ハイドン:交響曲第91,92番 カール・ベーム
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たーさん | 神奈川県 | 不明 | 2011年03月30日
わたしはこれらの曲を2枚のLPで持っているが,協奏交響曲についてのみ書き記したい。 陰翳に富むモーツァルトと並べて「軽く」見られがちのハイドンだが,それは二人の違いを表層でみているだけではないだろうか。ハイドンに屈託を感じることはあまりないが機智と歌の豊かさは無類と思う。 さて協奏交響曲。わたしはこの曲がとりわけ好きだ。親密さと幸福感に満ち,時にごく軽い翳りが立ち昇ってくるところがとてもいい。ベームの演奏は当初物足りない感じがしていたがいろんな録音に接した後で改めて聴いてみると味わい深い。ヴィーン・フィルはのちにバーンスタインとも録音していて,それもなかなかのものだが,わたしとしてはベームの少しく引き締まった響きをより好ましく思う。キュッヒルはさらにアダム・フィッシャー指揮の下でも弾いているが,ここでの演奏が最も伸びやかに聞こえる。 ついでに。あまり注目されていないようだが,ミュラー=ブリュール/ケルン室内管弦楽団(NAXOS)の演奏も一聴の価値あり。ベームとは好対照と言える。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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影の王子 | 大阪府 | 不明 | 2011年02月26日
聴いていて幸せな気持ちに包まれる演奏。CDで聴けるウィーン・フィルの最も素晴らしかった時代の記録。やはりベームは偉大だった。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2009年10月24日
ベームはなぜこの時期にパリ交響曲集の後半だけ録音したのだろうか(当時DGではヨッフム、LPOのザロモンセットが進行中だったが)。この美しいジャケットは初出(75年来日記念盤のうちの1枚)当時のものと記憶する。評価は高かったが曲が地味ということで大評判にはならなっかたと思う。だがこれは70年代のベームの傑作でありモダン楽器のハイドンとして極めて高水準のものだ。92番も耽美的ではないが優雅な表情、VPOの抜群の音色美とハーモニーで聴く者をモーツァルトとはまた違ったハイドンの古典の美にいざなう。協奏交響曲の素晴らしさ!あとせめて有名な曲だけでも、あるいはせっかくLSOと録音するならチャイコフスキーではなくてザロモンセットを録音してほしかったなどと思うのだが、今やかなわぬ夢。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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藤枝梅安 | 東京 | 不明 | 2008年07月27日
オックスフォードの序奏はデリカシーの極み。これほど上品で優しい音楽はめったに出会えるものではない。他にバーンスタインやプレヴィンがVPOを振っているが、指揮者とオーケストラが前面に出ている。ベーム盤はひたすらハイドン。 同じ指揮者のモーツァルトが堅苦しいと思っている方も是非、このハイドンを聞いて欲しい。 品格の素晴らしさが際立つ一枚。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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西郷 | 東京都 | 不明 | 2007年11月19日
同じ演奏家の88番〜90番のところでも述べたが、とにかくひたすら美しいハイドン。時代考証がどうとか、ピリオド奏法がどうとか、そんなこと一切気にならない。いや、誤解を恐れずに言うなら、この曲がハイドンだとか、演奏がベーム指揮ウィーンフィルだということですらどうでもよくなる。 またすぐにカタログ落ちするだろうから、そうなる前に入手をお勧めする。特に協奏交響曲は現在入手できるCDも少ないので、なおさら。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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