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CD 【中古:盤質AB】 テッド・ジョセルソン/コンプリートRCAアルバム・コレクション(6CD)

【中古:盤質AB】 テッド・ジョセルソン/コンプリートRCAアルバム・コレクション(6CD)

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    Papachan  |  北海道  |  不明  |  2019年09月03日

     かつてオーマンディのチャイコフスキー12枚組セットに、協奏曲第1番の録音が収められており、恥ずかしながら、そこで初めて名前を知ったピアニストです。これがなかなか見事な演奏だったので、その他の曲の演奏が聴きたいと思っていました。このようにボックス化されたのはありがたい限り。プロコフィエフを得意にしていたようですが、けっしてテクニックをひけらかすような演奏ではなく、むしろ遅めともいえるテンポで、じっくり曲の抒情性を引き出しています。本来わたしは遅めの演奏は苦手なのですが、ジョセルソンの演奏は、遅さを感じさせないリリシズムにあふれています。7番のソナタなど、せかせかしただけのポリーニを聴いた後にジョセルソンを聴くと、ジョセルソンがいかにプロコフィエフの音楽を愛し、共感をもって演奏しているかがよくわかります。やはりプロコフィエフの協奏曲第2番が、落ち着いた中にも凄味まで感じられる名演奏で、わたしがいままで聴いた限りでは、この曲のベストの演奏といってよいと思います。9番のソナタの演奏は、特に高く評価したいと思います。それまで、あまりおもしろくないと思い込んでいたこの曲の、真価を初めて知ることができた名演奏です。「展覧会の絵」もぜひとも皆さんに聴いていただきたい名演奏。ほとんどのピアニストは、この曲をピアノ曲としてではなく、ラヴェル版の管弦楽編曲をピアノに書き直したかのような演奏をし、見事にこの曲をぶち壊しにしているのです。その点、ジョセルソンの演奏は、これがオリジナルのピアノ曲、ラヴェルの焼き直しではなく、ムソルグスキーの音楽であると実感させてくれる、数少ない名演奏のひとつです。やや不満なのがプロコフィエフの3番とラヴェルの協奏曲。マータは当たりはずれの激しい指揮者ですが、これは残念ながらはずれ。どうしてこんな鈍重な伴奏をするのか。この2曲は、彼の才能を見出したオーマンディのバックで聴きたかった。残念ながらこの演奏の不出来さのために☆4つとさせていただきます。プロコフィエフが得意、ということで一般うけしなかった、それゆえ、うまく商業ベースに乗ることができなかったピアニストだと思われますが、前述の曲以外も、ぜひ多くの方に耳を傾けていただきたい名演奏が満載です。

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