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ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943)

CD 【中古:盤質AB】 ピアノ協奏曲第2番、第3番 クライバーン、ライナー&シカゴ響、コンドラシン&シンフォニー・オブ・ジ・エア

【中古:盤質AB】 ピアノ協奏曲第2番、第3番 クライバーン、ライナー&シカゴ響、コンドラシン&シンフォニー・オブ・ジ・エア

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    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2013年05月24日

    私がまだクラシック音楽に興味も何も無かった頃の1958年にチャイコフスキーコンクールで優勝したテキサスの若者・・・当時それでももう23歳になっており、現在の感覚では決して若者という年頃ではないのですが・・・クライバーンが凱旋帰国の折り紙吹雪舞うニューヨーク五番街をヒーローよろしくパレードした光景の写真が新聞等に載っていたのを覚えています。本盤はコンクールから帰還直後色々演奏会がとり行われたものの一つでのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をチャイコフスキーの協奏曲と同じ呼吸の分ったコンドラシン(当時44歳、コンクールでも同曲も指揮した)が振るシンフャニー・オブ・ジ・エヤーのバックでのライブ演奏(タイム@17’48A10’25B15’16)であり主テーマの変奏曲の様に比較的冗長さを感じさせるこの曲を若武者クライバーンのリリシズムが織り成して行きます。第1楽章・・さりげなくスタートする主テーマでは力技に頼ることなく進めていますが時折怪しいタッチも何のその・・・。とにかく曲の流れを先行させるのは当然でカデンツァはオッシアと呼ばれる難しい方の大カデンツァ(当時は珍しい版)で挽回というかラフマニノフ・ワールドを歌って静かに〆へ。中間楽章は高音弦の憂愁メロディからPがアルベジオ風に入って行き若干ロマンチックな雰囲気が高揚します。最終楽章は先の主テーマ変奏の様に展開して行く中で後段じわじわと追い込みが始まります。テクニックはもう落ち着いたものとなって調子上がりにクライバーンのラフマニノフであることを知らされます。華麗で活き々したピアニズムの波打ちに曲のドンドン〆直後の万来の拍手が応えています。このクライバーン/コンドラシン共演の第3番協奏曲については同年すなわち1958年での他の演奏記録が残っている様でコンクール時分(拍手込みタイム41’50)やモスクワPOサポート演奏会分(同@17’25A10’32B14’15)等であります。併録のライナー/シカゴSOサポートによる1962年収録のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番(タイム@10’54A11’26B11’45)は未聴でありますので★一つ保留しておきますね。クライバーン、ライナー共演のピアノ協奏曲は他にもベートーヴェン、シューマン、ブラームス等の各作品がライブ、セッションと色々収録されており当時波に乗っての活躍ぶりが推量されますね。クライバーンの活躍はそう長くはなくもう1970年代後半以降は萎んでそういう処も正にアメリカ的だったのでしょう。「芸術家」ではなく「ショービジネスのドル箱スター」としての扱いをされ消費された後暫く視聴者の耳から遠ざかっていましたところ彼の名冠のコンクールで2009年辻井伸行さんが優勝した折にかつての青年の面影があるクライバーンが彼に歩み寄っていた本当に久しぶりの姿が見られ少し感激しました。「クライバーン」を思い出した形にもなったのですが本年2月に78歳で亡くなってしまいました・・・冒頭の華やかさを覚えているだけに私には人生を感じさせる報せでもありました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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