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ベートーヴェン(1770-1827)

CD <カザルス:チェロ・ソナタ集>チェロ・ソナタ第1〜6番/メヌエット/他 カザルス/ホルショフスキー/シュルホフ

<カザルス:チェロ・ソナタ集>チェロ・ソナタ第1〜6番/メヌエット/他 カザルス/ホルショフスキー/シュルホフ

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年12月06日

    作曲時期としては三つに分かれるベートーヴェン チェロ・ソナタ5曲中一番若い頃の作品第1番と第2番を二楽章ながら第1楽章緩徐序奏を充てて三楽章効果を上げていることに意識させてもくれた私にとっての本演奏であることを冒頭メモさせていただきます。さて、本盤演奏で録音時期(1930年カザルス54歳頃)が特に古い一番有名な第3番だけが伴奏ピアノがシュルホフというピアニスト(カザルスの早期のチェロ小品録音パートナーとして比較的多く共演しています)で他は全てホルショフスキーというポーランド出身のピアニストです。両ピアニストは伴奏に徹しており例えばベートーヴェン チェロ・ソナタというと私などすぐ思いつくケンプ(フルニエ)、リヒテル(ロストロポーヴィッチ)、バレンボイム(デュ・プレ)、アルゲリッチ(マイスキー)等の個性派とはちょっと様子は異なります。それだけカザルスの個性が強いとも言えるのでしょう、SP時代盤からの転写で私などはLPベースで聴いてはいましたが録音状態は不芳で音程そのものも今時の技術からすれば万全とは言えなくても・・・と言っても晩年カザルスのテクニックからすると充実期には間違いありません・・・その演奏の風格というか音楽への情熱、傾倒がビジネスライクではないだけ厳しさ・暖かさに相通じる・・・こういうのがマァ昔からの有難い演奏に盲従する類いかもしれません・・・精神性に溢れたと言うのでしょうね。CDでも基本的には録音状態は同じでも内面精神と外面造形はきっちり聴けチェロ作品としては無論のことカザルス演奏盤としてバッハの無伴奏組曲がチェロの旧約聖書とするなら、ベートーヴェンのチェロソナタは新約聖書に位置づけられることを再認識する本盤です。カザルスにはベートーヴェン チェロ・ソナタ全曲録音として後年1953年(第2番のみ1951年)音楽祭録音のゼルキンとのセット盤もありますし1950年代録音分でバラでもゼルキン(第1,4,5番)、イストミン(第2番)、コルトー(第3番)、ホルショフスキー(第5番)などの演奏盤もあったらしいですよ。いずれにしてもやや武骨でおおよそスマートさからはほど遠い演奏ではあります。個々の演奏概要はもう有名な演奏なので割愛しのすが例によってタイムは参考値として書き込んでおきます・・・第1番(1939年録音、タイム@14’15A7’30),第2番(1939年録音、タイム@13’19A9’37),第3番(1930年録音、タイム@9’30A3’10B7’15),第4番(1936年、タイム録音@8’36A7’42),第5番(1939年録音、タイム@7’22A9’25B4’56)・・・。人間、年を重ねて来ると視覚、味覚、聴覚などが昔の時代に懐かしさを伴い回帰するとも言いますが今日相変わらず大量リリースされる数々のクラシック盤界で若い頃接した演奏というのは忘れがたいというのか、最早馴染みのない若手演奏家の演奏に耳を傾けるのも今更という面もあり昔の代表的な演奏をより一層自己のものに咀嚼したいという本能に近いものが沸きあがって来ていることも事実であります。クラシック音楽演奏盤で中古レコードも含めたヒストリカルな演奏商品が未だに根強い人気を維持しているのもそういう処から起因するのでしょうか。カザルス演奏盤を聴き直して少しこのような思いを持った次第です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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