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ワーグナー(1813-1883)

CD 『ローエングリン』全曲 スティードリー&メトロポリタン歌劇場、サリヴァン、スティーバー、他(1953 モノラル)(3CD)

『ローエングリン』全曲 スティードリー&メトロポリタン歌劇場、サリヴァン、スティーバー、他(1953 モノラル)(3CD)

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    eroicka  |  不明  |  不明  |  2011年10月31日

    意外な掘り出し物。スティーバー(53年にバイロイトに出演、カイルベルトと共演)以外はあまり有名な歌手はいないが、タイトルロールを歌うブライアン・サリヴァンが思いのほか良い。モーツアルトやイタオペも歌えるリリコスピント系の歌手(ワルター指揮METの魔笛にも出演)だが、輝かしい声で歌いこなしている。何よりも発見だったのはフリッツ・スティードリーの指揮。50年のメルヒオール引退公演の「タンホイザー」などに比べ、緩急自在だ。テンポが速くなりがちな当時のMETの指揮者にしては珍しく第一幕の前奏曲にじっくりと9分40秒もかけている。音とびも各所でみられるが、全体的には当時のこの手のライヴとしては標準的なものだろう。

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