交響曲第9番『グレート』 カール・ベーム&シュターツカペレ・ドレスデン
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snk | 北海道 | 不明 | 2021年07月16日
ベーム指揮のドレスデン・シュターツカペレがグラモフォン・ベスト1200での発売ということで、発売当時、飛びついた。SKDはどんな深い響きを聴かせてくれるのだろうと大きな期待を抱いたが、聞こえてくる音は何か厚みがなく、演奏も少し雑な感じもした。同じコンビの「後宮からの逃走」とは程遠かった。その後、オーディオシステムを入れ替えて改めて聴き直してみると、音質は良好とはいえないが悪くもないと思った。そして当盤が1979年のライヴ盤であることを知り、録音については仕方がないと思ったが、改めて驚いたのは演奏の迫力だ。1979年といえばベーム晩年のはずだが、VPOとの最後の第九に見られたような弛緩が全く感じられず、最初から最後まで気迫の漲った演奏に驚いた。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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eroicka | 不明 | 不明 | 2014年06月14日
ベーム翁がなくなる前後、当時話題になった名盤。ベルリン盤の隙のない構成力と、ウィーンフィル来日公演の中間を行く表現だが、老いてなお意気盛んだ。オケも旧東独の看板オーケストラだけに、今のSKDよりはるかに技量が高く、魅力を高めている。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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なごやん | 愛知県 | 不明 | 2012年06月27日
ベームとドレスデンと言うことで、欣喜して聴きましたが、いささか期待外れでした。私はベルリンpoとの演奏の方が好きです。「グレート」の魅力をどこに求めるか、の問題だと考えますが、深い森を想わせる曲頭のホルンの雰囲気が全曲を覆うイメージを私は期待します。本演奏は少しばかり活気があり過ぎるような・・・。フルトヴェングラーのグレートに私の原点があるようです。明るく元気な曲想もグレートの味でしょうし、カラヤンやバーンスタインはその方向の演奏であり、当盤もそうだと感じます。それらを楽しみつつも、やはりもう少し落ち着いた味わいをつい求めてしまいます。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2012年02月12日
名盤の嬉しい復活。BPOとの交響曲全集等でシューベルティアン、ベームの名は国際的に既に確固たるものだったが、我々日本人にとって「とどめを刺された」のは75年VPOとの来日、あの3月19日の未完成とグレートではなかったか。特にグレートは堂々たる骨格と、とめどなく流れる豊かな「歌」が組み合わり、「天国的な長さ」が苦痛どころか、「天上の喜び」と感じられた稀有な体験であった。さて当演奏は、最晩年(79年1月-84歳)のライブだが、活気に満ちた演奏で、数あるベームのグレート中最高に押す人も少なくない。東京公演がどちらかと言えば、充分に歌う方に比重がかかっているとすれば、こちらはオケがSKDということもあってか、構成感と推進力に重点があると感じられ、むしろ壮年期のBPO盤(63年)を想起させる。最晩年にはライブでも衰えもみられたベームだが、微塵もその影はなく、盟友SKD(戦前から縁の深いこのオケとの81年1月のパリ公演がベーム最後の「コンサート」となった)と渾身の演奏を繰り広げる様は驚異という他はない(ユニテルの73年の映像が両者の中間といった感じだろうか)。演奏時間は63年BPO51分3秒、73年VPO51分0秒、75年東京公演53分50秒、当演奏50分03秒。東京公演の復活も是非お願いしたい(映像は本当にないのだろうか)。10人の方が、このレビューに「共感」しています。
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