ホルスト (1874-1934)

CD The Planets: Karajan / Vpo

The Planets: Karajan / Vpo

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  • ★★☆☆☆ 

    とおりすがりのトトロ  |  和歌山県  |  不明  |  2009年11月09日

    録音の良さは確かに約50年前のものとは思えません。  肝心の演奏の方ですが、まず火星のテナーテューバのソロでひっくり返りました。ウィーン・フィルですので、おそらくワグナーテューバだと思うのですが、中学生の初心者が吹いているのごとく音色やバランスを無視した傍若無人な音が…。 通常イギリスの曲ということでユーフォニアムが使用されるので音色が馴染めないのは仕方ないが、それにしても酷い。  弦・管・打それぞれののテンポ取りが違うため各パートのパッセージがズレる。当然アインザッツも合わない。これが木星になるともっと顕著に、カラヤンは明らかにアゴーギクさせていないにもかかわらず、勝手にテンポを揺らすセクションが目立つ。  ホルンのトゥッティで始まる3拍子のパッセージではあり得ないテンポで突入、そこからアチェル(と言うより走ってる)するので殆どのパートが脱落、とてもウィーン・フィルとは思えない惨状に。  オーボエのソロに至っては吹けていないし…。  テンポの不揃いは木星でもより破綻を極め、細かいパッセージも演奏しきれていない。16分音符の扱いがぞんざいで、装飾音符のように聞こえる。  最も聞かせどころの中間部スコットランド民謡風の旋律部分は、fffで入ってしまい、クレッシェンド出来ず、逆にfで終演という事態に。  また、最後まで前述のワグナーテューバ?が暴れまくり、ことごとくアンサンブルをブチ壊してゆきます。  タンバリンは遅れっぱなし。ラストのトレモロは全く聞こえない…というよりオチた? ティンパニは終始ディナーミク無視の運動会的な演奏に終始。ピッチも微妙に合ってない。  50年前の演奏という事を差し引いても、とてもプロのオケとは思えない演奏に久々に出会ってしまいました。せめてアインザッツくらいは合わそうよ。  楽器の機能が追い付いていかないのか、演奏者のスキルなのか…、ウィーン・フィルですので前者と思いたいのですが、おそらくこの手のイギリス物の音楽は、きっと嫌いなんだと自分を納得させています。  私の持っている28枚の惑星のレコード、CDの中でも最低ランク。 残念ながら私との相性が悪かったようです。  録音の良さに敬意を表して+★1つ。

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