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ブラームス(1833-1897)

SHM-CD 【中古:盤質B】 ピアノ協奏曲第1番 ツィマーマン、ラトル&ベルリン・フィル

【中古:盤質B】 ピアノ協奏曲第1番 ツィマーマン、ラトル&ベルリン・フィル

商品ユーザレビュー

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2017年09月23日

     ラトルがEMIで録ったディスクは数点を除きあまり好きではない。何か音がこじんまりしていて突き抜けないような、腹の中からぐっとくる迫力のようなものが希薄な気がするからだ。     しかしこのディスクにはその不安がみられない。ツィメルマンとラトル&ベルリン・フィルがまさにがっぷり四つに組んだような緊迫感と迫力、そして輝きが感じられる。冒頭のティンパニからオケに引き継がれる部分からしてテンションの高さが他盤を超えている。腹の底からズシンとくる低弦の重みがブラームスにぴったり。そして、ピアノが絡んでくるとさらにテンションは加速し、まさに両者が土俵上を縦横無尽に使いあの手この手を繰り出しているような印象を持つ。特に、第1楽章や第3楽章の中盤ではラトルとツィメルマンがお互いを聴きあいながら、ギアをあげていく高揚感もあり、聴き応えがある。     DGの録音チームゆえ、ツィメルマンの欲するところは解っているし、ベルリン・フィルの凄味も熟知しているのだろう。安心してブラームスの世界に浸れる。ブラームスの若き日の情熱の滾りを表現しようとする意欲に満ちたディスクと思う。私同様、ラトルのEMI録音にあまり満足していない方にはぜひお薦めしたいディスク。     たしか2016年、ベルリン・フィルの定期でもこの曲を取り上げていたから両者の相性と指向性は一致しているのだろう。ならばラトルがベルリン・フィルのシェフを終えてしまうとはいえ、「2番」にもチャレンジしてもらえれば…と期待していきたい。収録時間的にラプソディOp.79なんかがカップリングされたら最高なんだが、ツィメルマンだけに無理だろうな・・・

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    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2016年05月20日

    最初の数秒で、最高の名演が確信できるかのような演奏だ。現代最高のピアニストと、現代最高の指揮者の組んだディスクなわけで、これはもう反則といっていいくらいの条件なので当然かもしれない。 むろんコケ脅しではなく、最後まで聴覚をとらえて離さない、おすすめ度バッチリの一枚。で、もし難癖を無理やりつけるとすれば… ツィマーマンにはバーンスタインと組んだ同曲もあるが、そちらに比べると「アク」が薄くなっているということくらいか? 曲そのものがもともと不格好で、怪獣キメラ的な音楽なので、この曲にはそういった”ダサさ”を求めるリスナーには、少し物足らないかも?

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年12月29日

    ほぼ同い年・・・ツィマーマン47歳、ラトル48歳の両名演奏家として充実期に入った2003年に録音したブラームス、ピアノ協奏曲第1番(タイム@23’27A15’45B12’09)はオーケストラBPOの重厚且つ精緻な響きも大いに手伝って大変映えた鮮やかなコンチェルト演奏となっております。マァ、両名の完璧な演奏性格から来るクールさ・隙の無さが当然現象的にこの演奏に切れ味の鋭さをもたらし私がこの曲に託す思いとはちょっと「ズレ」が生じたのも正直な処であります。全体タイム的にはやや中間楽章がじっくりとしている印象はありますがツィマーマンが約二十年前の1984年バーンスタイン/VPOと共演した収録盤のタイム@24’35A16’28B13’00からすれば(指揮者の違いも大いに関与している点ではありますが)平均タイムに近いものとなっており、ツィマーマンの「録音とはすべて一瞬の記録」という思慮深い発言が思い起こされます。第1楽章に終始する重音トリルにテインパニーが効果を上げ、又左右に工夫して配置された弦の掛合い等により実によく鳴った派手に仕上がった楽章でブラームスの青春懊悩が吹っ飛んだ感じに受け取りました。クライマックスへはテンポに溜めをいれつつ堂々と締めくくります。シューマンへの鎮魂にもなったという中間楽章は当然情緒的アプローチがなされますが後段粘っこさも見せやや長さも感じさせました。最終楽章はピアノ、オーケストラとも更にその応酬迫力を増し曲自体少し単調さもあってかその迫力が空回りしている印象も過ぎりましたがともかく堂々とした演奏には違いありません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年05月30日

    本盤におさめられた演奏は、ツィマーマンによる約20年ぶりのブラームスのピアノ協奏曲第1番の録音ということになる。前回の演奏・録音は1984年であり、バーンスタイン&ウィーン・フィルをバックにしたものであった。当該演奏も素晴らしい名演であったが、どちらかと言えばバーンスタインによる濃厚な音楽が全面に出た演奏になっており、必ずしもツィマーマンの個性が発揮された演奏とは言い難い側面があったことは否定できないのではないかと考えられる。それに対して、本演奏では徹頭徹尾ツィマーマンの個性が全開と言える。ツィマーマンは「思索と研鑽の人」と称されるだけに、同曲についても徹底的に研究を重ねたのだと考えられる。同曲はブラームスの青雲の志を描いた作品であるが、ツィマーマンはそうした疾風怒濤期にも相当する若きブラームスの心の葛藤のようなものを鋭く抉り出し、奥行きのある彫の深い演奏を行っているのが素晴らしい。また、技量においても卓越したものがあるとともに、強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現の幅は桁外れに幅広く、スケールも雄渾の極みであり、情感の豊かさにおいてもいささかの不足もない。正に、技量においても内容の深みにおいても完璧なピアニズムを展開していると言えるところであり、ツィマーマンとしても会心の名演奏と言えるのではないだろうか。このような凄みのあるツィマーマンのピアノに対して、ラトルの指揮も一歩も引けを取っていない。同曲は、ピアノ演奏付きの交響曲と評されるだけあって、オーケストラの演奏が薄いとどうにもならないが、ここでのラトルは、ベルリン・フィルを率いて実に重厚でシンフォニックな演奏を繰り広げていると言える。本演奏は2003年の録音であり、ラトルがベルリン・フィルの芸術監督に就任して間もない頃のものである。この当時のラトル&ベルリン・フィルの演奏には、ラトルの気負いだけが先走った浅薄な凡演が多かったところであるが、本演奏では、そのような浅薄で気負ったラトルとは別人のような充実した重厚な名演奏を繰り広げている。その理由は、DGとEMIの音質の違いがあるのかもしれないが、それ以上に、ラトルがツィマーマンの凄みのあるピアノ演奏に触発されたといった側面も否定できないのではないかとも考えられるところだ。このコンビによる第2番を聴きたいと思う聴き手は私だけではあるまい。録音は、従来盤でも十分に満足できる高音質であったが、今般のSHM−CD化によって、音質がより鮮明になるとともに、音場が若干ではあるが広くなったように思われる。いずれにしても、このような至高の名演をSHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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