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ベートーヴェン(1770-1827)

LPレコード ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 マウリツィオ・ポリーニ(2019)(2枚組アナログレコード)

ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 マウリツィオ・ポリーニ(2019)(2枚組アナログレコード)

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  • ★★★★★ 

    M1959  |  新潟県  |  不明  |  2020年02月27日

    枯淡の響きか衰えかなどを友人と話した。個人的にはシェーンベルクの演奏が好きでLP時代からよく聞いた。ベートーヴェンでは32番とハンマークラビーアがお気に入りだったが、今回は32番で聴き比べてみた。  録音が新しくなってよい音であることは間違いないが、第2楽章は新録音を聴いていて胸が熱くなった。言葉ではなかなか表現が見つからないが、すべてひっくるめてポリーニだと思う。力強さより優しさと美しさが際立った第2楽章だった。新しいハンマークラビーアは聴けるのだろうか…。

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  • ★★★☆☆ 

    ギマロ  |  東京都  |  不明  |  2020年02月24日

    最近のポリーニは、よく言えば老境の円熟味だろうが、1970年代の若い頃、今回の曲目を含めて古典から現代音楽までその超絶技巧と打鍵のパワーに圧倒され、ファンとなった経験を持つ身として、今回のベートーベンに限らず、ショパンでも近年の再録音には複雑な思いを抱いていた。やはりその不安は今回も拭いきれ無かった。個人的には残念である。 なお、ここのレビューは本来、実際にディスク等で音楽を聴いた後の印象や感想を書くもの。聴いていないのに思いや要望を記すのは混乱を招くので控えて頂きたい。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★☆☆☆ 

    Y.A  |  兵庫県  |  不明  |  2020年05月15日

    1970年代初頭、「ベートーヴェンのピアノソナタ」それも後期の5作品と言えば バックハウスかケンプ、録音は古くなるがシュナーベル、ソロモンが定番だった。そこに登場した「若きポリーニの録音」は、技巧といい構築性といい「鮮烈」な印象を与えた。一連のショパン、ストラヴィンスキー、プロコフィエフでも感じたが、「(古典の)ベートーヴェンでも同じこと(新たな取り組み方の具体的提示)ができるんだ。なんと素晴らしい可能性を示してくれたことか!」と驚かされた。その後、ポリーニの実演には何度か接することができた。中でもリストのソナタ、シューベルトのト長調ソナタの演奏会が今も私の心に深く印象を残している。 しかし2000年を過ぎる頃からポリーニの演奏に違和感を感じるようになった。ショパンとドビュッシーのプレリュ−ドを頻繁に取り上げるようになった頃から、彼のテンポには「追い立てられるような性急さ」が目立ってきた。それに加え「曲の輪郭線」も変化していった。情緒的なものは極力排され、コントラストもどぎつくなった。この姿勢は「20世紀作品」を演奏する際には「曲のフォルムが明快になる」という利点があったが、19世紀作品ではそうはいかない。悪い言い方をすれば「ヒステリック」と感じられるような時もあった。昔、これと似たような感想を抱いたことがあるのを思い出した。そう、これは「晩年のトスカニーニの演奏」と共通した「変化」だった。それは「硬直した表現」であり、少なくとも私には「音楽的と感じる要素」から増々遠く離れた次元での演奏なのである。 今回のベートーヴェンは、その傾向更に顕著になっている。その上「器楽演奏家の宿命」である「年齢相応の技巧の衰え」も目立っている。全てが「前のめり」であり「句読点(カデンツ)もはっきりしない」ものとなってしまっている。 デビュー時、全盛時のポリーニを知るだけに「非常に残念」だった。

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  • ★★★★★ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2020年04月20日

    始めに少し個人的な事を申し上げて恐縮ですが、自分にとってBeethovenの後期ピアノ・ソナタとの出会いは、忘れもしないNHK-FMでのWilhelm KempffによるHelsinki FestivalでのOp.111のライブ演奏で、それは当時、Beethovenを含めた古典派・ロマン派クラシック音楽すべてを、華美で大仰で退屈なものとして軽蔑していた自分の考えを、たった一晩で180度変えさせた、生涯忘れられない体験でした。それ以後、現在に至るまでBeethovenの音楽、特に晩年のOp.109-111の3曲については、自分の中で永遠に変わる事のない特別な位置を占めていますが、自分にとって感動できる演奏ばかりかというと、その逆、実はほとんど満足できた事がありません。世に言う巨匠、名ピアニストのこの3曲の演奏もそのほとんどを聴いてきた積もりですが、わずかにKempffのステレオ録音(これとて3曲全部に満足できたわけでない)を除けば、Polliniの旧録音を含め、感心はしても心から感動できたことは希でした。そもそもOp.111以外の2曲、109、110を知ったのも当時のFM放送で、巨匠、名ピアニストなどとは程遠い、現在名前も覚えていないような無名の日本のピアノ奏者の演奏でしたが、逆にその演奏には感動できたのです。自分は個人的に、本来この最後のピアノ・ソナタ3曲には、名声・権威・完璧な技巧などの外面の要素を全く受け付けない部分があると思います。音楽があくまで音楽であること(だけ)の素晴らしさを極めていった先に、ついに音楽以外のものへの扉を開いていく瞬間(これは故吉田秀和氏の言葉)を見せてくれる、文化史上でもまことに希有な芸術なのですが、そこへ至るには巨匠だの名演奏家だのであることは何ら必要でも十分でもないのが、恐ろしいところです。この3曲のM.Pollini旧録音、彼のBeethovenピアノ・ソナタ録音の劈頭を飾った演奏であり、全世界で絶賛された名盤です。確かにあれほどの後期ソナタ集の録音は、技術的に現在に至るまで空前絶後であり、将来においても超える人はいないでしょう。しかしながらその演奏は、完璧であるのと同時に大事な「何か」がすべて欠けている、それこそPolliniのみならず世界の一流とは較べるべくもない無名のピアニストでも(演奏者によっては)持っている「何か」が欠けているために、とても名演とも良演とも呼べない特殊な音楽だったと思います。長々と煩雑な前置きで恐縮ですが、今回のM.Polliniによる新録音、この3曲に出会って40年以上聴き続けてきた自分にとっても、こんなにも素晴らしい音楽、演奏は予想していませんでした。偉そうな事を言って叱られるのを覚悟であえて申し上げれば、過去のあらゆるBeethovenピアノ・ソナタ録音すべて(もちろんPollini自身の録音も含めた)の中でも特筆すべき名演奏ではないでしょうか。もちろんM.Polliniにも流れた時間の当然の結果として、ここにはあの空前絶後の完璧な旧録音から失われたものはいくつもあるわけですが(それらは必ずしもこの3曲の演奏に必要でなかった)、その代わりに旧録音に欠けていた「何か」、Beethovenのこの最後の3曲に必要なすべてをこの新録音はあまりにも豊かに得ています。とにかく旧録音と比較する気すら起こらぬほどに、新録音の世界は別次元なのです。Op.109冒頭、Vivace ma non troppoの最初の一音から、こんなにも優しく心のこもった音は聴けるものではありません。それでいて、この3曲の演奏すべてが隅々まで、この作品に対する演奏者のほとんどにみられる、作品に向き合い、理解し、構築しようという(よい意味での)構え、作為的な姿勢が微塵もなく、すべてがM.Polliniの心から湧き出た音楽をただ紡いでるだけのような自然さに溢れており、もはやここに歌い上げられる音楽が、Beethovenの心なのか、Polliniの心なのか判別できないほどに、作品と一体化しています。Missa Solemnisの総譜にBeethovenが記した「心より出て心に至らん」という言葉が、これほどに実感される演奏はBeethoven演奏史上でも稀ではないでしょうか。Op.109の最初の一音から、Op.111の最後の和音が鳴り終わるまで、心のこもっていない時間は一瞬たりともなく、正直、自分はとても涙無しでは聞き通すことができませんでしたが、その感動は完全に音楽そのものによってしか説明できない純粋な音楽の感動の結晶なのです。M.Polliniの全キャリアはもちろん、あらゆるピアノ音楽録音の中でも、最上位に位置する名盤と考えます。西洋音楽史上、いや人類の歴史上でも類のない高みに位置するBeethovenのこの最後の3曲のピアノ・ソナタ、その限りなく優しく美しい演奏であるPolliniのこの演奏は、第二次大戦のドイツでW.FurtwanglerのBeethoven演奏が明日をも知れぬ人々に生きる希望を与えたように、現在世界史上でも困難な時代を迎えつつある我々に慰め、希望となり得るのかも知れません。華美な外見やすぐ人目につくような特徴とは無縁ですが、音楽を愛する全ての方にお進めできる音楽であり、演奏と思います。

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  • ★★★★☆ 

    てつ  |  東京都  |  不明  |  2020年02月25日

    現在のポリーニを評価するのは極めて難しい。「故障後技巧は衰えたが、深みは増したのではないか」という意見や、「やはりポリーニはポリーニ」的意見まで多岐に亘る。その意味ではこのディスクは良い試金石だと思う。旧盤と比較試聴するとまずわかるのは、当たり前だけど録音が明晰になった事。何せ以前の録音は45年も前である。比較して聞くと以前の録音は少しこもり気味の録音で、当時のポリーニのあの明晰なタッチが入っていないのではないかと思われた。で、この新録音、一聴してわかるのはペダルの多用。そのため粒立ちが良い昔のポリーニとはやはり違う。だが、レンジが広い録音であるのは間違いない。当然スタジオ録音だからこのところ指摘されるミスタッチはないものの、ポリーニの唸り声は聞こえる。やはり最近のポリーニの特徴ともいえる「追い込むようなテンポ」はここでもみられ、32番の第一楽章は旧盤では8分47秒だったものが、この新録音では7分40秒と1分以上も早い。序奏で1分40秒対1分25秒だから。押し並べて早くなっている。主部もやや弾き飛ばす感じがする。念のため申し添えるが提示部の繰り返しは実施している。32番の第二楽章も約1分今回の方が早い。前回の録音が33歳、この録音時が77歳。それでも前回より相当早く弾くポリーニ。自らの技巧的限界論へのアンチテーゼなのだろうか。ポリーニは挑戦しているのか?それとも急ぐしか道がないのか?小生にはこの是非はよくわからないが、ポリーニが現在の最善を尽くした事実だけは間違いないと思う。それでも、このディスクがあまたあるこの曲の名盤のトップに君臨するようなディスクとも思えない。なぜなら、ポリーニはこのディスクで「自分との戦い」に終始している気がするからである。

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  • ★★★★★ 

    古き良き時代  |  大阪府  |  不明  |  2019年12月28日

    小生にとっては、ポリーニのベートーベン後期ソナタは、ショパンの練習曲と並ぶ最高のCDでした。 衝撃の再録音です。 学生時代に聴いた30・31番の衝撃の演奏に圧倒され、「これ以上の作品・演奏・録音はない」と40年以上も確信し続けてきましたが、新録音はどんなものでしょうか? 全集の際に、28〜32番は再録音されるかな、と思っていましたが、されなかったので新録音が出るとは驚き以外のまにもんじょでもありません。 80歳近くになり、さすがにポリーニも大人しくなってしまったのでは?とも思います。次の再録音はショパンの練習曲を期待したいものです。

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  • ★★★☆☆ 

    好事家  |  千葉県  |  不明  |  2020年03月10日

    セッションと記されていますが、少し雑然とした音場と人の気配から、ライブを中心に制作されたものと思います。全体的に早めのテンポでダイナミックな印象を受けるものの、後期のベートーヴェンに頻出するトリラーに若干の不安定さがあり、複雑な気持ちで聴き終えたことを告白させていただきます。

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  • ★★★★☆ 

    KENT  |  福岡県  |  不明  |  2020年03月20日

    デジタル時代を予感させるような精緻鮮烈な最初期の録音から45年ぶりですか。ファンにとっては、どう変貌を遂げたのかが最大の興味ですが、素晴らしい演奏ですが、残念なことに年月星霜を感じさせる余韻は残りませんでした。近年、テクニックの衰えを指摘される巨匠がここ数年出している録音に共通して言えることです。本当に揺らがない人ですね。一気呵成、それはそれでよかった時代もあったけれど、少なくとも私は今彼にそれを求めていない。でもこれからも期待、追っかけはし続けます。次が楽しみです。

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