『くるみ割り人形』 全曲、他 ヴェデルニコフ&ボリショイ劇場管弦楽団(2SACD)
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dendrimer | 大阪府 | 不明 | 2013年08月18日
演奏を聞いてまず思うのは、この曲がバレエ曲であるということ。目をつぶって聞くとバレエを踊っている姿が目にうかぶようです。演奏のテンポもニュアンスも。これは、数えきれないくらいこの曲を演奏してきた劇場の楽団によるものであることが大いに関係していると思われます。ですから、バレエ音楽とは切り離して管弦楽曲としての劇的な盛り上がりとか振幅の大きな表現を期待すると、ちょっと違うという印象になるかもしれません。だからといってこの演奏が平板なつまらないものかというと全くそんなことはなく、主人公がクリスマスイブのわくわくするような期待感を思わせるようなintimateな演奏です。また、このような演奏の印象は、優れた録音によるところがあります。近距離からのダイレクトな迫力のある音ではなく、コンサートホールで聴くような丸みを帯びた瑞々しい音です。各楽器は美しい音色でとらえられ、それらが共鳴しながら響きあいます。金管楽器の融合する響きなど素晴らしいです。(2ch SACDで聞いての印象です。)1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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C.G.A | 愛知県 | 不明 | 2011年10月21日
ボリショイ劇場のSACDということで期待したが、あまり良くない。慣れで演奏しているようなところがあり、曲ごとのきめ細かな描き分けが出来ていない。また全体にスケールが小さくなっている。「雪のワルツ」では少年合唱を使わず、女声合唱でお茶を濁しているのもマイナスである。ペンタトーンにしては珍しく満足できない演奏であり、とても残念である。「終わりのワルツと終曲」もドラティ・コンセルトヘボウで聴かれるわくわくするような解釈に比べ、著しく単調である。同じ曲とは思えないというのが正直な感想0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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