Deep Silence-gagaku: 宮田まゆみ(笙), Hussong(Accordion)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2018年12月23日
笙のための雅楽作品と細川俊夫の作品(笙とアコーディオンのための)が交互に演奏される。そこから感じられるのは古くから奏される雅楽の作品も現代に細川によって創られた楽曲も同じように感じられることだ。 雅楽は古い曲にあらず、現代作品と並んでもひけをとることがない「先鋭的」な作品でもあることに気づかされる。ここに収められた雅楽作品の由来に明るいわけではないが、雅楽で表されたものも細川作品も「水平に流れている時間の中から刹那の時を感じ取り、垂直方向に深く聴きこんでいく」というスタンスは同じものなのだろうか。 私の素人考えで、お気軽な陽気な楽器というイメージのアコーディオンがこれだけ深い音楽を奏でられることに気づくことができたのもこのCDのおかげであり、笙との相性の良さも学ぶことができた。難しいことを考えずに、閑に時間の深みを推察したい方におすすめしたい。常に気ぜわしく時間に追い立てられ、時計の回転が速くなってしまった現在において、この手の音楽に浸ることはおそらく必要なことのように思える。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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