『ホフマン物語』全曲 パスカ演出、ケント・ナガノ&ハンブルク州立歌劇場、ベルンハイム、ベレチャツロ、他(2021 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2022年08月09日
歌手陣は素晴らしい。ベルネームはほぼ理想的な題名役。ペレチャツコの四役も声としてはジュリエッタなど苦しいが、演技力でうまくカヴァーしている。ブラウアーのミューズ/ニクラウスがまた良いし、ピサローニの悪役四役も悪くない(特殊メイクで彼とは分からないけど)。 写真の通り、凝ったセットと衣装を駆使する舞台で、歌のパートのない「分身」を登場させたり、その分身をワイヤー吊りでフライングさせたりという工夫はあるが、基本的には読み替えなしの素直な演出。分身の登場で「クラインザック」がホフマンの自己表象であることを分からせるあたりは面白いが、強力なコンセプトを押し出す演出(たとえばヘアハイムのような)ではないので、見た目の華やかさだけでは長丁場を持たせるのが難しい。新しい校訂版による上演だが、追加曲をかなり入れた長めの版であることも災いしたか。確かに名曲揃いのオペラではあるが、オペレッタ時代のオッフェンバックのようなインパクトには欠けるので、どうしても途中で退屈してしまう。ケント・ナガノもこのオペラでは、あまり腕のふるいどころがない感じ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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