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CD モントゥー/デッカ&フィリップス・レコーディングス 1956-1964(7CD)

モントゥー/デッカ&フィリップス・レコーディングス 1956-1964(7CD)

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    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2012年12月21日

    こんなにレベルが高くバッハからストラビンスキーまでレパートリーの広かったモントゥーの演奏記録、絶対「買い!」ですよ。大体モントゥーの演奏は比較的濃い味がする傾向があり本盤アルバム収録曲を全て聴いているわけではありませんが録音の良さが底力となって彼の豊麗な演奏はLP時代からの常備分も多かった様です。既に多くのレビューが書き込まれておりますので各曲演奏タイムを主にメモする事で何らかの参考資料としていただければ幸いと思います。分厚いバッハ管弦楽組曲第2番、これほど心を打つ組曲2(タイム7曲トータル19’52)はないのでは?モントゥー死の前年・・・1963年の録音だからモントゥー88歳、フルートを受け持った息子のクロード(録音当時43歳)への父親としての眼差しを投げかけている光景のLPジャケットが懐かしいのと古楽器と古楽研究の発達とともに、聞く機会が減ったロマン派的なバッハならではと言った処でしょう。同年録音のグルック「精霊の踊り」(同9’11)及びモーツァルトのフルート協奏曲第2番(タイム@8’32A6’36B5’31)も正直フルートに関してはそんなに上手いとは思えないけれどもごく息遣いも聴こえる自然体の演奏でこれはバックオーケストラLSOの良い体質がプラス反映している様に私は受け止めております・・・この演奏収録の年、首席指揮者としてLSOを率いて大阪公演があったのがつい先日の様に思い出されます。ハイドンは所謂ザロモンセット交響曲を60才前後という当時の作曲家としては高齢で作曲したのですがその内「驚愕」・「時計」交響曲の演奏はモントゥー80才半ばに達しようとする1959年の収録でこの二名に老人パワーを感じております。本盤に入っている交響曲第101番「時計」の演奏(タイム@8’59A6’12B6’38C4’17)はモントゥーのオケの自発性に任せながらも明晰なアプローチで、一方VPOも当時の充実ぶりを覗わせる闊達な面を発揮しておりLP登場からの名盤ぶりは不動のものとなっています。モントゥーは若い頃ブラームスの前で演奏もしたらしく、ブラームス交響曲についてはモントゥーの場合 第2番が曲的には合っているのか結構録音を重ねている様で1945年SFSO(タイム未確認)、1951年SFSO(タイムトータル35’05)、本盤演奏の1959年VPO(タイム@20’21A9’15B5’02C8’55)そして1962年LSO(同@20’27A8’31B5’11C9’12)といった具合です。VPOの芳醇な弦で特に第1楽章では反復部もあって伸びやかな運びの中にたっぷり滲む彼の味わいは素晴らしいですね。他のブラームスはLSOを振っての1962年「悲劇的序曲」(同13’04)、「大学祝典序曲」(同10’16)、1958年「ハイドン変奏曲」(同16’52)であります。ドビュッシーの管弦楽曲については夫々派手ではないのですが色彩が豊かで懐の深い正に大人の風格たるどこか微温的な暖かみのある演奏の印象を持ちました。マァ、モントゥーの場合ドイツ物、ロシア物ましてフランス物とか言った事は関係なさそうに受け取っていたもののやはりドビュッシーはモントゥーにして見れば自国作曲家の作品、それにLSOの融通性に満ちた演奏が更なる仕上げに寄与している様です。タイムは1961年録音の「牧神の午後への前奏曲」(9’26)、「夜想曲」より雲・祭(6’52+6’05)、1963年録音の「管弦楽のための映像」(ジーグ7’16+イベリア20’09+春のロンド7’58)、「交響的断章・・聖セバスティアンの殉教」(3’29+7’20+4’54+6’04)であります。フランス物ではモントゥー最晩年の1964年89歳の時にラヴェルの管弦楽曲を収録しております。さすが「ダフニスとクロエ」を初演した指揮者だけのことはあるのでしょうか・・・年齢を感じさせない、生気がみなぎったやはり奥深いラヴェルとなっている様です。「ラ・ヴァルス」(11’47)、バレエ音楽「マ・メール・ロワ」(トータルタイム27’56)、「ボレロ」(15’27)が当該曲なのですが1959年LSOを指揮しての「ダフニスとクロエ」が入っていないのが惜しいですね。次にロシア物に移りますと、モントゥーはHMVレビューにもあります様にストラヴィンスキーの「春の祭典」「ペトルーシュカ」を初演しているだけあってフォローはしていませんが何種類かの演奏盤があり本盤は1956年PCOを指揮した「春の祭典」(タイム一部15’43+二部17’19)とカッチェン(当時30歳)と共演した「ペトルーシュカ」(タイム9’55+4’10+7’34+13’18)そして「火の鳥」(モントゥー独自の版を称して1919年版とされています、トータルタイム19’44)で流石長い年月をかけて豊富に蓄積された経験と知恵による深く豊かになった演奏内容だけに説得感があります。LSOを指揮しての1957年収録のチャイコフスキーの抜粋版バレエ組曲「眠りの森の美女」(トータルタイム49’07)は未聴でありますが(HMVレビューを借りて)バレエにオペラにコンサートにと縦横無尽の活躍ぶりをみせているだけにエネルギッシュな演奏になっている事でしょうね。最後は北欧物というわけでj先ず名曲シベリウス交響曲第2番(タイム@10’13A14’37B6’13C13’01)は1959年LSOを振った演奏です。演奏自体は北欧雰囲気とは気のせいか隔たりがあり結構管を荒ぶる魂の表出する如くメリハリつけて鳴らし切る処などモントウーらしいこれも熱っぽさをどう受け取るかでしょう。最終楽章などもう少し勿体つけた方がとも思ったりしますがマァ、あくまでモントゥーのシベリウスを聴く心構えで・・・。いよいよこの長いレビューの締めなのですが・・・1960年モントゥーとしても最後の「音楽を生きる」(評論家 村田武雄氏)べきLSO首席指揮者に就任し、先に少し触れた様に1963年春彼は来日時、大阪でこの「エニグマ変奏曲」を演奏したのを先日のように静かな感激を思い出しました。トボトボと前かがみの姿勢で進んで来た老人の指揮台でも特に派手なパーフォーマンス抜きの「自然体」での指揮ぶりにオケメンバーとの信頼を感じました。本盤の1958年「エニグマ変奏曲」LSO演奏盤(タイム29’14)も特に策を弄するわけでないもののこれほど劇的で濃厚なエニグマの演奏は他にないと思います。その求心力の強さの中に優しさと厳しさの基本を弁えた名演奏と言えましょう。本盤アルバム全体として冒頭述べました様に未聴の演奏曲もありますので★一つは保留させていただきました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月15日

    世評に高いMonteuxのDECCA録音集。遅まきながら購入。欧米での評価に比べると日本ではの評価は低いのではないだろうか。というより、Monteux盤に手を伸ばそうという人が少ないのが現状だろう。私は彼のベートーヴェン全集を愛聴している。当ボックスに収録された、例えばシベリウス、エルガー、チャイコフスキーなどどれも他の名演と比較しても遜色はない。美しくかつ構築的な演奏である。

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  • ★★★★★ 

    Kolya  |  東京都  |  不明  |  2011年10月29日

    モントゥーは5指にはいるほど好きな指揮者です。本CDセットはすべて素晴らしいのですが。ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56aのような小品でもこの曲のベストだと思いました。

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  • ★★★★★ 

    エステ荘の噴水  |  岩手県  |  不明  |  2011年01月16日

    RCA専属だったモントゥーの録音をDECCAが行うことになったのは両社の提携に伴うバーターだったようですが、ジョン・カルショウによれば、モントゥーのレコードの売り上げが不振であったので実際には“押し付けられた”ようですね。しかしモントゥー自身は「RCAの縛りから解放され」「DECCAの優秀録音ができる」と歓迎していたとか。そんなモントゥーの喜びが感じられる録音です。1875年生まれのモントゥーはこの録音時既に80歳を超えています。確かに強烈なエネルギーを発散する猛演・爆演ではありません。でも老いた感じはまったくなく丁寧な素晴らしい演奏が繰り広げられています。また、ここで演奏している作曲家たちの大半はモントゥーにとって“同時代人”で初演を担当したケースもあります。こんな指揮者の演奏が優れた録音状態で残されたことはとても幸福なことです。

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  • ★★★★★ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2009年06月13日

    このセットに収められた演奏のCDはどれも名演の名にふさわしい。 ウィーンフィルとのブラSYM2は世評高い後のコンセルトヘボウとの録音よりも私は好きである。バッハ、グルックの素晴らしさはいかばりか。そしてシベリウスの2番、このデッカプレスで聴くと何といい音、演奏だろう。カラヤン、バルビローリ、ベルグルント等を明らかに凌駕している。ボレロは言うまでも無くこの曲の1、2を争う出来。このセット買っても決して後悔はしない、と思う。

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  • ★★★★★ 

    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2008年08月18日

    1963年春モントゥーは大阪でこの「エニグマ変奏曲」を演奏したのを先日のように静かな感激を思い出しました。トボトボと前かがみの姿勢で進んで来た老人の指揮台でも特に派手なパーフォーマンス抜きの「自然体」での指揮ぶりにオケメンバーとの信頼を感じました。この盤も特に策を弄するわけでなくしかし優しさと厳しさの基本は弁えた名盤と言えましょう。ブラームス「ハイドン主題変奏曲」も素晴らしく1961年彼としても最後の「音楽を生きる」(評論家 村田武雄氏)べきLSO常任指揮者に就任したわけです、来日約1年後の翌年1964年亡くなりました。

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  • ★★★★★ 

    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2008年07月11日

    こんなにレベルが高くバッハからストラビンスキーまでレパートリーの広かったモントゥーの演奏記録、絶対「買い!」ですよ。私はバラで過半数が手元にありますがここではCD1バッハ等が収録された盤について述べます。実はこの盤についてはLP時代からの「付き合い」でこれほど分厚い組曲2、これほど心を打つ組曲2はないのでは?息子のクロードへの父親としての眼差しを投げかけている光景のジャケット、モントゥー死の前年の録音、私は擦り切れるくらい聴き、今ではCDで予備に買ったくらいです。ハイドンも昔からの名演奏、とにかく「最高」です。

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  • ★★★★★ 

    Gilles  |  東京都  |  不明  |  2007年04月01日

    Wahahaさんのレビューにある通り、リマスターは大成功!音質はどれも瑞々しくステレオ感抜群、一番古い56年のストラヴィンスキーですら最新の録音と比べても遜色ありません。また、シベリウスは今までのCDとは段違いの高音質で、演奏そのものの評価が変わってしまうほどです。

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  • ★★★★★ 

    Wahaha  |  秋田  |  不明  |  2006年09月02日

    全部を聞いたわけではないが、シベリウス、エルガーのCDは本当に素晴らしい!特にシベリウスは、国内盤を聞いていたが、本CDは段違いの高音質で、改めてこの演奏の素晴らしさを堪能した。エルガーも有機的な響きが連続し、ただただ恐れ入るばかり。久しぶりに「アタリ」のCDだった。他の演奏も楽しみだ!

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