Keith Jarrett

CD Koln Concert

Koln Concert

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  • ★☆☆☆☆ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2018年01月03日

    この名高い盤は、40年近く前にテープで聴いていました。当時貧乏学生で、2枚組LPなど購入する余裕はなく、たまたま所有されていた友人の上司に頼んでもらって、録音してもらいました。今回、久しぶりにBregenz/Munchen3枚組を購入した機会に、(安くなってたので)初めてCD購入、それこそ30年ぶりくらいに聴き直しましたが、当時も前作のBremen-Lausanneに比較すると今一つであった印象を再確認した想いです。結局、K.Jarrettの音楽の魅力は、彼のルーツ(アメリカ黒人?)に根ざす土臭さ(素朴さ、純粋さ)と西洋音楽の伝統の高度なピアノ技法が、高い次元で衝突した時に現れ、Bremen-Lausanneの最終章(LP時代の第6面)はそれが最高潮になった希有な瞬間だったと思うのですが、このKolnはそういったルーツに根ざす土臭さは希薄で、代わりにほぼ、ショパン、ドビュッシー、ラベル、サティといったロマン〜印象派のピアニズムの最も安っぽい旋律・和声の模倣と、ブルックナーゼクエンツ風の反復進行が全体を覆っています。正直これだけロマン派・印象派のパクリの積み重ねなら、本家のクラシック作品を聴いた方がよほどましなのでは? ホテルや高級バーで流す高級BGMに流すのとしてはこれ以上はないのかも知れませんが、真剣に向き合うに耐えるだけの音楽ではない、というのが偽らざる印象です。この後K.Jarrettが自分の音楽に悩み続け、(決して一流の域にはなれないのに)BachやMozartを録音し、また一時期はピアノ演奏ができなくなるのも、ここにみる自分の音楽の価値が(彼自身の言葉とは裏腹に)よく解っていたからではないでしょうか...

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