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ベートーヴェン(1770-1827)

Hi Quality CD 【中古:盤質A】 交響曲第3番『英雄』、ピアノ協奏曲第3番 カール・シューリヒト&ウィーン・フィル、ルドルフ・ゼルキン(1962)(2CD)

【中古:盤質A】 交響曲第3番『英雄』、ピアノ協奏曲第3番 カール・シューリヒト&ウィーン・フィル、ルドルフ・ゼルキン(1962)(2CD)

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    Kej7hnk  |  埼玉県  |  不明  |  2019年10月29日

    シューリヒトのライヴが正規の音源からリリースされた。1962年6月10日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で行われたコンサートのベートーヴェンの作品全曲が収められた(残念ながら冒頭に演奏されたシューベルトのロザムンデからの間奏曲とロマンスは割愛された)。私はシューリヒトには詳しくないので、この日のライヴでソリストを務めるゼルキンについて書きたいと思う。ここに収録されたピアノ協奏曲第3番は、以前CD-R(VIBRATO、VHL289、2008年出版)で出ていたものと同じ録音であるが、このCD-Rは多くの部分が欠落していた。今回のCDでは欠落なく聞くことが出来る。また、音質はVIBRATO盤が正規音源を使っていたのか、放送録音等のコピーを使っていたのか定かではないが、各段に違い、改善されている。VIBRATO盤では、ぼやけたというか、曇った音質の印象であったが、このCDでは、クリアな音が聞けるのが何より嬉しい。しかし、マスターテープの劣化か、収録時のものか、こちらも定かではないが第1楽章に定期的なノイズがある。演奏については、とても素晴らしい。何と言ってもゼルキンが最も活動的で脂の乗った時期の演奏であるからだ。このコンサートの前月には伝説的名盤となっている、バーンスタインとベートーヴェンの皇帝を収録し、秋にはモーツァルトの協奏曲を立て続けに録音し(K.365,414,449,453)、12月にはこちらも名盤として聞き継がれているベートーヴェンの3大ソナタを収録している。このような活発な活動を行い、名演を残してきた時期のライヴ録音は意外にも少なく、正規録音は今回のベートーヴェンの3番と、翌年に同会場でオーマンディの指揮によるモーツァルトの協奏曲(K.467)のみであろう。しかも、どちらもアメリカのライヴではなく、ウィーンでのライヴで、オーケストラは何れもウィーン・フィル。そういった意味でも大変貴重なライヴがリリースされたことになる。第1,3楽章の折り目正しくテクニックのしっかりしたドイツ的な響きによる演奏ももちろん素晴らしいが、第2楽章の表現は、まるでベートーヴェン創作後期のソナタを聴いているかのように深い。シューリヒトの指揮との相性も良く、理想的な第3協奏曲となっている。欲を言えば、もしもステレオで収録されていたら。。。モノラル録音であるが、この年代にしては良い状態で聞ける。 添付のライナーには、小林徹氏によって、この演奏会の事、音源のこれまでの発売状況、シューリヒトの溺愛した英雄交響曲の事が詳しく書かれている。現在の日本では、ゼルキンが万人受けをしないせいか、キャッチにバックハウスのような。。。と書かれているが、これは全く違うのではないか?両者ともにドイツ古典作品を得意とし、特にベートーヴェンの演奏には定評があったが、アプローチは全く違う。それにしても全盛期のゼルキンはすごい。1度聴いて虜になる方も多いだろう。スタジオ・セッションとは、全く違うゼルキンの本質を聴くことが出来る。今後もゼルキン1960年代のライヴ盤のリリースを期待したい。

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