CD 歴史的日本海軍軍歌集

歴史的日本海軍軍歌集

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  2021年07月07日

    このCDは日本海軍の軍歌及び、ラッパ譜、海軍関連の歌謡曲を収録したアルバムです。 この手の軍歌CDは戦前のものを別にすればレコード会社が臨時編成したオケに、歌手又は合唱団によるものが常でしたが、このCDは海上自衛隊舞鶴音楽隊の演奏で収録されたもの。 指揮は音楽隊隊長の樋口好雄1等海尉。 制作は海上自衛隊の専門紙として知られた海上自衛新聞を発行していた海上自衛新聞社が、録音を自衛隊音楽隊の録音を多数担当した事で有名な白樺録音企画が、監修を元海上自衛隊東京音楽隊の隊長で、行進曲や軍歌の研究家としても有名な谷村政次郎氏がそれぞれ制作に関わっており、その分かなり濃い内容となっている。 選曲面では『第六潜水艇の遭難』を含む大和田建樹&瀬戸口藤吉のコンビによる海軍軍歌集や、定番の『軍艦』に、『黄海の大捷』『勇敢なる水兵』『軍人勅諭』『水雷艇の夜襲』などの珍しい曲も歌われているほか、自衛隊の隊歌から『海のさきもり』『舞鶴教育隊歌』『海を行く』の3曲が入っているのも良い。 斉唱は舞鶴音楽隊の隊員によるもの。 戦前の軍楽隊斉唱と同じく上手すぎず、下手すぎずと言った所が、リアルで良い。 また戦前曲は男声のみであり男女混声なのは自衛隊歌のみと時代背景を検証しているのも資料として良い。 尚、『広瀬中佐』『若鷲の歌』『太平洋行進曲』の3曲は声楽家の山崎岩男氏が歌唱に参加しており、これなどはさすがプロの歌手と言った所。 特に全編独唱の広瀬中佐の格調の高さは唱歌の域を超えた芸術歌曲に仕上がっている。 楽曲は現在の編成に合うように編曲されているが、旧海軍軍楽隊の録音に準じたものが多く、編曲陣も江口浩司、中村啓二郎、青木秀夫、谷口祐一の4名が担当しており、違和感のあるものは少ない。 舞鶴音楽隊の自主制作盤は幾つかあるようだが、市販されたCDは今のところこれのみ。 演奏は自衛隊らしく誠実な演奏である。 吹奏楽の伴奏としては一流と言えるだろう。 デジタル録音なので音質そのものは良いが、しかし録音場所の舞鶴音楽隊合奏場の響きの関係か、音は硬めでさらに編集の都合か一部楽器の音がちょっと目立つのが気になる。 もう一つのSRKスタジオでの録音もスタジオ録音らしく残響のほぼ無い音だが、こちらの方が全体としては良い音だ。 録音年は2003年10月10日〜13日(舞鶴音楽隊合奏場)11月14日(SRKスタジオ) またライナーノーツも詳しく書かれているほかに、全曲の歌詞がついた冊子も付いており、演奏・資料としても一流の軍歌CDと言えるでしょう。

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