レクィエム ヘルベルト・フォン・カラヤン&ウィーン・フィル
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年08月31日
カラヤン最晩年のモーツァルトのレクイエムである。カラヤンは、60年代、70年代に、それぞれベルリン・フィルと組んでレクイエムを録音しているが、特に70年代の演奏に顕著ないわばオペラ風な劇的性格の演奏とは異なり、本盤は枯れた味わいの演奏に仕上がっている。オーケストラもウィーン・フィルであるし、特に重要なソプラノ奏者がバルツァからトモワ=シントウに変わったこともあると思われるが、それ以上に、ベルリン・フィルとの関係が悪化し、健康状態も相当に悪化したカラヤンのこの当時の心境の反映、または、カラヤンが最晩年に至って到達した枯淡の境地とも言えるのではないだろうか。いずれにしても、このような要素が複合的に絡み合い、モーツァルトのレクイエムの感動的な名演の一つとなった。合唱は、相変わらずウィーン楽友協会合唱団であるが、カラヤンの統率力の下、終身監督であるカラヤンと一体となった感動的な演奏を行っている。SHM−CD化により、解像度がやや向上したことも評価したい。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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masato | 新潟県 | 不明 | 2009年12月06日
おそらく旧盤の方が優れている。が、聴こうと取り出すのは、決まってこちらの方である。何故だろう…多分、レクイエムというものに、他の作品に求めているものとは違った要素が含まれているからなのだろう…。このアルバムから聴こえてくるもの,レクイエムのイメージ,晩年の帝王の黄昏,そしてもう決して若くはない自分…すごくシンクロする。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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