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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 【中古:盤質AB】 弦楽四重奏曲全集 東京クァルテット(1989〜90)(9CD限定盤)

【中古:盤質AB】 弦楽四重奏曲全集 東京クァルテット(1989〜90)(9CD限定盤)

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    SS  |  神奈川県  |  不明  |  2015年03月16日

    ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、初期、中期、晩年のかれの動向やら精神のあり方が直接感じられる室内楽の金字塔である。四重奏団たるもの、これらへのチャレンジに絶対的な注力を怠らないのは当然のことである。 カペー、ブッシュ、バリリ、ブダペスト(3種)、ジュリアード(2種)、アマデウス、スメタナ(2種)、アルバン・ベルク、そして東京(2種)という具合に、入手できた録音は全部聴いている。いずれも定評があり、語り尽くされた感があるが、カペーの幽玄さ、ブッシュのドイツ精神の正統、バリリのヴィーン風音色の美、ブダペストの楽譜に忠実、といったところに落ち着いてしまう。一方で、最近の四重奏団では満足できる演奏を聴かせてくれることが難しくなっているのは残念である。アルバン・ベルクなど、どこが良いのかわからないくらいである。 東京カルテットは、早くから高い実力が言われており、遅まきながら入手した2005〜8年録音のSACDでの全集は、立派な演奏(とりわけ初期作品は)であることは認めるが、どこか疲労感のようなものが漂っていて、残念ながら期待していたほどではなかった。 そんな筈ではないと、ソニーに90年代初めに録音した全集−これはバジェット盤であるが、24bitのリマスタリングがされている−を入手して聴いてみた。これは目からウロコが落ちるがごとく、初期から晩年まで全曲が説得力のある演奏であることがわかった。とくに中期作品の密度が高い、と同時にこのキレの良さはどうであろう。ラズモフスキー第3は驚くべき快演であって、それでいて情緒面も十分である。それから、録音のせいなのか、四つの楽器のバランスが実に良いのである。とくにチェロが朗々と響き、安定感が抜群であり、ベートーヴェンが編み出した新機軸である、骨組みがしっかりした印象を与えている。テクニックの使い方、合目的性がはっきりしていることが成功の秘訣であろう。 それから、この全集の嬉しい点がもうひとつ、かつてSP時代のブダペストにだけあったヴィオラ二本の弦楽五重奏曲(ハ長調、Op.29)が含まれていることである。初期ブダペストの演奏では、四重奏曲ほど練れておらず、微温的とでもいうべき段階に留まっていた。東京カルテットでは構成力が倍増して、神経の通った、しかもよく歌う素晴らしい演奏となった。これほどの曲であったとは・・・、ひとつベートーヴェンに名曲が増えたことは、私にとって劃期的な事件だと言いたい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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    蜻蛉子  |  大阪府  |  不明  |  2013年01月31日

    実に、真摯な演奏…ベートーヴェンのクァルテットの素晴らしさが実感できます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    乱筆不治  |  東京都  |  不明  |  2012年10月14日

    これは実に美しく丁寧な演奏です。ただ美しいだけではなく、優しさすら感じさせるようなところが、ベートーベンっぽくないと思われるのかもしれません。もしファーストヴァイオリンが突っ走るような演奏や、4人がひたすらぶつかり合うような演奏を聞きたければ、他の演奏をお聞きになれば良いだけのことです。無理にこの美しさに触れる必要はないでしょう。また、同時代の同じような方向性の演奏について、先のレビューアーの方が的確な指摘をされております。私もこの機会に4全集の聴き比べをしてみました。全くの好みの問題ですが、私自身は、この東京カルテットの全集が一番気に入っています。少し傾向は異なりますが、4人がスクラムを組んだような、エマーソンカルテットの演奏も比較されると良いと思います。できれば、ハーゲンカルテットとカルミナカルテットも、ぜひ全集を作成してもらいたいものです。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    カズニン  |  東京都  |  不明  |  2012年10月12日

    各声部が明瞭に聞き取れる素晴らしい演奏です。またどの曲もわかり易くベートーヴェンの素晴らしさを満喫できます。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ニャンコ先生  |  none  |  不明  |  2012年06月21日

    ついにTokyo Quartet旧全集の廉価セットがでた。新録音が完結したので時間の問題とは思っていたが、意外と待たされた。(待ちくたびれて、2、3年前に中古で初・中・後期を買いそろえ、5千円ほど使ってしまった。)この値段ならぜひ買っておくべきだろう。初期では、作品29の五重奏のすばらしい演奏、作品14ピアノソナタの編曲まで収録されている(この編曲は、それ自体美しい作品であるが、さらにこれを聴いておくと、ピアニストが同作品を弾く時にちゃんと4声部の作品として理解しているかが一目瞭然に分かる面白みもある)。初期・中期の活力に満ちた瑞々しい演奏スタイル、弦の響き、録音はほとんど非の打ちどころがない。後期の演奏は、時に響きが平板となり音楽の方向性があいまいに聴こえる部分があるが、ロマン派的な表現は比類ない美しさで酔わせてくれる。全曲を通じて評価するなら、技術的な完璧さと音楽的な広がりにおいて、同時期に録音されたVermmeer Quartetの全集、数年後に録音されたCleveland Quartetの全集と肩を並べ、20世紀のデジタル時代を代表するセットのひとつであることに異論はないだろう。Tokyo Quartetの演奏の魅力は、奏者4人が広めの音場に定位し、個々のパートがしっかりと自己主張しながら、見事な合奏を繰り広げる「弦楽合奏」的な音響にある。全パートがすばらしい精度で弾きこなされいて、音は美しくかつ力強い。第1Vnと第2Vnのバランスがほぼ対当である点が好ましい。(同じように力強い美音と完璧な技術でややロマンティックな表現を聴かせる演奏として、Cleveland Quartet盤があるが、残念なことに第1Vnの音が輝かしすぎて第2Vnがくすんで聴こえるのとは対照的である。)個人的な好みとしては、Vermeer Quartetの、驚異的に均質な音色で濃密な和声を響かせる演奏の方に惹かれる。また、21世紀のデジタル録音として登場したArtemis Quartetの、難所をさらなる完璧さで弾きこなしながらも疾走感にあふれた演奏にも耳を奪われる。だが、Tokyo Quartet旧録の、肩肘張らずに聴き始めるることができ、すんなりとベートーヴェンの四重奏空間に包み混んでくれる演奏を聴きたくなることも多いのである。

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