【中古:盤質A】 Goldberg Variations(1955, 1981, Interview About 1981 Recording): Gould
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eroicka | 不明 | 不明 | 2012年12月01日
2種類とも20世紀のクラシックのピアノ演奏、否、全ジャンルの演奏・録音史を語るには不可欠とさえいえる音源だ。人口に膾炙した名盤でもあり、評者諸氏の言葉言い尽くされているので(それに個人的に強い思い入れがないというのもある…)詳細は省くが、いま聴いても新しさがあり、26年間のグールドという鬼才(奇才)がどう年輪を刻んだかが垣間見れて面白い。独断と偏見からいえば、通常の凡人が歳を重ねて得る老成や精神的な深み、年輪、大家らしい風格や押し出し、野心、事大主義…といった通常の巨匠的な「成長」を拒み、その特異なキャラクターゆえか、青年の無垢な精神のまま、大家への老成というありきたりな熟成を否定し、個性を純化させ進化を追求していったように思う。55年録音は若々しいしなやかな感性で一気に軽やかに駆けていくが、後年の演奏はテンポは遅く構えは大きく鷹揚になった。しかし、両者に通じるものは変わらない。両者に通低するのは無駄な光沢や装飾のない清澄な響きと曲の構造美をデザインや数理の世界を操り楽しむように淡々と、しかし、愉悦の心で表現する姿勢だ。勿論、リヒターやヴァルヒャのような信仰的な精神性はないし、レオンハルトら古楽器奏者の学究性や大胆な実験精神とも違うので、ある意味正統的ではないだろうが、現代のピアノで現代的感性でバッハに新しい息吹を与えたことは間違いない。グールドは2つ目の録音も加えることでバッハ演奏史に金字塔を遺し、その後まもなく急逝するのだが、バッハの新たな魅力を現代に受け入れさせるため、まるで神から遣わされてきた存在のような気さえする。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年08月17日
グールドの全く対照的な新旧2つのゴルトベルク変奏曲を一つのセットにおさめた好企画盤。旧盤の繰り返しをすべて省いた一直線の快速の演奏、新盤のゆったりとしたテンポで、自らの人生を顧みるかのような味わいのある演奏。いずれも優劣の付け難い永遠の超名演と言うべきであるが、それを一つのセットにまとめることによって両者の違いをより明確に聴き分けることが可能となったのも大いに評価に値する。新盤では、繰り返しの実施の有無が各変奏曲によってバラバラで一貫性がないとの批判が一部にあるが、これは、グールドのバッハ解釈の究極の到達点を示すものとして、むしろ肯定的に解釈すべきではなかろうか。もちろん、グールドのバッハだけが、バッハ演奏の正当な解釈であると言うつもりは毛頭ないが、従来の古色蒼然たるバッハ解釈に新風を吹き込み、芸術性を損なうことなく、バッハの知られざる魅力を堪能させてくれたという意味では、グールドの功績は大と言わざるを得ないだろう。SACDほどではないが、Blu-spec CD化によって、かなりの高音質でグールドの超名演を鑑賞できるのは大変嬉しい限りだ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ケルビーノ | 浜松市 | 不明 | 2009年07月20日
買って良かった!! Blu-spec の音はSACDより良いかも知れない。81年録音も従来のデジタル最初期のトゲトゲしさが無い。アナログ完成期の方がずっと良い!!唸り声が小さくなった事で、反対側の意見もあるかも知れないが…。 更に嬉しいのは、55年録音が遜色ない素晴らしい音にリフレッシュしている。素敵なブックレットも付いているし、アウトテイクも貴重である。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カバポチ | 横浜市 | 不明 | 2009年01月27日
『Blu-spec CD』の音は良いです。演奏は勿論最高!1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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k.o | 横吹 | 不明 | 2008年02月12日
アウトテイクを聞いているとグールドの芸術性の高さを確認できます。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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theo | 山梨県 | 不明 | 2007年03月09日
55年の新リマスターも81年のアナログ・マスターも音質は手持ちの15年以上前のCDのほうが優れています。がっかりしました。今までに聞かなかった新たな音に出会えると思ってワクワクしながら注文したのですが・・・0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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コーチャン | 福岡市南区 | 不明 | 2004年10月30日
このCDを買ってはいません。ですから、評価は亡きグールドに対する敬意です。昔からのグールドファンです。いずれの版も好きです。(レコードですが) 最初の版を聞き慣れてたせいか、81年版はとてもゆっくりに聞こえました。不眠症のカイザーリンク伯爵がゴールドベルクではなくグールドの演奏を聞いたら、さて、どんな感想を持ったでしょうか?このCDのインタビューが非常に興味があります。それを聴きたい思いです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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