"Piano Sonata.28, 29, 30, 31, 32: Solomon"
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静流 | 福岡県 | 不明 | 2010年09月04日
ソロモンはイギリス出身のピアニストですが、フランスのピアノ界の名伯楽である、ラザール・レヴィに師事していて、私はレヴィの影響が強いように思います。全体的に流麗なテンポ設定で弾かれていて、28の終楽章に出てくる左手の3度のパッセージも、右手の4度のパッセージもすらすら滑らかに弾いてのけています。ただ、それが裏目に出ることもあり、29番の終楽章のフーガなどでは、音の粒立ちがあまりはっきりしないところがありますが、30番の第3楽章の一番最後の変奏などでは、これが良い面として出ています。32番は本当に言葉にならないくらいとても素晴らしい!31番の「嘆きの歌」は、和声の移り変わりを一つ一つ噛みしめていくような演奏です。フーガはあまり強い音を使ってないにも関わらず、テーマがよく聞こえてくる、大変聴きやすい演奏です。全体を通して、硬く硬直した音など一音もなく、水の澄み切った、大変美しい川のせせらぎのような演奏です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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風 | 福岡県 | 不明 | 2009年12月04日
貧乏学生だった頃。FMのテープ録音で、32番のソナタを聴いて感動して以来、様々な演奏を聞き比べた。他にも素晴らしい演奏はたくさんあった。30年以上たった。今、手に取るのは、やはり、ソロモンだ。天空の星が降ってくるようなこの演奏が好きでたまらない。心ある人に聴いて欲しい。今では、味わえない良い演奏です。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ezorisu | 京都市 | 不明 | 2008年05月02日
一度は聴いてください。 非常に透徹した演奏。ある批評家はアポロ的演奏の極致とまで絶賛した。ギレリスやポリーニがいるので極致とまでは言わないが絶対感がある。 特に30番と31番はすばらしい。個人的には同曲のベスト。29番は長さを感じさせない。演奏者とともに瞑想の中に沈み込んでゆくが、音楽はどこまでも澄み切っている。古き良きイギリス紳士の風格を感じる。比べて聴くとバックハウスが何と温かく聞こえることか。32番はシュナーベル絶対に大賛成だが、この演奏を微温的と言い切る勇気は私にはない。どうせならグールドとの比較を!3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 2005年04月04日
昔イギリスのラジオ放送で大人気だったそうだ。本当にラジオの枠にちょうど良い程度のさっぱり系のベートーヴェン。バックハウスと同様に「この時代にこのような演奏スタイルがあった」という資料としての価値はあると思います。シュナーベルの空前絶後壮絶無比のSPやEフィッシャーの演奏芸術の極北の美を追求するLIVEなどと比較すると、あまりにも微温的です。最近のものでも良い演奏が良い録音のものが何枚か出ています。レヴィナスやブッフビンダーの演奏なども聴いてみてください。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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