ガメラ  |  群馬県  |  不明  |  2016年07月20日

他の2件のレビューを読んで購入しました。東京Ｑのバルトーク全集との対比が目を引きました。第3番は第1楽章から第3楽章の軽妙さが交響曲第9番を彷彿とさせてこの曲が大好きな私としては大いに気に入りました。チェロのリズムに乗った第１バイオリンの明るい旋律、ルーカス・ハーゲンさん、素敵です。第4楽章と第5楽章はがらりと雰囲気が変わってそれも面白かったです。第8番は、第1楽章、第2楽章とひたすら重く暗く流れたところで、第3楽章が突然明るく始まります。どこかで聴いた旋律にほっとすると、それはチェロ協奏曲第1番の冒頭主題でした。

 

Rohan_Black  |  東京  |  不明  |  2006年10月02日

等身大のハーゲンSQの面々が目の前に現れる録音。この迫りくる音像によるDSCHは息つく暇を与えない。録音による再生芸術の一つ一里塚と言えよう。これだけの緊張と集中を強いるSQの録音は他に思い浮かばない。それまで第一としてきた東京SQのDGGのバルトークのLPを初めて超えた録音と演奏、と感じいった。このCDは繰り返し聞く価値がある。難を言えば空間が録れていない事。それはさておきルーカス君、10月1日の演奏は見る影も無かった。何故あそこまで音程が無いのか?まるで別人の様だった。

 

kamescian  |  神奈川県相模原市  |  不明  |  2006年05月19日

現代最高のアンサンブル力を誇るハーゲンSQのショスタコ第２弾。4,11,14番の第1弾が良かったので期待して聴いた。もの凄い切れ味である。４人が４人完璧とは言えないような気もするが，リーダーのルーカスは特にすばらしく，文句の付けようがないと思った。最も有名な8番はボロディンSQで聴き込んでいるので，あれを越えるとまでは言えないが，すばらしい演奏だし，3，7はこのSQの能力がフルに生きて，曲の怖さが際立って聞こえる。とにかくルーカスの音の美しさ，表現力の大きさに拍手したい。