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モーツァルト(1756-1791)

CD 【中古:盤質B】 フルートとハープのための協奏曲、フルート協奏曲第1番、第2番 コールズ、吉野直子、メニューイン&イギリス室内管

【中古:盤質B】 フルートとハープのための協奏曲、フルート協奏曲第1番、第2番 コールズ、吉野直子、メニューイン&イギリス室内管

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    笛吹き同人  |  東京都  |  不明  |  2009年12月20日

    モーツァルトのフルート協奏曲の全曲、すなわち1番、2番、ハープとの二重協奏曲の3曲が1枚で聴けるCDは数多くあり、廉価盤も多い。クラシックファンすべてに楽しいくつろぎの時を与えてくれる長時間収録のお買い得盤である。なかでも万人にお薦めできるのはパユ/アバド盤(product/2715874)、ゴールウェイ/マリナー盤(product/187196)の2種である。しかし、このColes盤は、独奏フルート奏者こそ無名だが、録音に参加した全奏者、指揮者、録音スタッフが作品の楽しさ、美しさを表現し記録している点で、聴く人の好みによってはベスト盤とさえ言えるかもしれない。Colesの演奏はゴールウェイ、パユほどの技術の冴え、音の魅力を備えてはいない。しかし、ソロパートを十分正確かつ音楽的に表現している。「ソリストはヴィルトゥオーゾしか聴く気はない」という人でもない限り、不満を感じることはないだろう。吉野とEcoの技術と音楽性は言うまでもなく世界最高水準にある。そして、この盤で特筆すべきは、Ecoの全員が実に積極的にセッションを楽しんでいるのが聴こえてくることである。好々爺メニューインが「こんなにすばらしい作品をこんなに優れた奏者と演奏できて幸福でしかたがない」とでも言いたげに、軽やかにスウィングして曲全体の雰囲気を創っている。こまかいことは奏者まかせだ。奏者たちは与えられた自由のもと、「このフレーズの締めはベースの下降音型をバッチリ響かせて」「ここはヴィオラが主役でしょ。おい皆で前へ出るぞ」「いやそこへホルンのこの音をちょいと強めにからませれば、ほらもっと面白くなる」等々、良い意味で「やりたい放題」の自発性を発揮する。録音も独奏フルート、ハープを強調しすぎず、そうしたオケパートの動きを明瞭にひろっている。(マリナー、アバド指揮の上記2定盤でもオケの演奏は見事だが、それらはすべて「マリナーの指示で前に出ている」「もっと出たいのを抑えてアバドの好みのバランスに整えている」といった、指揮者の統率感を意識させるものだし、録音もスター独奏者をできるだけ前面に出したものだ。)メニューインの音楽家としての懐の深さ、彼に対する奏者全員の敬愛の念。そんなものが伝わってくる。「曲のサロン音楽としての屈託のなさ、華やかさを、現代のコンサート演奏の高い技術水準で表現した」小さな奇跡の記録なのかもしれない。

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