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プッチーニ (1858-1924)

LPレコード 歌劇『ラ・ボエーム』 ルチアーノ・パヴァロッティ、カラヤン、ベルリン・フィル、他 (2枚組/180グラム重量盤レコード/Deutsche Grammophon)

歌劇『ラ・ボエーム』 ルチアーノ・パヴァロッティ、カラヤン、ベルリン・フィル、他 (2枚組/180グラム重量盤レコード/Deutsche Grammophon)

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  • ★★★★★ 

    jasmine  |  不明  |  不明  |  2024年10月01日

    カラヤン得意の《ボエーム》のSACD盤が遂に発売となった。これまでブルーレイオーディオ付のCDがリリースされたことがあった(勿論購入した)が、SACD盤が出たならば、やはり注文することとなる。ベルリン・フィルのサウンドがワーグナー的であるとか、オーケストラ(カラヤン)が主張し過ぎるとか、いろいろと批判されることもあるようだが、この天下の名盤をもって《ボエーム》の代表盤とすることに、私は些かも躊躇しない。  プッチーニには。そもそもある種独特の響きがあって、マーラー的、ドビュッシー的、時にはワーグナー的要素をも感じさせる。それは、カラヤンが振った場合だけではなく、シノーポリやセラフィンの演奏でも感じるもの。それがベルリン・フィルというドイツのオーケストラを起用したことによって顕在化していることは確かだが、私はそれをマイナスには感じない。ウィーン・フィルだったならば、当然もう少し淡い色彩になったであろうが、その代わりにこれほどの圧倒的な感銘には至らなかったのではないか?  セラフィン盤ももちろん素晴らしい。しかし全盛期のパヴァロッティとフレーニの名唱、カラヤン(ベルリン・フィル!)の絶妙なサポート、それらを鮮明に捉えた録音は圧倒的な説得力で聴く者の心を揺さぶる。  カラヤンという指揮者は共演する相手によってや演奏のスタイルを変化させる。生前『フルトヴェングラーかカラヤンか』の著者でベルリン・フィルのティンパニストだったテーリヒェンに「カラヤンは何回録音をしても基本的に演奏のスタイルは同一で、その違いは録音の良し悪しだけだ」などと断じられ、日本の評論家諸氏はこぞってそれに同調したが、私はその意見に与しない。カラヤンの作品に謙虚に耳を傾ければ明らかなように、オーケストラやソリストによって、或は録音会場や録音技術の違いによって、この指揮者は制作のコンセプトやポリシーを大きく変える。誰にでも解る卑近な例として、チャイコフスキー後期交響曲の71年のEMI盤と75〜77年のDGG盤が挙げられる。EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会で、クォドラフォニック(4CH)で収録されたのに対して75〜77年盤は本拠地ベルリン・フィルハーモニーザールでのステレオ録音で、前者のコンセプトが、個々の楽器の音を拾うよりもオーケストラのサウンドをホール全体に鳴り響かせる『マクロ的』乃至『開放的』な収録ポリシー、演奏スタイルも縦の線を合わせるよりも、音楽の流れを重視したホットでライヴな性格のものであるのに対し、後者は、個々の楽器の音を緻密に正確に捉える『求心的』な録音ポリシーで、演奏自体も譜面に記された音符を、まるで顕微鏡で観るかのような明晰な奏し方で彫塑するというスタイル。さらには、最晩年のウィーン・フィルとのDGG盤では、自身の心(魂)の叫びを赤裸々に刻印するというか、従来のスタイリッシュなイメージをかなぐり捨てるかのような壮絶な演奏が展開されている。これらを耳にして「ただ録音の良し悪しの違いだけだ」と言うなら、いったい何を聴いているのか?ということになる。同じチャイコフスキーのピアノ協奏曲でもリヒテルと共演した演奏とワイセンベルグとのもの、ベルマンとのもの、キーシンとのものとではカラヤンの採るスタンスはまったく異なり、リヒテルとは『競演』、ワイセンベルグとは『協演』、ベルマンとは『共演』、キーシンとは『教演』となる。  話を《ボエーム》に戻す。おそらくカラヤンは、ウィーン・フィルと録音するなら「あのよう」にスカラ座と収録するなら「そのよう」に、ベルリン・フィルを起用するなら「このよう」に演奏するのであろう。そのどれが一番優れているか、という見方ではなく、それぞれの特徴を活かした演奏スタイル、録音ポリシーを採択するということを理解したうえで、その成果を楽しむのが、聴き手としてはもっとも賢明な鑑賞の仕方ではないかと思うのだが・・・。  ほぼ同時期に同じレーベル(Decca)で制作された《ボエーム》と《蝶々夫人》。カラヤンが、片やベルリン・フィル、片やウィーン・フィルと使い分けているのは予め意図してのことと考えねばなるまい。ヴェルディ(EMI)でも《オテロ》と《トロヴトーレ》《ドン・カルロ》はベルリン・フィルで、《アイーダ》《仮面舞踏会》はウィーン・フィルだった。実に巧みな起用法ではないか?

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  • ★★★★★ 

    Verdi  |  神奈川県  |  不明  |  2021年07月20日

    カラヤン指揮ベルリン・フィルの真骨頂とも言うべき、なんとも「イタリアの香り」みたいなものがしない、ユニバーサルなボエーム。最高です。その意味では、パヴァロッティもフレーニも、生粋のイタリアなのだが、安直な「イタリアっぽさ」みたいなものとは違うユニバーサルなものが通底している。ユニバーサルといって悪ければ、普遍的と言おうか。とても陳腐化する気がしない。こういう演奏はもうなかなか出てこないのではないだろうか。恐らくはボエームとしては永遠に最高位に置かれ続けるのではないかと思います。

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  • ★★★★★ 

    ゲゲゲアサ  |  神奈川県  |  不明  |  2017年08月25日

    教会でのセッションにもかかわらず、舞台での録音を感じさせる奥行き感などの定位は流石である。ブルーレイ・オーディオが今後、ますます普及するのではないかと思われる。ブルーレイ・オーディオの再生機も、国産でOPPOなど優れた機種が手頃な値段で発売されrている。

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  • ★★★★★ 

    kudappy  |  千葉県  |  不明  |  2016年10月12日

    ついに嶋護氏が「ベルリン・フィル最高の優秀録音」と呼ぶ名盤がブルーレイオーディオ化される。既出ソフトの音質ではパヴァロッティBOXに収納されているCDが最高だと思うが、同じマスタリングか気になるところだ。 全編全てが聴きどころだが、特に2幕の3D的な遠近感とBPOが繰り出す寂寥感あふれるサウンドが渦巻く3幕の仕上がり具合が楽しみだ。 次作は是非、K・ウィルキンソンの傑作であるショルティの「パルジファル」と「マイスタージンガー」のBD化を強く望む。

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  • ★★★★★ 

    ネコ  |  大阪  |  不明  |  2008年03月18日

    第三幕を他の演奏と比較すれば、クライバーといえども太刀打ちできない凄みがある。主人公二人の切ない別れの歌に、脇役二人の痴話げんかが、これほど立体的に、そして情感豊に展開する演奏はない。クライバーでもここは平凡だ。そして、マルチェッロがムゼッタを罵倒する「ヒキガエル!」の叫びに、背筋が凍るのは唯一この演奏だけ。その後の二人の歌の切ないこと。これだけでも特筆ものです。

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  • ★★★★☆ 

    たか  |  東京  |  不明  |  2007年10月06日

    フレーニ、パバロッティは最高でこの曲の優れた演奏の一つには違いないが、録音効果が人工的で不自然だしベルリンフィルの音が重厚すぎる。この曲は屋根裏の音楽のはずだが、オケはほとんどワーグナー級の壮大さを感じさせる。プッチーニにはウイーンフィルの方がはるかに合っていることは蝶々夫人やトゥーランドットを聴けば明らか。ムゼッタが老け声なのも減点。確かに精妙な演奏ではあるがクライバーの情熱的でほとばしるような演奏と比べるとはるかに冷静で計算された音楽だ。

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  • ★★★★★ 

    samuel  |  California  |  不明  |  2007年08月03日

    The most gorgeous Boheme. Pavarotti and Freni are in great voices. Orchestral playing is magnificent. Magic is in abundance.

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  • ★★☆☆☆ 

    ちゃい  |  東京都  |  不明  |  2007年07月16日

    それぞれの歌手の出来は良いと思うが、ところどころで空回りしているようなカラヤンの演奏がうっとうしい。歌手はともかくとして、カラヤンのボエームはスカラと入れたDVDの方が圧倒的に良いと思う。 第二幕の盛り上がりはクライバーの演奏に及ばないが。

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  • ★★★★★ 

    Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2007年05月03日

    かなりオーケストラ主体の、シンフォニックなボエーム。歌手陣は適役・当り役ばかりだし、レコードならではのゴージャスな名演奏だと思います。しかしボエームを実際の舞台で見ると第二幕等かなり群集の自然なざわめきが聞こえ、それがまたこの作品のムードを盛り上げているのですが、スタジオ録音のオペラではこの点が少し寂しい。このカラヤン盤も優れた演奏だが、時折の「まったくの無音」がむなしく感じられる時がある。しかしいずれにせよ最高に贅沢なセットで、これを聴かないのでは勿体ない!クライバーよりももっと精妙でロマンティックです

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  • ★★★☆☆ 

    たか  |  東京  |  不明  |  2006年05月02日

    歌手は最高で全盛期のフレーニとパパロッティは必聴だが、でもムゼッタだけは疑問。それからワーグナーみたいなBPOの音が重たすぎてイタオペっぽくない。録音も人工臭がきつくて自然さを欠く。

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  • ★★★★★ 

    Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2006年04月27日

    かなりオーケストラ主体の、シンフォニックなボエーム。歌手陣は適役・当り役ばかりだし、レコードならではのゴージャスな名演奏だと思います。しかしボエームを実際の舞台で見ると第二幕等かなり群集の自然なざわめきが聞こえ、それがまたこの作品のムードを盛り上げているのですが、スタジオ録音のオペラではこの点が少し寂しい。このカラヤン盤も優れた演奏だが、時折の「まったくの無音」がむなしく感じられる時がある。しかしいずれにせよ最高に贅沢なセットで、これを聴かないのでは勿体ない!クライバーよりももっと精妙でロマンティックです

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  • ★★★★★ 

    四十路男  |  神奈川県大和市  |  不明  |  2005年10月10日

    カラヤン、BPO、フレーニ、パバロッティ全ての役者が、自分の持ち味を100%出しているのがこのCDだと思います。やっぱりカラヤンの才能は偉大だと思わずにいられません。今後これ以上の演奏は中々望めそうにありません。

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  • ★★★★★ 

    モッチィ  |  東京都世田谷区  |  不明  |  2001年05月01日

    「青春の輝きと絶望」をこれほどまでに見事にあらわした音楽はない。 フレーニの絶品ともいえるミミ、息遣いの一つ一つが聴く者を感動に誘う。心に青春をお持ちの方々、年を気にせず感涙にむせび泣くのも、時にはいいものです。

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