春の祭典、ミューズを司るアポロ ズヴェーデン&オランダ放送フィル
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西郷 | 鹿児島県 | 不明 | 2009年06月14日
録音が極めて優秀なことには異論がないが、演奏についての感想が少ないので一言。傾向としてはコリンデイヴィス/ACO盤に似ており、デフォルメや咆哮で聞かすというよりも、あくまで正攻法で攻める。それはそれでいいのだが、であればリズムのキレやソロの名演技、極限のダイナミクス等々細部の詰めを期待したいところだ。私には上記デイヴィス盤やドラティ盤などと比べ、そうした点がまだまだ甘いように感じた。全てが85点くらいで進行し、「楽器がもう少し鳴りきってくれれば」とか「リズムがもっと硬いくらいビッチリ揃ってくれれば」と思うところが何箇所かある。また解説書の宇野功芳氏が書いている音色の多彩さのようなものは所詮録音の優秀さによるものに思えるし、特筆して多彩とも思わない。買って損はないし、繰り返すが演奏のグレードまで上がったように聞こえる優秀録音なので、評価は良とするが、演奏は「レコードアカデミー賞受賞」というほどのものではないと思います。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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