【中古:盤質S】 ベートーヴェン:交響曲第9番 ヤンソンス&バイエルン放送響、ほか〜ヴァチカン・コンサート2007(日本語字幕付)
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mikikiyosi | 神奈川県 | 不明 | 2012年12月25日
パウロ6世オーディエンスホールは7000人を収容するのだそうだ。普門館でも5000人だから、その広さゆえバイエルン放送は収録に苦労したに違いない。ドキュメンタリーには、合唱団をオーケストラに近づけたいとするヤンソンスとカメラ・マイク配置とライティングをすでに決めているからという理由でそれに反対するブライアン・ラージが映し出されている(コンサートもののラージは個人的にはあまり好みではない)。 また、同じドキュメンタリーによると(ケースにも記載されているが)、このDVDは完全なライブではなく、本番当日のドレスリハーサルも編集用に収録したのだそうだ。一日に第九を全曲2回演奏するのは大変だろうと思う。 ソリストのうちテノールのシャーデとバスのフォレは今年の来日公演(第九は2012年12月1日・2日に演奏)と同じである。また、来日公演では両日ともにオーケストラは対向配置(コントラバスは左後方)だったが、本DVDではステージ左から、第一・第二バイオリン、チェロ、ビオラと並びコントラバスは右奥に配置されている。面白いのは第4楽章が始まって10分あたりでピッコロなどが行進曲風に演奏するところで、トランペットがオーケストラから離れたところで吹き始め(来日公演では舞台裏で吹き始め)奏者が歩きながら次第にオーケストラに近づくという音響上の工夫がなされているのだが、この部分をラージは一瞬映し出すだけにとどめているのが少し残念。 演奏は、バイエルン放送響のあたたかい音色とヤンソンスの細部まで神経の行き届いたデリカシー、推進力を併せ持ったもので素晴らしい。ソリストも上手い。合唱団の実力も超一流なのは言うまでもないが、もっとはっきり聞こえるように収録・編集してくれてもいいかなと思う。バイエルン放送合唱団は人の声の素晴らしさを再認識させてくれる。 このDVDもぜひお勧めしたいのだが、来日公演のベートーベンチクルスがブルーレイとして発売される予定だと聞いた。映像はNHK、音声はバイエルン放送の技術者が担当したらしい(12月1日の収録では前半のプログラムである第八交響曲と後半の第九交響曲でマイクのセッティングを微妙に変えていた)。これは期待大だ。ヤンソンスの解釈も進化しているし、ブルーレイの音声が素晴らしいからだ。 それはともかくとして、本DVD は、ベネディクト16世の御前演奏という意味だけではなく、純音楽的にも面白いものである。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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燕の巣 | 静岡県 | 不明 | 2012年09月23日
この国では年末の風物詩でも、独語圏では『第九』は大きな出来事があった時に演奏する特別な演目。独語によるドキュメントやナレーションを通じ、独語の歌詞に誇りを持ちこの曲を大切にする気持ちが実感できる。バイエルン出身で80歳になったローマ教皇を祝うイベント。バイエルン州が威信を懸けて生放送、カトリックの総本山、バチカン市国における演奏会です。6〜7千人も集めた大きなホールに、4人の独唱者の前などにマイクを効率よく設置。ホールの残響も吸収しながら、オケやソリストの音が非常にリアルな優秀録音。カトリック教徒でなくとも、音楽ファンなら興味深いイベントです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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おっさん | 京都 | 不明 | 2008年07月05日
あまり人気は無いようですが、私は歴史的な演奏会として期待して買いました。演奏内容は評価が難しいですが、キリスト教と音楽の結びつきの深さを感じ、またバチカンの雰囲気も良くすばらしいDVDだと思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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