ドレクスラー  |  神奈川県  |  不明  |  2012年01月09日

ﾖｯﾌﾑとﾐｭﾝﾝﾍﾝﾌｨﾙのｹﾐｽﾄﾘｰが遺す奇跡の演奏記録だ。ｳﾞｧﾝﾄ・NDRの透徹した深み・高みを極めた彼岸の美しさとも異なり、宇宙的な広大さとﾋｭｰﾏﾝな人生観がひとつに昇華した人類至宝の辞世の音楽だ。どちらがより優っているという議論ではない。まだ見ぬ世界の扉を開けた双璧の絶演であり、聴衆は拍手を忘れ彼岸をたゆたい我に返る。なんと偉大な交響曲なのだろう。

 

SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  2007年11月14日

演奏については文句なし。ライナーに「深呼吸するような」という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。テンポが遅いのに聴き手に負荷をかけない、巨匠の至芸とも言える世界が展開されています。録音は当時の放送録音としては優秀な方ですが、なぜか空間ノイズが全て右チャンネルに寄せられており、ヘッドホン等で聞く場合等はやや違和感を感じる可能性があります。まあ、この演奏の前では些細な問題ですが。

 

cosmos  |  東京都  |  不明  |  2007年09月22日

この名曲のCDもたくさん出ており、いろいろ聴きあさりましたが、私としてはこの演奏は最高のベスト盤であり、たぶんこれ以上の演奏は今後とも出てこないと思います。音質もAクラスで大変良いと思います。先日発売された日本公演のヨッフム/コンセルトヘボーの第７番のDVDもすばらしかったが、基本的にブルックナーの演奏にはロマンチズムが基本にないと曲の魅力が半減してしまいます。クナも良いのですがステレオ録音が少ないのが大変残念

 

テリーヌ  |  大阪府  |  不明  |  2012年10月27日

最高峰の演奏。同じ曲のヨッフム氏の1960年代の演奏を凌ぐ完成度があると思います。第0〜第8番は他の指揮者の盤を推すものも多いのですが、第9番はヨッフム氏の演奏が群を抜いているようです。この曲は第8番までの素材もところどころ使いながら、それらとは別次元の格調があり、好きな曲です。

 

ＮＡＫＡＫＯ  |  長崎県  |  不明  |  2012年05月30日

完璧無比、情緒纏綿、丹精玲瓏。ブルックナー9番の絶対的エースだと思います。

 

ひろの  |  東京都  |  不明  |  2011年09月30日

ベルリン・フィルでなくて良かった。ベルリン・フィルの音は、ブルックナー音楽に合っていないというのが管見です。カラヤンの置き土産がまだまだ残っていて、鼻につくのです。それに比べてミュンヘン・フィルは良い…過去の大指揮者たちのブルックナー演奏の遺産が脈々と受け継がれています。このヨッフム盤も、実に素晴らしい。特に第３楽章は、スケールと透明感を併せ持った超名演。最後のホルンの音が鳴り終わり、13秒も経ってから聴衆の拍手が起こり始めます。けだし名シーンと言えるでしょう。同曲のマイ・ベストです。

 

ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2011年02月11日

ヨッフムおじさん、ブルックナーの権威と称されますが、実はスタンダード的演奏ではありませんね。テンポは結構揺らし、楽譜も「改訂版」テイストが混じるなど、やっぱりまだブルックナーが普及浸透途中のコンセプトに染まってしまったのでしょうな。この演奏ももちろんそうでして、やや落ち着きがない気もしますが、そこはてだれの腕前、確かな見通しを持って演奏しきりました。この演奏で特筆すべきはミュンヘンフィル。響きの美しさもありながら、一転してパワーも充実。大ヴェテランと優秀オケのコラボで傑作ディスクが出来上がりました。大いに結構でしょう。

 

fuyu  |  さいたま市  |  不明  |  2008年07月20日

実に素晴らしい演奏でした。 ヨッフムはいつまでも心に 残る演奏をする本当に良い 巨匠です。

 

サトル  |  東京  |  不明  |  2008年03月01日

ヴァント／ミュンヘンはガスタイクでの放送録音だがこちらはミュンヘン・ヘルクレスザールでのライヴ放送録音。音質は極上で、ヴァントのような突き放した厳しさがないので、こっちの方が良いという人もいるかも知れない。 金管はパワフルだし表情豊かだが、決してキンキンしない。それにしても、MPOはすばらしいブルックナー９番のCDが多い。ハウゼッガー、ヴァント、チェリ、それに今回のヨッフム！

 

啓太郎  |  国分寺市  |  不明  |  2008年01月22日

３楽章第３主題の始めに不自然な編集ミスがありますよね。チェロとベースの低音が不自然で聞いてて椅子からずり落ちそうになりました。 超名演なので玉に瑕ですが。 他の９番(DG,EMI,BPOLive)にくらべ、低音が締まっていて効果的に響きます。いい演奏ですね。

 

サマエル  |  相模国  |  不明  |  2007年11月05日

やはりヨッフムは最高のブル演奏家でした。この曲は何十枚もCDを買い聴きやっと求める演奏に出会えたという感じです。劇的な演奏か安定感のある演奏か、どちらかで良し悪し好き嫌い分かれると思いますがこれは両方兼ね備えたものと思います。ブルキューはとくにパワーと各声部のバランスががしっかり聞こえてこないと聴く気がおきません。とくに３楽章はどのマエストロよりも素晴らしい。なぜもっと早くこのCD出さなかったのか…

 

ｺｰｷﾛﾏﾝﾊ  |  神戸市  |  不明  |  2007年10月07日

ﾍﾞﾘｰｸﾞｯﾄﾞで言う事ないですね!ｳﾞｩﾝﾄのもとても良いですがそれぞれに良いですね。やはり評価の高い指揮者とオケの演奏は誰が聞いても良いのですね!!それにしてもこのﾐｭﾝﾍﾝﾌｨﾙといいﾄﾞｲﾂのオケはどうしてそろいもそろってｽﾍﾟｯｸが高いのでしょうね。響きの素晴らしさ、感激です。

 

pie  |  名古屋市  |  不明  |  2007年08月24日

とりあえず9番のマイベストに。もともとヨッフムの9番は好きでしたが、音質が良くない等の欠点がありました。この盤は音も良く、ヨッフムの表現もこれまでのものより深遠です。シューリヒトは枯れすぎ、ヴァントは何故かオケの響きが薄く、しかも生真面目すぎ。ヨッフムがちょうど良い(この人のアバウトさも含めて)と思います。

 

Haru  |  千葉県柏市  |  不明  |  2007年08月08日

カール・シューリヒト＝ウイーンを越える演奏は有り得ないかのかとずっと思ってきた。それがとうとう現れた。海賊盤も音質は良かったが、正規盤は比べ物にならぬほど良い。ヴァント＝ミュンヘンの海賊盤も素晴らしいのだが、僕はこちらのほうが好きだ。

 

cano  |  千葉  |  不明  |  2007年08月03日

アダージョの美しさは言語を絶する。 ８６年にアムステルダムコンセルトヘボウを振った５番７番と並び、ブルックナー演奏の究極形の一つ。