交響曲第5番 ヴェルザー=メスト&クリーヴランド管弦楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年09月10日
St.フローリアンでの演奏にはブルックナー好きは特別の感慨に捉われる 音響上の不都合は付きまとうものの ブルックナーの音響発想にこの響きがあったことは間違いがないので 特有の美しさを感じ取れることも歓びなのだ さて演奏だ ヴェルザー=メストはこの120年間に無数の指揮者が採ったように2/2(アラ・ブレーヴェ)をFinale以外は4/4で振っている 勿論縦の線を揃えリズムと速度を整えるために分割で拍を振ることを否定しているのではない 唯これの多用はテンポを緩め音楽を重くし流れ出る情感をウエットにする 第5シンフォニーは第1と第2と第4楽章が2/2で全て遅いテンポで始まる 第2楽章Adagio以外はその後Allegroなどへテンポが変わるが このテンポの切り替えが難しい 音価を揃える手立てを取っても音楽の流れと構成を組み立てる手腕が求められる だから主要曲を録音した多くの指揮者がこの”第5”と”第6”を敬遠し回避している例は探せばいくらでも見つかる 第6番の場合は逆の理由だ それは誰でも出来てしまうからだ スコア通り演奏すれば立派な音楽になる 否スコア通りやるしかないように書かれている 実はブルックナーが書いた完璧なスコアなのだ だから「ブルックナーらしくない」などと訳のわからない理屈をつけてやりたがらない 指揮者とは不思議な生き物だ 因みにW=Mも録音していない 第5番で わたしが信頼する5つ6つの演奏を平均すると 演奏時間は65〜66分になる 10年前のW=M&LPOの演奏は70分〜 この&COの演奏は74分〜 教会堂ということもあり遅くなっている しかし第4楽章はほぼスコアに忠実に演奏して素晴らしい これを以って前の楽章にも取り組む勇気を期待したい0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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fuka | 神奈川県 | 不明 | 2009年06月20日
フローリアンものはブルックナー好きにはこたえられませんね。この人がこれからのブル演奏を担っていくと思われます。年齢と共に変わっていくのも楽しみです。昨夜のインタビューでは、ブルックナーとロマン主義の話をしていましたが、それはちょっと意外でした。独襖系の指揮者としては、それは普通のことなのかな。クリーヴランドはやっぱり上手いけど、彼には今後ヴィーンが待っているわけで、はやくそちらでの演奏を聴きたいものですね。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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七海耀 | さいたま市 | 不明 | 2007年02月23日
聖フローリアンは当然残響豊だが、音の抜けが今ひとつで、コーダのコラールなどホルンがややマスクされる。しかし、全体としてはまずまずの音である。映像は、スケルツォで、教会の内装をしつこく見せる箇所があり、そこは無くもがなである。演奏は、ロンドンPOとの旧盤とよく似ている。コーダも早めのテンポで、スケルツォももたれない。彼らなら普通にやればこの水準の演奏にはなるだろう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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