその配下の貴族たちが非常に複雑で追うのが大変ですが、日本でいえば「戦国時代」に相当するのがこの「英仏百年戦争」であることが分かるだけでも、この本を読む意味があるようです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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