斎藤幸平

本 人新世の「資本論」 集英社新書

人新世の「資本論」 集英社新書

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    ぽいぽす  |  神奈川県  |  不明  |  2021年04月23日

    若く影響力のある学者らしく、論理的ではあるが彼自身のヴィジョンについてはやや気負いが過ぎているし、議論の進め方がまるでマルクスの残した本や草稿を聖書とした神学者、宣教師みたいだと感じる。 しかし、現在のSDGsを掲げたエコブームが一面的なものであり不充分で意味を為さないことを明確に示しており、マルクスの専門家の立場からもっと大きな転換を示している。21世紀以降、これほどマルクス主義が説得力あるものとして一般に論じられることは無かったのではないだろうか。私自身は新しい時代にマルクス主義を持ち込むことで社会、経済までどのような変革が起こるのか細部まで想像することはできないが、あくまで環境問題について考える上で大きな問題提起としてコンパクトに読みやすく新書として素晴らしい。

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    ヂユウ  |  秋田県  |  不明  |  2021年04月19日

    この本を読むまで経済成長は良い事だと思っていました。国や地方よりも自治体から変えられる事もあり、環境問題に対して考え方が変わりました。

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    ハッチ  |  愛知県  |  不明  |  2021年03月10日

    ベルリンの壁が崩れたとき社会主義の終焉と資本主義の勝利のように言われたが、今世界で進むことは資本主義社会の終わりの始まり。マルクスの理論は正しい。 資本主義社会の前提は人口増加と金利のある社会。 そして先進国は崩壊へと向かっている。

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    ねも  |  兵庫県  |  不明  |  2021年02月23日

    今の日本では『資本論』といっても、“古い”といって切り捨てる人もいるだろうけど、世界的に見れば、左翼の潮流は脈々と流れているし、マルクスの著作に関しても、それなりに読まれている。本書について簡単に言えば、そのマルクスの『資本論』を、地球温暖化(気候変動)のもとで読みなおしたもの。ただし、従来詠まれてきた『資本論』よりも、マルクスが残した草稿・遺稿に注目し、マルクスのなかに芽生えていた環境意識と言えるものを引き出したことが大きな特徴と言える。従来の左翼政党の政策は、資本主義・新自由主義経済を推進する政党と近い経済の発展信仰みたいのものがあるが、それも批判の俎上にのせ、今の地球の環境条件のなか、どのような社会を作っていくべきかを考察している。 地球温暖化に対する危機意識が低い人がまだまだいることは致し方ないが、20年後にまだ現役世代でいる人や、高齢であっても子どもの人生を真剣に考える人には、ぜひとも読んでもらいたい。世間では2050年の数値目標が話題になっているが、2030年ぐらいが大きなターニングポイントになると主張している人もいる。その場合、2030年になってから考えても遅いのだ。

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