【中古:盤質B】 ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』、R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 マンフレート・ホーネック&ピッツバーグ交響楽団、ウィリアム・キャバレロ
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海尾水 | 神奈川県 | 不明 | 2021年03月06日
この曲は指揮者の芸風と合い、攻撃的な音楽になっている。彫りは深く、細部は力強く漏れなく出てくる風で、情報量は非常に多く極彩色といえる派手な音響。1楽章終結部のトランペットは、最新のスコアでは全て吹くのだという。何が正しいのかサッパリ分からなくなるが、結局これが一番自然であることは確かか。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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林檎太郎 | 長野県 | 不明 | 2019年01月06日
最近の演奏のトレンドはスコアからどれだけ多くの情報量を引き出すことができるか競い合っているようで、このディスクはその最右翼。膨大なディスコグラフィーの山の中から存在価値を示すために腐心している跡がうかがえる。2楽章のホルンとか、新たな発見をさせてくれる点で興味深く聴いた。ただ表現主義が鼻につかないかというと、嘘になる。個人的に愛聴盤になるとは言いがたいが、時々取り出して、聴きこむことにはなりそうだ。この人には、やはりヨーロッパで録音の仕事をしてほしいと思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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惺 | 東京都 | 不明 | 2018年11月13日
一言でいえば、超絶カッコいい!冒頭2発から魅きこまれる。ずっとワクワクしっぱなしで、この感覚はクライバー以来かも。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2018年11月10日
まもなく2020年、ベートーヴェン生誕250年のメモリアル・イヤーがやってくる。半世紀前、1970年を知る者にとってはこの50年でベートーヴェンの演奏スタイルがどれほど変わってしまったか、驚くほどだが、さて現代のメジャー・オーケストラはベートーヴェンをどう演奏したらいいのか。ここに聴けるのは、その見事な模範解答だ。弦は対向配置ながら16型のフル編成だが、今回はリーフレットにメンバー表があるので、管楽器はホルンを3から4に増強しただけで、それ以上の倍管、増管を行っていないことが確認できた。しかし、聴感上ではホルン、トランペットはきわめて雄弁で、まさしくピリオド・スタイルの響きのバランス。第1楽章では展開部中の不協和音箇所もかつてないほど強烈だが、コーダの名高い「トランペット脱落」部はベーレンライター新版準拠のため、全く脱落がないばかりか、このあたりから楽章末尾にかけてのトランペットとティンパニの強奏はとりわけ凄まじい。相変わらずアレグロ系楽章はテンポが速く、第1楽章は提示部反復込みで16:15だが、逆にピリオド楽器オケでは12〜3分で片付けられることが多かった第2楽章には15:11かけている。ヘ短調の第2副主題部における金管とティンパニの強調も、すこぶる表現主義的。第3楽章トリオではほんの少しテンポを落として朗々たるホルン三重奏を聴かせる。終楽章終盤のポコ・アンダンテもかなり遅く(冒頭の木管の表情が絶妙!)、巨匠指揮者時代のスタイルとHIPとのハイブリッドが実にうまくいっている。音価が中途半端で、普通にやると締まらない終楽章最後の音は強烈アクセントの短い一撃にして鮮やかに解決。 カップリングが同じ変ホ長調、かつヒロイックなR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番というのもグッドアイデア。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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