交響曲第8番『千人の交響曲』 アントニ・ヴィト&ワルシャワ・フィル(2CD)
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いわごろう | 東京都 | 不明 | 2010年10月23日
第1部。出だしからいきなり荘厳なサビで始まる。まさにつかみはOKだ。演奏も充実の響きでグッジョブだ。(’-^*)/ ソプラノが出てくるあたりからだいぶまったりとした演奏になるが、ここをもうすこしキビキビとやれば80分以内に収まり、CD1枚で全曲が収録できたのに。(大きなお世話だが) 圧倒的なラストは録音の良さも手伝い鳥肌ものだ。(T_T) 第2部。アダージョで静かに始まる。にぎやかな第1部とは対照的だ。曲は次第に悲劇的な様相を呈してくる。ここでは歌は入らず第九番にも通じる主題を中心に純音楽的な表現に徹している。次第に曲が展開を見失ってくると場面が変わり静かに合唱が入ってくる。その後のバリトンのソロと劇的なオケの掛け合いは、第1部の第1主題(サビ)を基調としながらも「大地の歌」につながる歌曲としての一面もうかがわせる。ここでは児童合唱団も大活躍でワルシャワ少年合唱団の澄んだ歌声を堪能できる。 曲はその後テノール・ソプラノ・アルトをはさみのらりくらりとした後、感動的なコーダへ突入する。ヴィットは急がずあわてず、無理に煽ることもなく圧倒的な音量で曲の真髄に迫る。各合唱団の美声も聴きものだ。 荘厳で凝縮された第1部の後にこの曲を聴くと、散漫で冗長な部分が耳につく。要所要所を無理やりサビに結び付けて曲に統一感を出しているため、流れが良くなく曲に必然性が感じられないのが致命的だ。しかしそんな不満もこのコーダを聴けば一気に吹き飛ぶ。終わりよければ全てよし!? (^_^;)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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