【中古:盤質A】 死と変容、ティル・オイレンシュピーゲル、ドン・キホーテ セル&クリーヴランド管、フルニエ(限定盤)
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年09月20日
クリーヴランド管弦楽団は、セルが首席指揮者として君臨していた時代には、「セルの楽器」と評価されるほどの精緻なアンサンブルを誇ったが、本盤を聴くとそれがよくわかる。先ずは、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらを揚げたい。セルの圧倒的な統率力の下、クリーヴランド管弦楽団をまるで手足のように操り、超凝縮型の圧倒的な名演を成し遂げている。R・シュトラウスのオーケストレーションは、同曲でも複雑さを極めるが、それをあたかも顕微鏡で解剖するかの如く、精緻に表現していく様は圧巻という他はない。次に、ドン・キホーテを揚げたい。ここでのチェロのフルニエの決して気品を失わない独奏は見事であり、そうした名独奏を十分に曲想活かしつつに、セルは、手兵のクリーヴランド管弦楽団を自在にドライブして、各変奏を巧みに描き分けている。これら両曲に対して、死と変容は、やや力づくの箇所がないわけでもなく、セルの本領が発揮したとは言えない点が散見され、いささか残念な演奏に終わっている。Blu-spec-CDの音質はいつもながら好調であり、特に、SACD盤では収録されていなかったドン・キホーテは、その意味でも大変貴重な存在であると言える。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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