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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

CD 交響曲第4番 ハイティンク&シカゴ交響楽団(+DVD)

交響曲第4番 ハイティンク&シカゴ交響楽団(+DVD)

商品ユーザレビュー

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    みたけ  |  不明  |  不明  |  2015年07月26日

    2009年に書き込ませていただきました。点数、アップしたいと思います。   細かい指示がはっきりと浮彫になり、デリカシー、チャーミングさが際立った演奏と書かせていただいたわけですが、それは終楽章に特に顕著に表れます。8分あたりからの高弦、低弦、木管の掛け合いなど、なんて愚直なのでしょう。拍子の取り方に一切色気を出さずに延々と11分40秒あたりまで刻み続けていきます。金管群が出てきても一切足取りを変えません。その結果、各フレーズの細やかな違い。ボウイングの様子が目で浮かぶとでもいうのでしょうか。どういう角度で弦に当たるとこんな風に音が出るんだという様子。それを皆が楽しんでいるかのように思えてくるのです。こちらもついつい、頭の中でいろんな多角形を描きつつ聞いてしまっています。おもしろい!   その後のテンポが上がる部分でチャーミングな木管が出てきては、夢幻の世界が広がります。作曲時、どういう想いでいたのでしょう。ただ、戦争だ、暴力だ、などといういわゆるわかりやすいショスタコ像だけではこの曲を表現しきれないのでしょう。ハイティンク級のガンとした信念があってこそ、この演奏は成立したのだと思います。   22分からのティンパニの連打で始まるコーダでも、ハイティンクは暴力を振るいません。オケをキレさせません。あくまでこれは”Symphony”なのです。当時29歳の若きショスタコーヴィチが、自己を表現しようとした音の集合体をハイティンクは解きほぐしていきます。一音一音を慈しむかのようにです。愛にも通じます。シカゴ、すごいオケです。   聞けば聞くほどその深遠さ、そして構えの大きさというのでしょうか。巨大さに畏敬の念を覚えます。はぁ〜素晴らしい・・・

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  • ★★★★★ 

    ダルマ人間  |  茨城県  |  不明  |  2012年10月30日

    そら恐ろしいショスタコーヴィチ. ソ連勢とは違う方向で,非常に深刻,深淵な音楽に仕上がっています. ある意味玄人向けの演奏で,最初に聴くのは勧められません. 西側で初めて本格的にこの作曲家をとりあげたハイティンクですから,悪かろうはずもないのですが,内容は諸氏のレビュー通り.音質はCDなのにマスの響きをしっかり捉えていてしかも鮮烈,ただダイナミックレンジがとても広く弱音と強音の差が大きい. ちょっと高級機向きかな. 最近は本家コンドラシンSKD,ラトルCBSO,インバル都響などの熱く,しかしシニカルさや軽妙さを忘れない凄演に触れ,手に取る機会の減っていたこの盤ですが,改めて聴いてみるとこれらとかなり異なる特殊なタイプの演奏であると再認識. ハイティンクは凡庸とされてきた過去がありますが,ちゃんと聴けばむしろ普通の曲のイメージからはかなり違ったものを目指しているのがわかります. この作品の演奏にありがちな意図的にチープな音色,暴力的な音色は聞かれず,いつものハイティンクらしい質感高いサウンドで,曲が解体されてしまっているかのようなテンポを守り,じっくりと,じわじわと造形し,終始仄暗い冷たさ,恐怖感から解放されません. おどけきらないのです. 盛り上がる箇所も煽ったりしない. この作曲家特有の洒脱感や軽音楽っぽさ,無機的な怪物感は慎重に拭い去られ,まるで世紀末音楽のような音色の重なりが見えます. しかし突き放しきっているわけではない. だからこそ不思議な暖かさが残る. スルメアルバム. この曲が好きで,いろんな盤を聴きつくしてしまったという人に是非薦めたいです. (廃盤ですが彼のチャイコフスキーなども同じ印象)DVDも作曲から初演の経緯について,演奏風景とソ連の風景をPVのごとくドキュメンタリー風に追体験できる意識の高い内容. おまけにしてはよくできてる.

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  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年10月26日

    ハイティンク&シカゴ響コンビによるこれまでのディスクはいずれも超余裕綽綽のスタイルでしたが、本盤も同様です。マーラーではそういうスタイルがどこか共感不足のような印象で物足りないものを感じましたが、これは違います。シカゴ響は恐るべきスペックの高さを見せつけ、完璧無類の出来栄え。アンサンブルでも個人技でも鮮やかなることこの上なし。ハイティンクはいつものようにどしっと構えてこちらも見事に曲を「処理」してゆきますが、突き放したようなクールな姿勢がこの曲にかえってマッチして、聴き手は重い氷の塊を渡されたような感覚を持たされます。ホールの特質もあって録音も乾いたタッチで、それもなんだか曲に合う感じ。これは大傑作。プロ中のプロによる物凄いお仕事。付録のDVDもなかなかに面白い。交響曲第4番をめぐる状況を、演奏風景も挟みつつ当時のソ連の映像を中心に流し、曲をBGMにしつつナレーションでつないでゆくというもの。粗末ながら一応の日本語字幕はあるし、興味深い試みです。ただ、全曲演奏の映像があるならそれも欲しいね、という気はします。衝撃を受けつつ、そして大いに感嘆した実にすばらしいアルバム。大いに推薦いたしましょう。

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  • ★★★★★ 

    クレポ  |  三重県  |  不明  |  2010年11月22日

    これは驚異的な演奏です。 整然としたハイティンクの指揮と無機質なシカゴ響の組み合わせは、混沌としたこの曲にそぐわない様に思えるでしょう。 しかし実際に聞いてみると、想像を越えた世界が広がっていることが分かります。 従来の演奏が「混沌としたものを混沌とした絵画として表現したもの」だとすれば、この演奏は「混沌としたものハイビジョンカメラで撮影したもの」です。 つまり、驚くべき高画質で混沌そのものを直視するかのような感覚に襲われます。 特にフィナーレは圧巻で、音楽が崩壊しながら強烈な光を放つ様子をはっきりと見ることが出来ます。 このような体験は、ハイティンクとシカゴ響以外の組み合わせでは不可能でしょう。 静かな環境で、心を落ち着かせて聴くことをお勧めします。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2010年03月25日

    見事な、シカゴのショスタコ。うまい。もっとキレル事があってもと思うが、ハイティングにそれを望むのは無理。大音響も、孤独で殺伐としたソロも、この破天荒な曲を壊れることなく、遅めのテンポで、どうだとばかりに提示しています。DVDは演奏シーン付きの解説で、日本語訳がしっかりしていませんが、まあ意味は分かります。シカゴ響は指揮者選びに苦労しているのか、ハイティング時代は短く、ムーティがやってくる。フィラデルフィア以上の演奏と企画を求められることに。

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  • ★★★★☆ 

    みたけ  |  滋賀  |  不明  |  2009年03月06日

    この混沌とした大交響曲を克明に刻みつけるような演奏となっています。弛緩することなく、退屈とは無縁でした。この遅いテンポのほうが金管など(ついついつんのめりたくなるのを抑えなきゃw)かえって演奏しにくいだろうなぁ・・・。細かい指示がはっきりと浮き彫りになり、デリカシー、チャーミングさが際だってきます。反面、ショスタコに感じる舞踊性、舞い上がった果ての狂気からは縁遠くなっていきますね。この曲は実はショスタコの愛、夢がちりばめられたものかもしれません。笑

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  • ★★★★★ 

    Straussist  |  香川県  |  不明  |  2009年01月12日

    ハイティンク&シカゴ響による第4番の演奏は、私が知る限り演奏時間が70分と最も遅いものであるが全く弛緩していない。それどころか、遅いテンポによりズシリと重い強烈な音響が形成されており、聴き手を暴力的に圧倒してくる。この演奏はショスタコーヴィチ第4交響曲の決定盤であり、ハイティンクの最高傑作ではないだろうか。この演奏を聴いてハイティンク&シカゴ響にはできるだけ多くの録音、それも大曲を演奏してほしいこと願わずにはいられない。

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  • ★★★★☆ 

    あるまじろ  |  神奈川  |  不明  |  2008年12月30日

    そもそも氏のショスタコーヴィチを買う時点で認識しておくべきでしたが、CDを聴く限り、飽くまで技巧的に仕上げた感が強い演奏です。遅めのテンポはじめ指揮者なりの解釈も聴かれます(CSOなら超快速でもやれたでしょう)が、個人的な意見を言わせてもらえば、シカゴは「余裕がある」ことを見せるべきではなかったと思います。この難曲でさえ軽々弾きこなす程の実力があるからこそ、それをできるだけ「ギリギリ」に表現することで、逆説的にこの交響曲の真相を暴くことも出来たのではないでしょうか?それが出来るのはCSOやBPなど、限られた楽団であるのですから。

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  • ★★★★★ 

    モーサヤ  |  東京都  |  不明  |  2008年10月22日

    この激烈な交響曲が真にショスタコの最高傑作であることを実感させる。  特に3楽章での木管のすばらしさ!はマクギールのファッゴットの長いソロの巧みさは傑出している。DVDでもそのシーンは映っていますが  それにしてもショスタコがこの交響曲にこめた重さは身につまされる。

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  • ★★★★★ 

    AG  |  東京都  |  不明  |  2008年10月09日

    DVDには、交響曲演奏のライヴシーンも沢山映っています。どーせなら、まるまる演奏会ごとDVDにしてくれればいいのにな〜。指揮の端正さ、かつ演奏家も異様に集中してるのが判り素晴らしいので。

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  • ★★★★★ 

    nac  |  東京  |  不明  |  2008年09月30日

    速いテンポでのキリキリするような演奏を好むショスタコ好きには物足りない演奏だと思いますが、純粋に交響曲として聴くと、これは極上の一枚でしょう。端正で彫りの深い堂々たる名演です。聴後の充実感も格別。

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  • ★★★★★ 

    ムーティ・ファン  |  中国地方  |  不明  |  2008年09月23日

    シカゴ響の4番はプレヴィンのCDも名演で長年、愛聴しているが、今回のハイティンク盤も凄い!マーラーの6番の録音で感じた物足りなさは皆無で、シカゴの機能全開、金管群の鳴りっぷりはショルティ時代を髣髴とさせるものがある。ハイティンクの統率も絶好調で、非常に力強い。第一楽章プレストの打楽器群のまさに重戦車のような進軍には舌を巻いた。ここは名演とされるラトルやゲルギエフを明らかに凌ぎ、フィナーレの深遠さ、彫りの深さも特筆ものである。ハイティンク&シカゴはこの調子で7番、8番、10番を録音してほしい。

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    アルマ  |  神奈川県  |  不明  |  2008年09月22日

    この過激な交響曲をここまで美しく演奏されたことはめったにない!ハイティンクとCSOの好調ぶりがうかがえる。 ソロの巧みさは現在世界一かもしれない。 来年2月の来日が非常に楽しみ。  ちなみにムーティーのボレロの発売はどうなったの?

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  名古屋  |  不明  |  2008年09月20日

    LPO盤よりも演奏時間が延びているが、第一楽章なら第二主題、第三楽章の葬送行進曲や終結部といった、もともと遅い部分で時間をかけているだけで、マーラー6番のような弛緩した印象はない。最近のハイティンクの特徴とも言える、情念的に音楽にのめり込まないクールさも曲にふさわしい。アイロニー、パロディといった側面に対するセンスの鈍さは指摘しないわけにいかないし、「悲鳴」として書かれた音符がCSOの猛者たちにかかると美しい音楽になってしまうのは笑えない皮肉だが、全体としては堂々たる出来ばえ。DVDもオマケの域を遥かに超えた力作

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    Love Haitink  |  Tokyo  |  不明  |  2008年07月03日

     5月8日の本番をシカゴで聴きました。  透徹な音 どこまで大きくても常に理性を持った音を奏でる、まさに機能性抜群のオケサウンドが展開されました。  そういえば、隣のご婦人(御婆様)は、大のショスタコーヴィチファンでそのきっかけはCDにもなっているバーンスタインのレニングラードライブだったとか。  「ショスタコーヴィチやプロコフィエフからは産業革命以降の機械の音がする 私は大好きだけど、旦那はこんなの音楽じゃないといってジャズを聴きに行っているわ」  何かすべてにおいて圧倒された1日でした 

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