オペラ好き  |  石川県  |  不明  |  2009年06月19日

最高のヴィオレッタ！最高の椿姫！ 他に４つのＤＶＤを持っているが、他の追従を許さない。アリア集のＣＤで他の歌手も聴いてみたが、グルベローヴァを凌ぐ演奏はなかった。 第一幕では、社交界で人気の高級娼婦らしい、華やかさと貫録があり、それがストーリーの進行とともに、可憐でけなげな女性にみえてくる。決して可憐な容貌ではないにもかかわらず、可憐でけなげなヴィオレッタに引き込まれてしまう。その歌唱力と演技力の素晴らしさ！声の微妙な色と表情の微妙な表現、とにかく素晴らしい。 涙がこぼれました。連日繰り返してみました。みるたびに涙が… アリアも全部いいです。 特に、“花から花へ”“もしもつつましい清らかな乙女が”など好きです。 低音は迫力があり、高音もつやと厚み深みがあり、細い高音も素晴らしく、絞った声が心に浸み入る。言葉をいくつ重ねても表現できません。 アルフレードのシコフもとてもいいです。 パリの社交界に不慣れな地方の青年の、初々しさ、ヴィオレッタを愛する一途さ、ハマリ役だと思いました。歌、演技ともに素晴らしいです、表情の細部に至るまで。 二人の息がぴったりで、我を忘れて椿姫の世界に引き込まれてしまいました。 星５つじゃ足りないですねぇ、もっとつけたい。 この作品に出会って以来、グルベローヴァの大ファンになりました。

 

ぐす太夫  |  千葉県  |  不明  |  2009年03月24日

まず見た目が全くダメ。安っぽくけばけばしい下品な色使いの衣装。貧乏臭い舞台装置。「椿姫」なのに…って腹立たしくさえなります(笑)グルベローヴァはそもそも丸顔で健康的な人ですが、この時は特にこの役にはふくよかすぎるし。さらに、それをカバーするかのように「巨体」なフローラ。じゃぁ演奏だけならいいのかというと、歌が早口言葉に聞こえるような変なテンポの情感の無い演奏。グルベローヴァもシコフもいい歌手です。熱演してます。でも主役の二人が良いだけではどう救いようもないオペラの難しさがわかってしまうディスクです。