【中古:盤質B】 交響曲第5番 マタチッチ&チェコ・フィル
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shinsaqu | 山口県 | 不明 | 2017年07月28日
世界のどこだって言葉も風土も違うので、音楽にも「ロシアらしさ」というものはきっとあると思うし、他人を納得させる自信はないけど僕の中にもそのようなイメージはある。チャイコフスキーの楽曲を聴くときは、演奏者がそのようなイメージを表現しようとしているのか いないのか というお題があるように思う。また、そもそもオーケストラの響きにも国や地域による違いはあって、1960年代ならまだまだそういう特徴も色濃かった。 そういう耳で聴くと、この演奏は「非ロシア」的で、これぞ「チェコフィル」という響きなので、「ロシアらしくないチャイコは邪道」という人には受け入れがたい演奏だろうから、「ロシアらしくない」演奏を聴いてみたいという人に、是非お勧めしたい。 僕としてはこの演奏の素晴らしさは2楽章に集約されているように思う。一言でいえばロマンチック。ホルンのソロは、技術的にもビブラートをたっぷり効かせて、いかにも情緒的。そして特に感心するのがいわゆる第2主題の対比。構成上大きな違いは、前半では伴奏の刻みが3連符で奏されるのに対し、後半では8分音符で奏される点があるが、この演奏では、そのただのリズムの違いによってどれだけ音楽の表情が変わるのかがよくわかる。僕はこの対比を「夢と現実」として感じているが、複数聴いた異演盤のなかでも、一番美しくこのコントラストを描いていると思う。 マタチッチ/チェコ・フィルのコンビは交響曲6番も録音しているが、そちらも「ロシアらしくない」が上質で美しい演奏なので、おすすめ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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あんこう川の主 | 不明 | 不明 | 2014年12月12日
ぼくにとってチャイ5の最高の演奏です。細かいところにこだわらない大らかさと、要所要所のメリハリの効いた迫力のバランスが気持ち良いです。これに較べると批評家の絶賛するムラヴィンは天才の閃きはあれど暗くて重い。こちらのスカッとしたマタチッチの演奏が心地良いです。録音も明瞭。買って損は無いです。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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パル | 東京都 | 不明 | 2014年01月04日
チェコフィルというとホルンが注目を集めるが、私はクラリネットの音色もすばらしいと思う。冒頭の二本のクラリネットによる運命主題はやはり他の演奏に望めない味を感じる。マタチッチの解釈にも個性的なところが散見され、私は面白く聴いた。録音は悪いとは思わない、1960年なんだからこんなものだろう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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アッキ | 茨城県 | 不明 | 2012年05月02日
いかんせん音質、録音状態が良くない。ティンパニの音割れなども随所にある。この演奏の前年の英雄の時は古いけどそれほど聴き苦しい感覚を得なかったので、この番はマスターリングの問題かもしれない。第2楽章のボヘミアホルン、第4楽章のTpのうまさなどチェコフィル名手揃いが聴けて聴きどころ満載で悪くはないが、かと言って敢えてこの盤を!!というものはないかなあ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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