トップ > 中古(販売・買取)CD / DVD / アナログレコード / 本 / ゲーム > 中古 > マーラー(1860-1911) > 【中古:盤質AB】 交響曲第6番『悲劇的』 ダニエル・ハーディング&バイエルン放送交響楽団

マーラー(1860-1911)

CD 【中古:盤質AB】 交響曲第6番『悲劇的』 ダニエル・ハーディング&バイエルン放送交響楽団

【中古:盤質AB】 交響曲第6番『悲劇的』 ダニエル・ハーディング&バイエルン放送交響楽団

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (3 件)
  • ★★★★☆ 
    (2 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:5件中1件から5件まで表示

  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年01月16日

    マーラーは自らに起こる”悲劇”を予知して交響曲に仕立てたのではない 満ち足りた幸福の絶頂で書かれた”第6番”はあくまでも”悲劇的”な情調を帯びていると云うだけのことだ マーラーは交響曲に世界と人生を閉じ込めたのだ 人生は悲劇であり喜劇である 生と死の狭間に人は存在する 悲喜交交である その思想は第1番から第10番までなんら変わらない基調として流れている アンダンテがスケルツォの前に演奏されることに強い拒否を感じられる方をしばしば見かけるが そんなに重大なことだろうか わたしはフィナーレの三度目の槌撃ちを割愛していることの方が楽曲の髄に通じる問題だと思う 三度撃ってこそ完結すると実感している 誰のどの曲でも基本だが初版を尊重すべきだ たとえ作曲者自身が迷ったり改訂したとしても 原典にこそ作曲者の内実が反映している 人のその時の姿を尊重したい 誰でも良い時も悪き時もある 偽らざる自己の投影あって芸術ではないのか 特に音楽は生まれてすぐ消え去るもの ”今”を生きてこそ人の心に届く音楽となる なによりハーディングがこの”第6番”にシンパシーを感じていることが素晴らしい これから永く愉しめそうだ あたなも如何  

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    19番目のDir。  |  東京都  |  不明  |  2015年11月16日

    この演奏、幸運にも現地でライブを聴くことができたのでその思い出も兼ねて購入したのだが、会場ではドイツ随一の機能的オケをフルに生かし、圧倒的な響きと音圧の中にも見事に交通整理されたなんともバランスの取れた演奏という印象だった。こうやってメディアの音で聴いてしまうとやはりこちらも客観的な聴き方をしてしまうので、やや醒めた感じもするのは残念だが、バーンスタインやテンシュテットのような情念的で鬼気迫る怪演のピリオドを越えた新しいマーラー像の筆頭に来るものであることは間違いないと思う。ちなみにホルンのトップ奏者(団員名簿にない顔。エキストラ?)はこのCDでも実に見事な演奏だが、本番でもほとんど1音のミストーンもないどころか実に見事なカンタービレをガスタイクのホールいっぱいに響き渡らせる素晴らしい演奏、会場で腰を抜かすぐらい完璧でした!

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    MISPRISIONER  |  東京都  |  不明  |  2015年11月02日

    バイエルン放送響(BRSO)はやはり巧い。BRSOのマーラーといえば、クーベリックとの交響曲全集があるが、BRSOは決してマーラー度の高いオーケストラとはいえない(《悲劇的》はかつてラインスドルフとのライブが商品化されていた)。どちらかといえば、R・シュトラウスをそつなく聴かせてくれるオーケストラという印象の方が強い。しかし、マーラーもシュトラウスも、後期ロマン派の頂点に君臨するオーケストラ作曲家であり、音符だけなぞってアンサンブルさえ整えればそれで音楽になるという類の作品ではない。もちろん、それはどの作曲家の作品にも言えることだが、この二人は特にそうなのだ。メンバー一人ひとりが、楽譜に書かれている音符一音一音の意味をしっかりと認識し、相当の理解と共感を持って表現することが必要だ。その意味では、指揮者がいくら頑張ってオーケストラをドライヴしようと、自ずと限界がある。■個人的には、恐らく世界で最もマーラーを多く演奏している英国出身の指揮者、ハーディングの才能については懐疑的な面もあるが(彼の師であるラトル卿のマーラー演奏は実に酷いものだ)。実際、この演奏を聴いて「ハーディング凄い」というよりも、「BRSO凄い」としか思えない。ここには、しっかりとクーベリック時代の伝統が息づいている。素晴らしい演奏に出会ったとき、そのどこまでが指揮者の功績で、どこまでがオーケストラの功績なのか明確に線引きすることは不可能だ。ライヴ録音の場合は、指揮者が意識もしていなかった声部が強調されたり、本当は強調していた声部がマスクされてしまったりもする。■演奏は、第1楽章冒頭から暗い予感に満ち、意味深い感興を示すのが聴き手を捉える。「アルマの主題」は、ほとんど直前からのリタルダンドのまま、ぐっとテンポを落としてこれまでになくしなやかに歌われ、まるで清楚な乙女のような表現だ。実際のアルマの愚挙を知っている我々には、壮大な皮肉に聴こえてしまう。展開部は、余計なアゴーギクは一切ないが存分に情緒的でありながら、造形は極めて普遍的である。再現部は伸びやかで輝かしく、音楽の内面を聴き手に伝える。コーダは俄然緊張感が高まり、堂々とした力感をもって騒然とした姿勢で音楽を劇的に構築している。■第2楽章には「アンダンテ・モデラート」を持ってきているが、いくら「学術的」に正しかろうと、聴きてにとっては従来通りの「スケルツォ→アンダンテ」が至当とういのが正道だろう(実際、最近ではそういう録音も増えている)。この楽章順がハーディングの所為かどうかは知らないが(ラトルはむしろ進んでそうしている)、こういうところがハーディングから懐疑の念が拭えない所以なのだ。とはいえ、演奏自体は、この楽章出色の出来。陰影がたっぷりつき、全体的な流れのよさとレガートの魅力、弦の粘着力や艶やかさも美しさの限りだ。■第3楽章「スケルツォ」はリズムが極めて鋭敏で、一種の浮揚感に満ちているのはマーラーの意図通りか。また、過剰にメカニックに陥らないアンサンブルの妙技も聴きもので、メリハリが冴え、流れの緊張力も見事。外面的効果は狙われていないと思うが、その迫力は聴きてを夢中にさせる。■終楽章、各パートの綿密な処理による確固とした造形が、音楽の風格を強く感じさせる。それが適切なテンポでひたすら前進し、細部にまで血の通った表現で起伏しながら高揚していくさまは、まさに凄烈・凄絶という他ない。2度のハンマー(そう、ハンマーは2度なのだ)はそれだけ特にピックアップされているわけではなく、オーケストラとよくブレンドされている。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2015年10月18日

    近年のハーディングの仕事からは「若さに似合わずご立派」と「若いんだからもっと暴れていいのに」という相反した印象を受けることが良くある。結局、同じ現象の表裏なんだけどね。今回の録音もその典型。もう一息、他の誰とも違う「ハーディング印」の刻印が欲しいけど、中間楽章がアンダンテ、スケルツォの順であるせいもあって、古典的なすっきりしたフォルムを持つ演奏。反面、マーラーの音楽について、かつては良く言われた「頽廃」や「爛熟」の気配はほとんど感じられない。それを物足りないと感じるか、若々しく新鮮と感じるかによって、好みは分かれよう。第1楽章はまさしく的確、模範的なテンポで始まる。最近の録音で言えば、インバル/都響のように「マ・ノン・トロッポ」を過剰に意識しすぎてもいないし(つまり遅すぎないし)、アシュケナージ/シドニー響(配信のみ)のように猛烈だが、上滑りしたテンポでもない(速すぎない)。「アルマの主題」のつややかな歌い口、対位法への目配りなども申し分ない。スケルツォ主部とトリオのテンポの対比も理想的(ここでもやり過ぎない)。終楽章のアレグロ主部はやや遅く、余裕を持ったテンポで始めるが、展開部の間にだんだん音楽が熱してきて(特に第2ハンマー直後の猛烈な急迫はライヴらしい)、再現部での第1主題は明らかに提示部より速い。バイエルン放送響の柔軟かつ真剣な演奏も文句の付けようがない。しかし、若い若いと言われたハーディングも今年でついに40歳。このオケとは対照的な、元来かなり「やんちゃ」なパリ管に行って、どう化けるかな。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    とも  |  千葉県  |  不明  |  2015年10月17日

    マーラー6番 2013年6月の新日本フィルで聴きましたが、コントラバスなどアクセントの強い低音部、しかし、全体はすっきりして巧い演奏との印象でした。本CDは各パーツともより洗練されているとはいえ、それに近い印象で、スリムなハーディングの若々しい指揮ぶりが思い浮かび、現代的な名演奏だと思います。なお、個人的には2楽章と3楽章は逆の版が好みですが。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:5件中1件から5件まで表示