【中古:盤質A】 ツァラトゥストラはかく語りき、イタリアより フランソワ=グザヴィエ・ロト&南西ドイツ放送交響楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2017年03月01日
これほど大衆に知られ また疎外感のつきまとう楽曲もない ニーチェの「ツゥラトゥストラ〜」を読んだ人も決して多くはないだろうから R.シュトラウスの命名のしくじりか S.キューブリックが冒頭部分だけを映画に使ったことも逆宣伝になったか だが「ツァラトゥストラ〜」は彼生涯の傑作なのだ R.シュトラウスの作曲技法の粋が凝縮している 音楽は四つのテーマによって構成される ソナタ形式のようにはテーマが羅列されず 展開すなわちテーマの葛藤の末に次のテーマが登場する だから4番目のテーマがようやく楽曲半ばで現れたところから本題に入る 「ツァラトゥストラ〜」は後半こそ聴きもので面白い ロト= SWRSO-BBFの演奏は焦点が定まっている R.シュトラウスのオーケストレーションの興を見事な演奏で体現している 演奏時間から見れば次の「イタリアより」がメインの位置にある 交響曲作家を目指した R.シュトラウスが交響詩へ移行する過渡期の大曲 交響曲と名乗らせていないだけで四楽章の立派な交響楽だ 機能的和声から飛び出る萌芽を宿したままだが豊穣の響きを実らせた音楽をロトは慈しむように朗々と歌い上げた 一聴をお勧めする3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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