ロールパン  |  不明  |  不明  |  2016年10月15日

非の打ち所がない完璧な演奏です。当然モダンな編成ではないので重厚ではありませんが、演奏家達はもとよりそんなことは気にもしていないでしょう。アルトパートに男性がいるため明らかに太めの声質が聴き取れますが(笑)、メサイアにおいてアルトパートはその重要さとは裏腹に聴こえにくいパートですから、4声のバランスを考えた策なのでしょう、この録音では全てのパートが明確に聴こえてきて成功しているように思います。非常に音楽的な、語りだすと止まらなくなるほど魅力的な演奏です。

 

herva  |  京都府  |  不明  |  2012年02月25日

合奏も合唱も乱れがなく音の澄んだ完璧といっていいアンサンブルである。そのため、演奏者の意思が確固たるものとして聴く者に強い説得力を与えている。 音楽は宗教心だけがあっても形にならない。その曲を愛しているか否かがその出発点であると思う。心は音楽を表現するすべての技術の中に存在するのである。私はこの吟醸酒のように磨きこんだ演奏に演奏者のこの曲に対する真摯な愛を感じる。そしてそれは宗教心にもつながっていると感じるのである。

 

源之助  |  東京都  |  不明  |  2011年10月30日

ガーディナーの「軽い」音楽を、「重い」表現をする演奏と比較する人がいるが、よく理解できない。ガーディナーは「軽い」のが天性となっていて、それが良くも悪くも彼の音楽になっている。「軽い」ことが、音楽の思いがけない側面を見せてくれることもある。そして、それが聴く者の救いになることもある。このメサイアはその典型だろう。

 

鉄血桃太郎  |  中部地方  |  不明  |  2008年06月05日

たしかに「巧い」演奏です。でも同時にかなり「軽い」演奏でもあります。少し乱暴に言えばスポーツ的快感に富んでいるとも感じられます。たとえてみれば豊かな演技力・表現力を備えた女優さんではなく、スーパーモデルみたいなものかな（笑）。他の方も指摘しておられるように、ガーディナーに信仰心があるようには思えません。でもこうしたジャンルの楽曲に厚みや奥行きを与えるのはやはり宗教的バックボーンではないでしょうか。演奏ではお洒落なクールより野暮なホットの方が私は好きです。

 

SKD  |  千葉  |  不明  |  2007年12月23日

合唱をやっている者から言うと、モンテヴェルディ合唱団の演奏は最高レベルと断言できる。ヘンデルの音楽（特にメサイア）は外に向かっていく発散タイプなので、クレンペラーなどの演奏の方が聴きごたえはするが、ずーっと聴いているとちょっと暑苦しい感じがする。一方この演奏は、透明感や、音楽の構成などがはっきり感じられて大変興味深い。

 

smile  |  Tokyo  |  不明  |  2007年04月11日

合唱、オケともに、音程が大変正確で、聴いていて楽しめます。モンテヴェルディ合唱団の澄んだ歌声がとても綺麗です。何回聴いてもあきません。おすすめです。

 

パシュミナ王子  |  シャンバラ  |  不明  |  2007年02月21日

クレンペラー盤とこのガーディナー盤は全てが対照的で面白い。ガーディナーは洗練された清潔な演奏で好感がもてる。合唱のうまさも特筆に値する。しかしどちらかを選べといわれたらクレンペラー盤の方を選んでしまうのは、つまりはこの指揮者が狭義の意味での信仰心しかもっていないが故の限界だろう。ヘンデルの音楽に必要な葛藤の二文字が、この演奏には欠けている。

 

ﾍﾟﾊﾟｰﾐﾝﾄ  |  大阪府  |  不明  |  2006年04月18日

歴史的名盤！普段こういう合唱曲を聴かないあたしが驚いたくらいです。結構ﾛｯｸﾌｧﾝとかはｸﾗｼｯｸを聴きたいと思ってるだけど、どれを買ったら？と悩みます。これはいいです！

 

ﾍﾟﾊﾟｰﾐﾝﾄ  |  大阪府  |  不明  |  2006年04月17日

漫画ｼﾞｮｼﾞｮの奇妙〜の作者が絶賛してた盤でこれ聴きながら漫画読んでました。合唱曲集としては奇跡の名盤といわれています。ﾛｲﾔﾙﾛｯｸﾝさん、おすすめです

 

Jaime  |  Tokyo  |  不明  |  2005年09月04日

合唱については、これを超える盤は出てこないと思われるアルバムです。ピッチも声の質も、発音の粒立ち具合も秀逸。これから『メサイア』に取り組もうとしている方は、ぜひ一度お聴き下さい。ただ、ベーレンライター版のヴォーカルスコアを見ながら聴いた場合は、若干違う部分が出てきます。「あれ？」と思っても、とにかく聴き通すことが大切です。