Piano Sonatas.27-32: Kempff
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robin | 兵庫県 | 不明 | 2021年10月04日
まず録音が素晴らしい、良すぎるぐらいである。それについては後で述べよう。輝かしいピアノ、強弱も十分、テンポも早からず遅からずで、近頃のピアニストのようなエキセントリックなところもなくオーソドックスである。演奏は最近聴いたテルデックのブッフビンダーなどより優れていると思う。さすが往年の名ピアニストだと思わせるものがある。録音については既述のようにすばらしい音だが、リマスターリングのためかやや微妙な音のニュアンスが失われているのではと思う。初期盤ではもっと豊かな演奏に聴こえるのではないか。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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静流 | 福岡県 | 不明 | 2010年09月06日
ケンプの弾くベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集は、ステレオ録音のものを持っており、この選集の演奏もも含まれています。 ベートーヴェンは難聴になり、自らの命を絶つことも考えて、遺書を書きますが、結局その遺書には「自分の芸術を表現するまでは死ねない」という、音楽家として生きていく決意が書かれることになり、中期の作品たちが作曲されます。 そして、ピアノ・ソナタは、27番を経て、中期から後期の作品へと至ります。ここのCDに収録されている後期ピアノ・ソナタは、27番も含めなんと素晴らしいことか!私の勝手な想像ですが、当時のベートーヴェンの頭の中で鳴り響いていた音楽は、きっとこんな音楽だったでしょう。☆を5つだけでは足りませんね。もう他の演奏とは別格のものです。天国のベートーヴェンも、自分の芸術が現在でもこのような形で、世界中で聴かれることとなって、喜んでいるのではないでしょうか。 加えて、使用楽器もケンプとの相性バッチリです!2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2009年04月24日
1960年代初めベートーベン弾きピアニストではバックハウスとケンプがライバルの様にLPでも選択をしたものでした。私は協奏曲では丁々発止のバックハウス、ソナタでは内省的なケンプの選択してしばらく聴き続けました(全曲ではなく曲数で六割程度ですが)。ケンプはよく言われるように技術的な点を指摘されながらやはりその深い精神性というか平静さが聴く者を音楽の何たるものかの幾ばくかを示したようで演奏にある一定のコンセプトに澄み切った境地・・を主張しているように聴こえCDでも結局本盤ずばりではないですがケンプ中心で聴いています。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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しふら | 神奈川 | 不明 | 2009年01月17日
二者の比較がその両方を称揚するためならばいいが、そうではない比較は無意味かと…評論家Yに頭が上がらない日本の音楽マスコミとは別個な価値判断を我々は持ちたい。ケンプ、シュナーベル、フィッシャーなど、戦前・戦中・戦後の困難なドイツ音楽会を支えた偉大なピアニスト達を我々はさらに知るべき。ここに聴くケンプのベートーヴェンの高邁さ、深さ、暖かさ、そしてユーモア。剛毅剛直だけがベートーヴェン象ではないことが分かる。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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しふら | 神奈川 | 不明 | 2008年12月22日
『名盤1000』で最後の3曲が聴けますが、これはその前の作品も入っていてお得。ケンプの演奏を前にして、音がどうしたという「音楽の現象面」に留まっていては、その演奏の意味するところから遠いままでしょう。これほど深い精神性をもった演奏は他にシュナーベルやフィッシャーやアラウに聴ける位だと思います。「ケンプはピアノを通じてベートーヴェンの精神を追求した結果、とうとうピアノを超越した域に到達した」(野村光一、かつてピアノ評論では最高だった評論家)は全面的に正しいと思います。特に111は得意で来日の度に弾いてました。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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おいらは鳥さし/パパゲーノ | 奈良市 | 不明 | 2007年09月17日
昔むかし学生〜新人サラリーマンの頃、バックハウスとケンプとどっちを買おうかと迷ったあげく、バックハウスをとりました。今になってケンプの演奏も聴いて見ようかと入手してみましたが、ベートーヴェンの最後の3曲は期待はずれでした。バックハウスを聞き慣れた耳には低音部が弱く、曲の深遠さ・高貴さもどこかへ行ってしまったようでした。率直に言えば、「これが後期のベートーヴェン?」。 また筆者の装置では音が割れました。 シューベルトは大変美しい演奏でした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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KS | 兵庫 | 不明 | 2007年04月30日
巨匠ケンプのベートーベン・後期ソナタが手頃な価格で聴ける良い機会だと思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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pianomania | お昼はボロネーゼ | 不明 | 2006年05月06日
この時代に、決して誇大に走らず、まるで一音一音の意味を聴きながら音楽を紡いでいく過程が良く分かる見事な演奏。ケンプの最高の弟子で、20世紀最高のピアニストの一人ジョン・リルの演奏が、何故あのような速度設定になったのか、ケンプの音を聴く行為を現代的な技術で実践すると、あのようになるだろうなあと納得してしまう。それにしても瞑想に引き込まれるような独自の深い世界観は唯一無二で、本当に素晴らしい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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七海耀 | さいたま市 | 不明 | 2004年05月29日
いやケンプは素晴らしい。スケールは大きくないけれど、例えばシューベルト風の27番をこれほど情感豊かに弾いたのは一人ケンプだけである。ケンプの録音でこの曲の魅力が始めてわかった。最後の3曲もひたぶるに美しい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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