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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第4番 オットー・クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団、エリーザベト・シュヴァルツコップ(平林直哉復刻)

交響曲第4番 オットー・クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団、エリーザベト・シュヴァルツコップ(平林直哉復刻)

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  • ★★★★★ 

    o.k.  |  東京都  |  不明  |  2021年05月23日

    昨日、初台でノット=東京交響楽団の同曲を聴いた。この曲を聴くと最初に聴いた東芝EMIクレンペラー=フィルハーモニア盤と必ず比較してしまう。(緑の2枚組LP、大地の歌とセットで2枚組2000円!)他の指揮者に比べて、クレンペラーのアレグロは遅く、アダージョは速い。それに、第2主題のテンポを落とさないし、クレッシェンドと共にテンポを速めることをしない。(テンポが全く揺れないわけではない、呼吸するように揺れる)この辺りが、演奏時間は他と比べて長くないのにゆっくり感じるのかもしれないし、この演奏が他と比べて物足りないと感じる理由かもしれない。不幸なことに私にはこの演奏が当たり前のマーラーの4番で、不自然にテンポが揺れる他の演奏は満足できない。特に第1楽章。ノットの演奏は楽しめたし感動もしたが、どうしても比較してしまう。テンポを動かす効果はあるが、テンポを動かさない効果もある。

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  • ★★★★★ 

    LFA  |  千葉県  |  不明  |  2021年03月08日

    マーラーの交響曲の中で唯一ゆったりとした気持ちで聞くことができる曲である。4楽章のシュワルツコフの歌唱も見事である。マーラーの入門は復活であると思うが、ある意味まともな交響曲として四番に回帰するのも良いと思う。マーラーの沼にはまらないように。

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  • ★★★★★ 

    Mickey  |  埼玉県  |  不明  |  2012年12月13日

    全曲55分弱は決して遅くないのだが、テンポの変動の大きいバーンスタイン盤などに比べ、インテンポのクレンペラー盤は聴感上は極めて遅く聴こえる。この遅いテンポでじっくり描かれた薄明に照らし出されたかのような彼岸の世界はクレンペラー盤ならではの美しさだ。夕映えに火照るかのようなシュヴァルツコップの歌唱がクレンペラーの作り出す彼岸の世界に見事に融けこんでいる。録音はこの時期(61年)のEMI録音としては奇跡的にバランス感覚の良い優秀録音で、クレンペラー〜フィルハーモニアの対抗配置がよくわかり、左右に分かれた第一、第二ヴァイオリンのかけあいや中央左手奥に配置されたコントラバスの弾みのある低音が、この曲では極めて効果的に働いている。前出のHQCD盤は我が家のスピーカーでは何故かハイ上がりに聴こえたが、本SACDではハイ上がりのバランスも改善され、当時の優秀録音が最新録音のように瑞々しく蘇った。残念ながらハイブリッドではなくシングルレイヤー仕様なので、SACDプレーヤーをお持ちでない方は、この後発売されるであろうDSDリマスター盤のCDを待たれた方がよいかもしれない。

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年03月25日

    結論から言いますと、これまでのレビューに同意できないなあ、といふところです。まず、テンポ。「ゆっくり」とおっしゃいますが、むしろ「速め」でしょう。単純に時間比較しますね。本盤の時間は以下のごとし[17:56、9:58、18:09、8:50](第1楽章からの順番。以下同じ)。インバル新盤は[16:20、9:52、18:54、9:39]で、トータルもほんの少し当盤より速いですな。しかし、穏和な小澤征爾が[16:20、9:04、20:24、8:35]でして、当盤と比べると長短が入り組んでおりますが、トータルは本盤を超えます。マゼール(ウィーンフィル)が[18:03、9:28、22:31、10:41]でこれはもう第2楽章以外は当盤が速い。あといちいち書きませんが、トータルタイムでも、バーンスタイン(新)やシノーポリは当盤より3分ほど長い、ということで、当盤はむしろ速めのテンポの演奏に属しますぜ(-_-)ま、時間というものは相対的であることは知っていますが、「ゆっくり」の演奏とはいえないでしょう(第1楽章以外)。さて、それはともかく、これは毎度のクレンペラーの演奏でして、総じて武骨で愛想がありません。近ごろ多くの指揮者が細心の注意を払って聴かせてくれるあの優しさや耽美の歌に欠けるのはちょっと魅力薄だなあ。曲の持つ特質を活かしたとも、新たな側面を示したとも、私としては感じられませんでした。シュヴァルツコプフの歌も何やら古めかしく(スタイルも発声も)、いい出来ではないな。総じて、クレンペラーらしい演奏ではあります。だから、マーラーの交響曲第4番の名演を聴きたいというならば、当盤はお薦めできません。クレンペラーがこの曲をどう捌いたかという興味からでしたら、いろいろおもしろいところはあるでしょうけれど。録音は問題なし。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2010年02月27日

    好きな演奏、いい演奏、沢山あります。でも、私にとっては、冒頭の鈴の音で勝負あり、一気にエンディングです。テンポはゆったりとしていますが、感覚的に一気に終わってしまいます。まるで、夢を見させられているかのよう。多くの経験、長時間に亘る経験を約1時間に凝縮させられたような感覚。クレンペラーの“英雄”の葬送行進曲やマーラーの7番の夜の歌でも同じような感覚を味わった…。わざとらしくなく、スコアからこういう音・響き・流れを引き出すクレンペラー…凄い指揮者だと思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年01月22日

    マーラーの第4は、マーラーの交響曲の中でも最も柔和なニュアンスが漂う楽曲である。それ故に、同曲には、ワルターやバーンスタインなど、どちらかというと柔らかいロマンの香り漂う名演が多いと言える。これに対して、クレンペラーは剛毅にして重厚な演奏だ。同じくマーラーの弟子ではあるが、演奏の性格は正反対で、ワルターの柔に対して、クレンペラーの剛と言えるだろう。曲が柔和な第4だけに、クレンペラーの演奏については世評は必ずしも高いとは言えないが、私としては、クレンペラーならではの個性的な名演と評価したい。前述のように、演奏全体の性格は剛毅にして重厚。冒頭からテンポは実にゆったりとしており、あたかも巨像の行進のように微動だにしないインテンポだ。それ故に、ワルターなどの名演と比較すると、愉悦性にはいささか欠ける側面もなくはないが、深沈たる深みにおいては、ワルターと言えども一歩譲るだろう。テンポの遅さ故に、他の演奏では聴くことができないような楽器の音色が聴こえてきたりするが、これを逆説的に言えば、第4の知られざる側面に光を当てたということであり、そうした点も高く評価したい。シュワルツコップの歌唱は実に巧く、この異色の名演に華を添えている。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2009年07月19日

    クレンペラーは1912年の最初のコンサートホールでの演奏会にこの曲を取り上げたほどたびたびこの第4番はHMVカタログでも4〜5種類載っているようです。通常この曲へのアプローチとして分り易いのはある推進力というか屈託の無さで勝負するのですが本盤1961年収録分は実に腰重心の低い・・・そうじっくり取り組んだ演奏で例えば時々説明される第3楽章のタイムは1954年ライブのケルン放響との共演より2分近く・・・たった2分なのですが・・長く要してその屈託あるというか斜に構えた雰囲気があります。最終楽章ベテランのシュワルツコップがその独唱を担当しているのですがそれまでの曲運びとはやや方向感が異なることがある肩透かしを食った感じでありました。 又、余裕があれば1955年WSO、1956年BRSOとの共演盤も聴きたいものです。

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