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プロコフィエフ(1891-1953)

SACD 【中古:盤質AB】 『ロメオとジュリエット』全曲 アシュケナージ&シドニー交響楽団(2SACD)

【中古:盤質AB】 『ロメオとジュリエット』全曲 アシュケナージ&シドニー交響楽団(2SACD)

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月06日

    2009年から2012年まで、シドニー交響楽団の首席指揮者兼音楽アドバイザーを務めたアシュケナージが、同期間に録音した「ロメオとジュリエット」全曲。アシュケナージは1991年にロイヤルフィルと一度全曲録音を行っているので、当盤は20年振り二度目の録音となる。ロイヤルフィルとの録音も好演だったが、このたびの再録音は、一層音楽に力が漲り、かつ抜群の見通しが行き届いた大快演となった。全曲に渡って魅力的な旋律と音色に満ちた作品であるのだが、一方で、一部の楽曲のみが組曲版や抜粋版を通して、親しまれている状況もある。しかし、これらの組曲や編曲から漏れた部分にも、いやもれた部分にこそ、プロコフィエフらしい色彩感や奇抜なアイデアがあり、人を夢中になって楽しませてくれるものがあるのではないだろうか。ぜひ、この音楽を楽しむなら、全曲で楽しんでほしいと思うし、そんなとき、このアシュケナージ盤は、ベストと言って良い。当盤の客観的特徴として、録音の優秀さを挙げておきたい。この楽曲では、様々な楽器がソロを務め、そのサウンドを堪能させてくれるのだけれど、このディスクの音のリアリティーは格別で、ファゴット、クラリネットといった木管楽器、あるいは「バルコニーの情景」におけるオルガン、「マンドリンを手にした踊り」のマンドリンなどのような特徴的な追加楽器の音が、実に生々しく録られている。少し近めの距離感も、リアルな感触に好作用しており、肯定的に捉えたい。金管やティンパニの幅のある勇壮な迫力も凄い。さらには、その見事な録音をベースとした音楽性豊かな演出が素晴らしい!2枚目のディスクに収録されている「第2幕の終曲」をお聴きいただきたい。決然たるテンポに導かれ、打楽器群と木管陣の鋭角的な響きに導かれ、ブラスが多重に響きを重ねていく迫力と爽快感に、思わず圧倒されてしまうだろう。録音が美麗なことと、的確に楽器本来の音色を引き出したコントロールによって、絶妙なインパクトが得られている。思わず「こうでなくちゃ!」と膝を打つような心地よさだ。一方で高名な第3幕の「ロメオとジュリエット」におけるガラス細工のようなフルートの孤高の響きも忘れがたい。この演奏を可能としたドニー交響楽団の技術力と機能性の高さも特筆したい。全体的に、純管弦楽的に扱われながらも、バレエ音楽としての躍動感や色彩感に満ちあふれた名録音です。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年07月07日

    アシュケナージは、我が国ではNHK交響楽団の音楽監督をつとめるなど御馴染みの存在であるが、識者の評価については必ずしも芳しいとは言い難いものがある。これには、とある高名な音楽評論家がことある毎にアシュケナージを貶していることによるところが大きいと言えるが、果たしてアシュケナージはそこまで貶められなければならない指揮者(ピアニスト)と言えるのであろうか。とある高名な音楽評論家の批評には、殆ど悪意さえ感じさせられるが、少なくとも、ラフマニノフは他の指揮者(ピアニスト)の追随を許さない名演を成し遂げてきているし、そして本盤におさめられたプロコフィエフなどのロシア音楽については、そのすべてが名演とは言えないまでも、常に水準以上の演奏を聴かせてくれると言えるのではないだろうか。アシュケナージは、現在の手兵であるシドニー交響楽団とともに、既にプロコフィエフの交響曲第1番&第5番、そしてピアノ協奏曲全集などを録音しており、それらはいずれもなかなかに優れた演奏と言えるところである。とりわけ、ピアノ協奏曲全集については、素晴らしい名演と私としては高く評価しているところだ。本盤におさめられたプロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」は、久々に登場したアシュケナージ&シドニー交響楽団による演奏であるが、素晴らしい名演だ。このコンビが漸くいい状態になってきたことの証左とも言うべき演奏とも言えるだろう。同曲については、かつては全曲盤があまり多くなく、マゼール&クリーヴランド管弦楽団の名演などが掲げられる程度であったが、近年では、全曲盤が数多く録音されるようになるなど、人気が高まってきていると言える。アシュケナージも、そうした人気上昇の潮流にのって録音したものと想定されるが、そうした近年の名演の中にあっても、いささかも存在価値を失わないだけのレベルの高さを有していると考えられる。何か聴き手を驚かすような奇抜な解釈を施したりすることはなく、いささかも奇を衒わないオーソドックスとも言うべきアプローチで一環しているが、テンポの振幅などを効果的に駆使して各曲を巧みに描き分け、正にいい意味で聴かせどころのツボを心得た演出巧者ぶりを発揮していると言えるだろう。シドニー交響楽団も、アシュケナージの薫陶の下、見事なアンサンブルをベースとした好演を行っており、アシュケナージの指揮と一体となって持ち得る実力を最大限に出し尽くした最高のパフォーマンスを発揮していると評価したい。いずれにしても、本盤の演奏は、アシュケナージ&シドニー交響楽団の素晴らしいコンビぶりを窺い知ることが可能な素晴らしい名演と高く評価したいと考える。音質がこれまた実に素晴らしい。エクストンも今やシドニー・オペラハウスの絶好の録音ポイントを獲得するに至ったと言っても過言ではあるまい。いずれにしても、本盤はSACDによる素晴らしく良好にして鮮明な高音質であり、本演奏の価値を高めるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

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