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シューベルト(1797-1828)

SHM-CD 交響曲第8番『未完成』、第3番 カルロス・クライバー&ウィーン・フィル

交響曲第8番『未完成』、第3番 カルロス・クライバー&ウィーン・フィル

商品ユーザレビュー

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    まっこ  |  千葉県  |  不明  |  2013年02月06日

    私としてはワルターのようにのんびりした古い解釈の方が好きだ。クライバーはかちっとしすぎて襟を正して聴く雰囲気。でも名盤には違いない。SACDは分離も良く音も伸びやかになった。エソテリックとは違う音なので両方持っていても問題ないだろう。ユニバーサルのシリーズ、予想より早く値引き合戦が始まった。xrcdSHMほどではないが。3600円でも十分高いが定価から考えるとつい手が出てしまうのは私だけ?SACDの値段設定もぼつぼつ考えた方が良さそう。xrcdは最近新譜が出ない。SACDに取って代わったのかもしれない。今後SACDを普及させたければSHMのように値段を下げないと一時的な流行で終わってしまう。間違っても数年後、シングルレイヤーが中古店で定価より高く売られることが無いようにレコード会社は考えて下さい。ちなみに私はHMVさんのヘビーユーザーなので是非貴社も値下げ合戦に参加してください。

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    masato  |  新潟県  |  不明  |  2013年01月22日

     私の中での『未完成』のイメージ…「霧の中にボヤーッと浮かぶ光景」「霧に霞むロンドンの街」。冒頭の低弦で立ち込める霧が表現され、その後の何とも魅力的な旋律で霧の中で色々なものが動き始める。ただ、視界はクリアにならない。見えるもの、動くものは全て霧のカーテンの向こう。「もっとクリアに見たい!もっと遠くを見たい!霧よ晴れてくれ!」と手で撥ね退けても、目の前の霧が微かに揺らめくだけで、また同じことの繰り返し…。第1楽章終盤には、ついには霧に屈し、諦め、目を閉じ空想の中へと温かさを求める…(第2楽章)。  こんなイメージですから、クライバーの演奏を聴いてシックリくるはずがない。「こんなクリアな『未完成』は…」となるのも当然。ただ、何故だろう、徐々に引き込まれていく。少しずつ、少しずつ、テンポも前のめりになっているのだろうか…手の届かないものへ必死に手を伸ばしてつかもうとするけど届かない…そんな姿が音の中から浮かんでくる。霧の向こうではなく、クリアに見える分だけ、手が届かないときのショックは大きい…。最初に受けた違和感はもうない。今では、私にとってのベストの『未完成』。  第3番は最初からベストの3番。このウキウキ感はたまらない。これ以上温かく、美しいウキウキ感はクラシック音楽ではめったに体験できることじゃない。  今回のSACD化で、『未完成』のクリアさ、そして3番のウキウキ感に磨きがかかった感じ。ただ、これは「音が良くなった」「細部まで聴き取れるようになった」といったことで評価が変わるような演奏じゃない。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2013年01月14日

    カルロス・クライバーは、その実力の割には極端にレパートリーの少ない指揮者として知られているが、本盤におさめられているシューベルトの交響曲第8番「未完成」及び第3番については、その数少ないレパートリーの一つとして稀少な存在であると言える。ひとたびレパートリーとした楽曲については、クライバーは何度も演奏を繰り返したが、ベートーヴェンの交響曲第4番や第7番などと比較すると、シューベルトの交響曲については著しく演奏頻度が低く、その意味でも本盤の演奏は極めて貴重なものと言えるだろう。それにしても、演奏は素晴らしい。未完成について言えば、同曲のウィーン風の情感に満ち溢れた旋律の数々を歌い抜くワルターなどによる演奏が名演の主流を占めていると言えるが、クライバーによる演奏は、それとは異なる性格を有している。テンポはやや早めであり、旋律も歌い抜くという感じではない。むしろ、クライバーの颯爽とした華麗な指揮ぶりを彷彿とさせるような、スマートな演奏であるとも言える。ここはもう少し情感豊かに歌って欲しいと思われる箇所についても、あっさりと通り過ぎてしまう。したがって、一聴すると物足りなさを感じさせるとも言えなくもない。しかしながら、よく聴くと、楽曲の細部にわたって驚くほどの細やかなニュアンスが込められていることがわかるところだ。例えば、未完成の第1楽章においては、第1主題と第2主題のテンポを殆ど気づかれない程度に変えているということであり、これによって、第1楽章の明暗の対比が見事に表現するのに成功していると言える。また、第2楽章も、その様相は決して歌わない演奏ではあるが、各旋律の端々には独特の細やかな表情づけがなされており、書道家に例えて言えば、本演奏こそは正に名人に一筆書きと言った趣きがあると言えるだろう。交響曲第3番については、他に強力なライバル盤が存在しないことから、クライバーの独誕場。クライバーの颯爽とした指揮ぶりも楽曲の性格に符号しているとも言えるところであり、同曲演奏史上最も生命力に満ち溢れた力感の込められた名演に仕上がっていると高く評価したいと考える。音質については、数年前にSHM−CD盤が発売されるなど、高音質化への不断の努力が行われてきたが、ついに今般、待望のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤が発売される運びとなった。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても超一級品の仕上がりであり、あらためてSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である(杉本一家氏がプロデュースしたESOTERICから発売のハイブリッドSACD盤との優劣については大いに議論が分かれるところだ。)。いずれにしても、クライバーによる至高の名演を、現在望みうる最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

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  • ★★★★★ 

    音楽ばか。  |  北海道  |  不明  |  2012年01月15日

    今、ウィーンにおいてすらピリオド演奏が随分とはやっているようで、ウィーンフィルの美しい音をこわしてるんじゃないか?と思うほどの革新的アプローチをとるアーノンクールも聴衆とオケ両方からかなりの人気者のようだ。ヨーロッパの伝統とは離れていたアメリカ人であるバースタインも人気者だったと考えると、ウィーンの人々、なかなか柔軟な思考をお持ちのようで(笑) それでもウィーンフィルは伝統を厳守するオケであることは事実であり、クライバーがこの録音をした頃にはベームというまさに伝統の流れをくんだ人がいたし、アーノンクールが活躍する今は、ドイツの伝統を引き継ぐ者と称されてティーレマンという指揮者が名声を得ている。伝統的演奏をする指揮者と革新的指揮者両方を呼んで演奏することからきっとウィーンフィルはルーティンワークだけでは水準が低下することをしっているのだろう、伝統を守ると同時に従来には存在しない刺激的な解釈や演奏法を常に求めているかのような節がある。このカルロス・クライバーとの演奏もそういった刺激的なアプローチにウィーンフィルが嬉々として取り組んでいる様子が伝わってくる。今聴いてもかなり新鮮。そして何よりあのウィーンフィルから緊張感を引き出すことなどなかなかできはしない。大抵の指揮者の演奏は手を抜いていることが音だけでもわかってしまうオーケストラだけに、彼の残した演奏は何年経っても色褪せないのではないだろうか。

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2011年09月23日

    「未完成」は原譜の「<、>」記号を、従来の「クレッシェンド・ディミヌエンド」(ワルター、ベーム、カラヤンなどほとんどはこっち)という理解ではなく、「アクセント」と解釈する演奏の走りとなったものだ。今ではアーノンクールら古楽系指揮者では普通にみられるスタイルだが、このLPが出た1980年頃には驚きをもって受け止められたことを覚えている。ウィーンフィルの美しいサウンドが懐かしいが、ここでのカルロスはむしろ、そのグラマラスな響きに頼るメロドラマ的な予定調和を拒み、鋭角的なサウンドで挑発的に仕掛けてくる。一見、明暗のコントラストがはっきりしたテンポの速い爽やかな演奏という風に思えるが、何度か聴きこむうちに、軽やかな装いの下に、どす黒く暗い情念があるのに気づかされる。この一枚がなければアーノンクール・コンセルトヘボウの名盤も出てこなかったかもしれないと思わされる画期的な1枚だ。

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2011年09月23日

    「未完成」は原譜の「<、>」記号を、従来の「クレッシェンド・ディミヌエンド」(ワルター、ベーム、カラヤンなどほとんどはこっち)という理解ではなく、「アクセント」と解釈する演奏の走りとなったものだ。今ではアーノンクールら古楽系指揮者では普通にみられるスタイルだが、このLPが出た1980年頃には驚きをもって受け止められたことを覚えている。ウィーンフィルの美しいサウンドが懐かしいが、ここでのカルロスはむしろ、そのグラマラスな響きに頼るメロドラマ的な予定調和を拒み、鋭角的なサウンドで挑発的に仕掛けてくる。一見、明暗のコントラストがはっきりしたテンポの速い爽やかな演奏という風に思えるが、何度か聴きこむうちに、軽やかな装いの下に、どす黒く暗い情念があるのに気づかされる。この一枚がなければアーノンクール・コンセルトヘボウの名盤も出てこなかったかもしれないと思わされる画期的な1枚だ。

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2011年03月14日

    後にも先にもこれしかない、というべき決定的名盤!世に「カリスマ〇〇」が跋扈して久しいが、真のカリスマとはカルロスのような人を指すのだ。《未完成》など、「帯に短し襷に長し」と言われていたデクレッシェンド記号をアクセント記号に読み替えた解釈で知られているが、その効果は歴然!エッジの効いた演奏は、まさに、シューベルトの中に渦巻く魂の衝突そのものであり、強く心を揺さぶる。第3番も特徴的で、殊に第2楽章のテンポが速いことで知られる。まるで陽気な若者がスキップをするような気楽さ・軽さだ。賛否両論あるだろうが、理屈を外に置けば素直に楽しめる解釈だろう。音質もDGステレオ後期の優秀なものだ。但し、OIBP盤の短所として、やや音が硬くなる憾みがあった。今般、ESOTERICからSACDハイブリットで限定盤が発売されたが、ついに最高の音質で名演に浴すこととなった。ハイブリット仕様で、通常CD層もオリジナル・マスターからDSD方式24bit96kHzのマスタリングが施されているし、エンジニアはXRCDのプロデューサーとしても知られる杉本一家氏がクレジットされている。とにかく、艶やかさや奥行感はもとより、分離も素晴らしく、今まで聞き取れなかった微細な音の一つ一つが確かなリアリティをもって響いて来るさまには驚かされること間違い無しである。通常盤をお持ちの方にも是非薦めたい一枚だ。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年11月03日

    クライバーは極端に録音の少ない指揮者であったが、それ故に、遺された録音はいずれも名演と評価されている。私も、そうした見解に異論を挟むつもりはないが、どうも、私は、本盤のシューベルトの第3番&第8番には、他のベートーヴェンの第5番&第7番や、ブラームスの第4番と比較すると、クライバーらしさが感じられないという、いささか歯痒い思いをしてきたのが正直なところである。こうなったのも、録音のせいが大きいのではないかという気がしている。本盤のSHM−CD盤もそうであるが、どうも音場が非常に狭い気がして、クライバーの透徹したアプローチが表現され尽くされていないように思われるからである。ところが、今般、ESOTERICから、SACDが発売されて驚いた。今までとはまるで違う鮮明な音質であり、これまでの奥歯に物が挟まったようなもやもや感から漸く解放された。クライバーの透徹したアプローチが完璧に再現されており、これによって、長年の渇きが癒されたと言える。未完成の何と言う力強さ。クライバーは、殆ど気づかれない程度ではあるが、第1主題と第2主題のテンポを微妙に変化させており、これが全体を引き締めている点を聴き逃してはなるまい。第2楽章もテンポは速めであるが、随所にニュアンス豊かなスパイスを利かせており、正に名人の一筆書きのような趣きがある。第3番に至っては、競合盤が殆ど存在しないだけに、間違いなく史上最高の名演と言えよう。これほどまでに、生命力に満ち溢れた力感溢れる同曲の演奏は、これまでにお目にかかったことはないほどだ。いずれにしても、今般のESOTERIC盤は、これまでのCDとは別次元の究極の高音質CDとして高く評価したい。

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  • ★★★★★ 

    七海耀  |  埼玉県  |  不明  |  2010年10月26日

    ま、はっきり言って、これ以上の「未完成」はないでしょう。ムラヴィンスキーも良いが、いかんせん音が。しかし、これはアナログ期DGの最良の録音。鞭のようにしなり、時に鋭く咆哮し、なお且つ、深い悲しみを湛えている。大交響曲を聴いたような素晴らしい感動を覚える。スケールとおおらかさという意味では、クリュイタンス盤(Testament)も素晴らしいが、このクライバーの「未完成」は、天才のみがなしうる、至高の芸術というべきだろう。

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    愛屋及烏  |  Tokyo  |  不明  |  2008年07月23日

    毎朝通勤中聴いています。飽きないです。

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  • ★★★★★ 

    kensan  |  福井  |  不明  |  2008年01月23日

    レコード、CD初盤、OIBPと長らく聞き継いできたが、ようやく決定版が出たようだ。今までは、もともと筋肉質な演奏がさらに強調されたような音色であった。このSHM-CDはOIBPの乾燥した部分が潤ってまともな音色になった。また、今まで聞こえなかった細かい動きがはっきり聞き取れるようになった。お高いけど買ってよかった。他のCDも買い直しますから、長めに販売してね。一気には買えないので。

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  • ★★★★★ 

    PAPAGENO  |  鎌倉市  |  不明  |  2007年03月25日

    とてつもなくしなやかで、底知れぬ深淵を見せる、究極の名演。特に第一楽章の展開部の入りは凄い。しなやかに、精緻に、どす黒い血しぶきが、ああ!!

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  • ★★★★★ 

    クラシック歴30年  |  愛知県  |  不明  |  2006年02月11日

    聴く度に胸を締め付け、言いようのない孤独感が襲い、内面から心を激しく揺り動かす魔力を持っています。クライバ−の情念の世界に付いて行ったVPOも大変な苦労をしたと思います。でも掛け替えのない名演奏を残してくれて 感謝します

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  • ★★★★☆ 

    たか  |  東京  |  不明  |  2005年12月04日

    「>」をデクレッシェンドでなくアクセントと解釈した新版の楽譜をいち早く採用した演奏で、当時はかなり刺激的な演奏に聞こえた。既成概念を打ち壊す快演。

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    Mr Classic  |  愛知県  |  不明  |  2004年09月02日

    クライバ−の『未完成』を聴くと、他の指揮者の演奏の全てが『未完成』で 物足りなく思えてくる。DGの優秀な録音技術と優秀なレコ−デイングエンジニアの活用、そしてウイ−ンフィル の完璧なドライブ。彼の偉大さはこの 三つの武器で従来のシュ−ベルト観を打破しドラマテイックな強烈な説得力を持つ演奏で『未完成』に光を当てた 事に尽きる。天才のなせる技。 クライバ−の『未完成』を聴いたら高い代金払って俗化したコンサ−トを聴く気持ちにはなれない

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