madman  |  不明  |  不明  |  2013年02月24日

’97年発表｡ﾀｲﾄﾙどおり映画『ﾊﾞﾆｼﾝｸﾞ･ﾎﾟｲﾝﾄ』にｲﾝｽﾊﾟｲｱされて作られたｱﾙﾊﾞﾑだそうだが､映画の主人公ｺﾜﾙｽｷｰとﾎﾞﾋﾞｰ･ｷﾞﾚｽﾋﾟｰのﾊﾟﾌﾞﾘｯｸ･ｲﾒｰｼﾞって､確かに共通点があまりにありすぎる｡ｱﾙﾊﾞﾑの作り自体も､ｱﾝﾋﾞｴﾝﾄな要素を持ってるｲﾝｽﾄ曲が入っていたりして､単にｵﾏｰｼﾞｭを越えた､ﾎﾞﾋﾞｰ私家版『ﾊﾞﾆｼﾝｸﾞ･ﾎﾟｲﾝﾄ』の趣もある｡こういう発想は今回に限らず､ﾌﾟﾗｲﾏﾙの活動の中で常に一貫してる部分だと思う｡『ｽｸﾘｰﾏﾃﾞﾘｶ』も､ﾊｳｽの新解釈や新機軸でもなんでもなく､単に“こういう曲だったら､俺楽しく踊れんのにな”ってもんだったし､｢ROCKS｣もｽﾄｰﾝｽﾞの今日的解釈でも再評価でもなんでもなく､“ｽﾄｰﾝｽﾞっぽい音を､こうやったらもっとｶｯｺいいと思うな”ってものだ｡時代性でくくられることが多いﾌﾟﾗｲﾏﾙだけど､むしろ発想の根本にあるのは､なんか面白そうなもん見つけて､それに対してあくまで“俺はこうやんのが面白いと思うんだよ”という､ごくﾐﾆﾏﾙな欲求だ｡この作品にも相変わらずの浮草ぶりと､それと同時に浮草人生を正面から受け止めていく力に溢れてる｡“ﾀﾞﾒ人間ｲｷﾞﾘｽ代表”のようなﾎﾞﾋﾞｰだけど､やはり一生ﾀﾞﾒであり続け､自分の欲求のみで音を作り続けていくためには､とんでもない労力が要求されるのだ｡ｺﾛｺﾛとｻｳﾝﾄﾞ･ｽﾀｲﾙは変わるが､突然知的ｱｰﾃｨｽﾄづらしたり､問題意識を抱えたふりをしたことなんて､ﾌﾟﾗｲﾏﾙは一度もない｡ﾀﾞﾒに突き進んでゆく気概と力強さを､このｱﾙﾊﾞﾑは改めて感じさせてくれた｡

 

こまきの  |  宮城県  |  不明  |  2006年10月14日

いいっすね｡ﾌﾗﾌﾗ､ﾌﾜﾌﾜしてて｡ﾎﾞﾋﾞｰの声が何とも気持ち良く乗ってる｡このﾀﾞｳﾅｰさ好きです｡今回はﾀﾞﾌﾞを教えて貰いました｡

 

musuka  |  北海道  |  不明  |  2006年09月26日

どうしてだか、｢すきすきＵＫ｣そんな気持ちになる大好きな一枚!!特にGET DUFFYを大っきい音で聴くのをやめられません♪

 

久遠  |  北海道  |  不明  |  2006年02月08日

ﾀﾞﾌﾞを基調としたｻｲｹﾃﾞﾘｯｸな音響の歪みは、躯を蝕む重度の泥酔感として浸食してくる。妖しく手招きする幻惑に五感は危険を察知しながらも、底無しの快楽に本能は逆らえず、深く沈んでゆく。そんな幻惑に斬り込んでくるﾛｯｸﾅﾝﾊﾞｰで時折眼が覚めるも、二度寝が止められない。

 

アンディ・ウェザオール  |  埼玉  |  不明  |  2006年01月29日

レビュー少ないな^^; 最初はピンと来なかったけど 聴いてるうちにどっぷり はまってくる！！！ ボビーの嗅覚恐るべし！

 

morning  |  　　　　　  |  不明  |  2006年01月13日

このアルバムは一人夜中に聴くといい感じ。 妙に興奮してくる＾＾

 

マー氏  |  ロンドン  |  不明  |  2005年01月15日

音は最先端だけど根底にザラザラしてささくれ立った恕ロックンロール魂がメラメラ燃えているというクソカッコよい佇まいです。ストーンズの様に上手くない分Give outみたいなのは物足りなくなるけどこのアルバムは彼らの演奏能力にズッパマっているし、ビコビコ系が見事に全体を昇華させていると思うな。誰が何と言おうとヤツらの最高傑作。血が出てるのがわかる・・ストーンズが今若かったら絶対これやってると思わない？これがロックだよ。気をつけろ。分かるやつにしか分からない。ゲイリーモンフィールドがコカインみたいなベース弾いとるダス。