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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 後期ピアノ・ソナタ集 ピーター・ゼルキン(フォルテピアノ)(2CD)

後期ピアノ・ソナタ集 ピーター・ゼルキン(フォルテピアノ)(2CD)

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    まーきー  |  徳島県  |  不明  |  2012年03月19日

    ベートーヴェン後期の3曲のピアノ・ソナタは格別だ。特に第30番は私にとって特別な存在である。それまでのベートーヴェンのソナタを聴いていると、学校で習った「苦悩する英雄ベートーヴェン」だの、「楽聖ベートーヴェン」といったキャッチフレーズが思い浮かんでくるが、後期の3大ソナタに関しては別だ。とにかく自在なのである。 ピアノ・ソナタとはその名のとおり、ソナタ形式の楽曲である。交響曲と同様に複数の楽章を持ち、起承転結を経て最後に結論へとアウフヘーベンするという、クラシックというよりはドイツ民族固有の思弁哲学的音楽形式だ。 後期の3大ソナタに関しては、たしかにピアノ・ソナタの形式を取ってはいるが、ベートーヴェンの興味はもう形式にはない。一般的には第31番、最後の第32番の評価が高いが、私はこの3つのソナタの中では最もベートーヴェンらしくない第30番が一番好きだ。 流れるように始まる第1主題。知らずに聴けば、これがベートーヴェンとは思えないだろう。まるでオケのないピアノ協奏曲のようだ。彼の頭の中ではオーケストラが鳴っていたんじゃないだろうか。 3楽章構成だが、楽章の流れは自然で、おそらくベートーヴェンの中ではこの3つの楽章が次々と溢れ出して来たに違いない。第3楽章はフーガ形式による変奏曲で、あらゆる欲望や絶望を超越した、そこにはただ音だけが鳴っている世界。モーツァルトの晩年にも似た、ただ音と戯れるベートーヴェンの姿がそこにある。 演奏は、ベートーヴェン時代のフォルテピアノを弾いたピーター・ゼルキンのCDがオススメ。ピーターはこの貴重な楽器を弾けるのが嬉しくて録音を承諾したらしい。愉悦感に溢れたすばらしい演奏だが、まるで風呂の中で聴いているような残響過多の録音が残念だ。

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    こぶちゃん  |  さいたま市  |  不明  |  2008年12月05日

    ピーターはすごくコンディションの良いフォルテピアノが弾けるというので録音した気がします。 楽器の限界は考えず、録音エンジニアの予想以上の音量で歪む箇所がちらほら。リミッターをかけなかったのが裏目に出た感じ。普通のピアノでやってくれた方が良かった。ただ、演奏そのものは素晴らしいの一言です。 28番がこんなに良い曲であると思ったのは初めてです。 30〜32番も見事な解釈で透明度の高い演奏。

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    キータン  |  川西市  |  不明  |  2007年10月14日

    ピーター・ゼルキンの素晴らしさを再認識。鋭い切り込みによる真摯な演奏が聴けます。楽器の音も個性的ですが、「ハンマークラヴィア」でのつぶれたような、リミッターがかかったような音は、 楽器の悲鳴なのでしょうか。 作品の大きさが楽器を越えてしまった例だとすると、やや 複雑な気持ちです。

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