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ベートーヴェン(1770-1827)

SACD ベートーヴェン゛:序曲全集 ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィル

ベートーヴェン゛:序曲全集 ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィル

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年10月13日

    チェコの名指揮者であったノイマンの得意のレパートリーは、ドヴォルザークやスメタナなどのチェコの作曲家による楽曲や、ボヘミア地方で生まれたマーラー(チェコ出身の指揮者はそれを誇りとしており、クーベリックや近年のマーツァルなど、チェコ出身の指揮者には、マーラーをレパートリーとした者が多い。)の交響曲であったと言えるが、それ以外の楽曲、とりわけベートーヴェンの楽曲についてはなかなかの名演奏を遺しているところだ。本盤におさめられたベートーヴェンの序曲集は、そうしたノイマンの得意としたレパートリーの一つと言えるだろう。こうして、エクストンが、最晩年のノイマンとの録音を行ってくれたことは大変に素晴らしいことであったとも言える。ノイマンによる各序曲集の演奏は、聴き手を驚かすような奇を衒った解釈を施しているわけではない。楽想を精緻に、そして丁寧に描き出して行くというオーソドックスなアプローチに徹していると言えるところであり、それはあたかもノイマンの温厚篤実な人柄をあらわしているかのようであるとも言える。もちろん、ノイマンの演奏が穏健一辺倒のものではないという点についても指摘しておかなければならないところであり、ベートーヴェンの楽曲に特有の強靭にして力強い迫力においてもいささかも不足はない。それでいて、無機的で力づくの強引な演奏など薬にしたくもなく、常に奥行きのある音がなっており、ベートーヴェンの楽曲を単なる威圧の対象として演奏するという愚には陥っていない。豊かな抒情に満ち溢れた情感豊かな表現も随所に聴かれるところであり、いい意味での剛柔バランスのとれた演奏に仕上がっているとも言えるところだ。聴き手によっては、ベートーヴェンの序曲集だけに、よりドラマティックな表現を期待する者も多いとは思うが、聴けば聴くほどに味わい深さが滲み出てくる、いわばいぶし銀の魅力を有する本演奏は、ノイマンとしても最晩年になって漸く成し得た大人の指揮芸術の粋とも言えるところであり、私としては、ノイマンによる遺言とも言うべき至高の名演と高く評価したいと考える。当時、トランペットのケイマルやホルンのティルシャルなど、一流のブラスセクションを擁していたチェコ・フィルの演奏も秀逸であり、本演奏を名演たらしめるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。そして何と言っても音質も素晴らしい。このエクストンのゴールドラインシリーズは、音質の鮮明さ、音圧の凄さ、音場の幅広さなど、いずれをとっても一級品の仕上がりであり、かつて発売されていたSACD盤(ただし、当該盤にはマルチチャンネルが付されており、その意味では単純な比較はできないかもしれない。なお、レオノーレ序曲第1番及び第2番が本盤では省略されている。)やDVD−audio盤よりも数段グレードの高い音質に仕上がっていると言える。いずれにしても、ノイマンの最晩年の至高の名演をSACDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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    アッキ  |  茨城県  |  不明  |  2010年05月16日

    最近のEXTONEのドヴォルザークホールでの音は正直好きではありませんが、この当時の録音は見事。プロデューサーは同じ人なので、そうなると指揮者の問題になるのでしょうか。これらの序曲を聴き、ベートーヴェンの凄さを改めて認識致します。けっして他の交響曲の1部を聴いているとかの感覚させなく、序曲は序曲としてのすばらしい完成度があります。そこはソナタ 弦楽四重 コンチェルト どれにもいえる事で、いいかえれば、なにを聴いても同じような・・というものがないのですね。そこが、他の作曲家と最も違うところでしょうか。ノイマンの演奏はどれも直球で臨んでます。特に献堂式の旋律が頭に残りますが、コリオラン エグモントのような劇的な演奏を聴くと、このマエストロはベートーヴェン指揮者であったということも実感致します。

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    宇野候補  |  いばらき  |  不明  |  2008年03月12日

    序曲の全集という地味な企画ながらそこにベートーヴェンの魅力が凝縮されている。この演奏以外何も求めないしその必要も無い。ベートーヴェン交響曲全集まで狙っていたというから、マエストロの死が本当に残念でならない。

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