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マーラー(1860-1911)

CD 【中古:盤質A】 交響曲第9番 ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団

【中古:盤質A】 交響曲第9番 ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団

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  • ★★★★★ 

    あるまじろ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年08月01日

    私個人的には、クラシック音楽というのは芸術であって時代活劇ではないし、また時代活劇は芸術とは違う娯楽だと思います。...もちろん前の方が本質的にこういうことを主張されようとしているのではないことを理解しておりますが、少なくとも明治維新前後とかましてや平安時代と現代との比較に比べれば、たかだか100年前にヨーロッパで作曲された作品について、当時の演奏スタイルを考慮して奏でるというのは、全くナンセンスな「実験」ではないと考えます。...ここで仮に芸術の定義を「真実なるもの」と定めれば、Norringtonはまさにこれをartisticallyのみならずacademicallyにも探求しようと試みているわけで、我々一般聴衆にとっては、要は聴いて感動するかしないかの違いしかあり得ないわけでしょうね。E=mc^2を、理解できないなりにも美しいと感じるか、理解できずただ無意味な式だと感じるか。Mahlerの9番なんという曲でも、やはりそうでしょう。...私は、このNorringtonとStutRSの響きが大好きですし、このディスクを聴いて、感動しました。今まではただ「マーラーの」曲だと思っていたこの楽譜も、実は既に彼の手を離れた真実の芸術の音なのであって、敢えて大袈裟に申し上げれば、全人類あるいは神の所有物であるのではないか!という風に感じた次第です。そういうことで、上述の(ように私が見ている)彼の音楽的態度に対しても、誠に尊敬に値するものだと感じています。

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  • ★★★★☆ 

    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2010年07月18日

    ビブラートを排することで得られる、音と音の純粋な響き合いや絡み合いを良い録音で味わえるのは有り難い。たしかにワルター=ウィーン盤で聴かれた(気のする)、粋な音色や歌い回しを目指しているようだ。それがまだ、私にとっては感動に到らなかった。最大多数の人を唸らせる『芸』にまで至っていないということだろう。しかし似たような演奏を何枚も持っているよりは遙かに価値があると思った。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年06月07日

    おなじみのピュア・トーンもさることながら、このコンピのマーラーの特色は同一フレーズ内でのクレッシェンド/デクレッシェンドから細かいテンポの変動、はてはグリッサンドといった特殊奏法に至るまで、可能な限り作曲者の指示に忠実であろうとしている所にあると思う。音だけでは良く分からないが、管楽器のベルアップなどもこまめにやっていると思われる。一昔前のインバル/フランクフルト放送響にもそうした印象があったが、このコンピは一段と徹底している。だから、この第9も過去の演奏伝統と完全に切れているわけではないが(全体のテンポ設計はワルター/VPOのSP録音に近いところがある)、たとえばバーンスタインのように両端楽章を滔々たる流れの歌謡楽章とするのではなく、もっと鋭敏でなまなましい感触がある。バーンスタインの終楽章はテンポ設計に関しては、マーラーの指示をことごとく無視しているが、ノリントンはほぼ作曲者の指示通り。しかし、だから良いと簡単に言えないのが演奏の難しいところで、後は聴き手が説得力を感じるかどうか。私はこれを唯一無二と推すつもりはないが、ある意味、新鮮な演奏を大いに楽しんだのは事実だ。

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  • ★★★☆☆ 

    古河のジラーチ  |  茨城県  |  不明  |  2010年05月27日

    おどろくべきテンポの速さの4楽章にびっくり。CD1枚に収まるマーラー9番は他にもあるが、大体22〜23分位、25分以上かけた4楽章が普通だと思うが、このノリントンはなんと20分を切る速さ。どこかカットしてるのでは?と思った程。管楽器を筆頭にオーケストラは抜群に巧いが、どこか死に急いでいるようなこの最後の楽章にはかなり違和感を覚えた。全てをやり尽くし、満ち足りた思いに包まれ人生の最後を迎え、この星の大地に還っていく。あるいは天に昇り、無限の星々の海に溶け込んでゆく・・そんなイメージを9番に抱いていたが、この演奏には全くそんな感慨は沸いてこない。終結部も「あれ?終わったの?」という感じ。お馴染みのピュア・トーン奏法も含めてやはり異色の演奏だと思う。

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